文/中国の大法弟子
【明慧日本2024年5月16日】中国共産党文化が充満する社会で成長した中国人は多かれ少なかれ嫉妬心を持っていますが、私の嫉妬心は特別に強いのです。修煉してからそれに気づいて、除去するように努力したのですが、根こそぎ除去することができず、何かあったら嫉妬心がまた生じます。事後は後悔して、長年、そのような悪循環から脱出できないので、修煉は向上できず、非常に悩んでいます。
私は田舎に生まれ、両親は娘より息子を大切にし、私は両親からあまり注目されない女の子だったので、子供の頃から親に褒めてもらうために学校の勉強をよくしていました。小学校、中学校時代では成績はトップクラスでした。高校に進学すると、宿題を聞かれる時、ノートを借りられる時、同級生に超えられないように私はいつも助けようとしません。その時から嫉妬、恨み、視野の狭さ、利己主義の根が心の底に下ろしました。
結婚してから娘が生まれました。私の心の中では、娘は周囲より優秀で、非常に条件の良い男性と結婚するべきだと思い込んでいました。しかし結果は私が望んだものと相違して、娘が苦しんでいるのを見て私は眠れないほど悲しかったのです。娘への愛情が重いあまり、自分が修煉者であることも時々忘れて、起こったことを法に則って考えるのも忘れて、「苦を嘗めることが良いことだ」と思うのも忘れました。親戚の子供たちが娘より幸せに暮らしているのを見て、私は心のバランスを崩してよく人心、人間の考え、人間の感情で物事を測っていました。
心のバランスを失うのは嫉妬心の表れです。嫉妬心を除去するため、私は「人と人との関係は業力によるもので、私の目に映ったのは、私の修煉を助けるためかもしれない。人生の成敗は能力の高低ではなく業力の大きさに応じて按排されるものだ。修煉者として出会ったすべてのことは偶然ではなく、常人の理でなく正しい法理で測らなければならない」と自分に言い聞かせています。
私の嫉妬心はあらゆる面に現れています。昔、職場で他の人が私よりボーナスを多くもらうと私は心のバランスを失い、家では、夫の給料が私よりも低いのを見て腹が立ち、夫は酒を飲んだら口数がとても増える人間なので、女性と多く話すと、私は疑心を抱え夫と喧嘩します。
定年退職の後、コンピューターのオペレーションシステムのインストール法を学びたいと思い、地元の技術が分かる同修に聞いたら、同修は教える気がないだけでなく、私のやる気を打撃するような冷たい言葉を浴びせてきました。最初は少しショックを受けたのですが、同級生に聞かれた宿題を答えたくない学生時代の自分を思い出すと、同修の態度は私に自分の嫉妬心を分らせるもので、私の修煉を助けるものだと悟って釈然としました。
師父は私を助けて、嫉妬心がどのように現れるのかをイメージさせてくださいました。ある日、坐禅する時に天目にオレンジ色の半透明の体をした女性の姿が見え、体の中に龍がいました。嫉妬心があるため体がオレンジ色になったと夢の中で分かっています。別の夢では、嫉妬心が畑に生えている私よりもずっと背の高い、とても大きい緑色の植物のようで、枝と葉と棘が生えています。白い根がとても長くて太くて、土の上の緑色の部分よりも長いのです。私は根を掘り出して荷車に載せて、粉々に切断しました。
嫉妬心は他の多くの執着心ともつながっています。例えば、考え方の違いを寛容できない時に嫉妬心も引き起こされ、内向的な性格は嫉妬心を生じやすく、家族への重い情が嫉妬心を引き起こします。利益を重んじる時、闘争心、色欲、疑心、人と比較しがち、安逸心、怠ける、自己中心などあらゆる利己主義が嫉妬心を引き起こします。一方、嫉妬心を除去しないと他の執着心をいっそう強める効果があり、それらは互いに補完的なものであり、根底にあるのは利己心です。
嫉妬は「諸刃の剣(もろはのつるぎ)」のようで、相手を傷つけると同時に自分をも傷つけます。宇宙の旧勢力も嫉妬心を持つため、大法弟子を試練するという口実で迫害を手配しました。師父が法を正すことを妨害し衆生を滅亡に追い込むと同時に、自分も滅ぼされる結末を迎えます。
大法弟子は嫉妬心を除去しないと円満成就できません。同修たちよ、人に良いことがあれば自分のことのように喜んであげ、何かをする時に相手の気持ちを思いやって、利己心を除去して他人のために考える立派な修煉者になりましょう。