――イタリアの学習者が中国大使館前で中国共産党による法輪功学習者の不当連行に抗議
【明慧日本2024年6月24日】イタリアの法輪功学習者(以下、学習者)は6月6日午前、ローマの中国大使館前に集まり、中国共産党(以下、中共)による学習者の不当な連行と拘禁に抗議した。連行されたのは、イタリア在住の学習者の趙李力さんの中国在住の親族で、姉の趙李紅さん、兄の趙李専さんとその妻の白玫さん。学習者等は中共による25年間の法輪功への残酷な迫害を停止するよう求めた。
学習者は大使館で迫害を伝える横断幕を掲げ、不当に連行・拘禁された学習者の即時釈放を呼びかけた。そして山東省の公安・検察・司法関係者に対し、趙李力さんの親族を直ちに無条件で釈放するよう強く求めるとともに、イタリア政府にも中国で迫害されている学習者の救助に協力するよう訴えた。
趙李力さんは、助けを求める手紙を読み上げ、1999年以来の中共による法輪功への迫害で家族が受けた被害に言及し、すべての無実の学習者の不当な連行・拘禁に抗議した。
ローマの中国大使館前で迫害に抗議する学習者 |
中国の親族の救済を求めて手紙を読む趙李力さん |
イタリア上院の人権委員会委員「中共の人権侵害は絶対に容認できない」
この日、イタリア上院の人権委員会委員であり、EU政策委員であるチンツィア・ペッレグリーノ上院議員が訪れた。そしてこの活動を支持し、学習者を激励した。
チンツィア・ペッレグリーノ上院議員(右から5人目) |
同議員は「頑張ってください。誰もが変化を起こすことができます。私たちが粘り強く続ければ、より多くの人々が参加します。そして中共政権は最終的に、私たちの意見や要求に耳を傾けざるを得なくなるでしょう」と学習者を励ました。
『宗教の自由と人権』誌の編集長 「中共はジェノサイドの停止を」
『宗教の自由と人権』誌の編集長マルコ・レスピンティ氏 |
「中共政府や駐イタリア大使館は、このことをとてもよく分かっています。学習者の数が急速に増加したことが(中共)政府を恐れさせ、1999年に中共は(法輪功を)禁止し、学習者への残酷な迫害を始めました。中国の学習者数は非常に多かったのですが、現在、その数は大幅に減少しました。なぜなら、学習者は(中共による)大虐殺の犠牲者であり、これは言葉に尽くしがたい残酷な手段で実行されています。例えば、(学習者の)臓器を違法に収奪しているのです」と『宗教の自由と人権』誌の編集長マルコ・レスピンティ氏。
「私は、イタリアの中国大使館に心から要請します。中国で今なお残酷な迫害を受けているすべての無実の人々と同様に、学習者は正義を求めています。沈黙せず、共謀せず、黙認しないでください」
「中共がこうしたジェノサイドを停止しない限り、一秒ごとにその支配層は恐ろしい犯罪の共謀者となっていくでしょう」
イタリアメディア 学習者の活動を支持
イタリアのジャーナリスト、フランチェスコ・ボルゴノーヴォ氏 |
イタリアのジャーナリスト、フランチェスコ・ボルゴノーヴォ氏は、自身のラジオ番組で、今回の救助活動について学習者にインタビューした。そして法輪功と学習者が中国で25年間にわたって受けてきた残酷な迫害を伝えた。
イタリアの新聞「ユニット」は、今回の抗議に関するイタリア法輪大法学会からの投稿を掲載した。
イタリアの新聞「ユニット」のスクリーンショット |
明慧ネットは2016年12月1日と2022年9月6日、趙李専さん(趙李力さんの兄)と趙李紅さん(趙李力さんの姉)が受けた迫害の事実を報道した。
2016年12月1日の報道によると、大連のエンジニアだった趙李専さんは法輪功の学習を堅持し、何度も不当に連行されて迫害を受け、5年間の実刑判決を宣告された。中国最高裁判所は2015年5月に「案件は必ず立件し、訴訟は必ず受理する」と発表した。その後、趙李専さんは法輪功への迫害の首謀者である江沢民(迫害を開始した国家主席)を告訴した。
趙李専さんは2000年以来、4回も連行された。仕事を失い、様々な拷問や強制労働を受け、深刻な身体的虐待を受け、両目を失明した。彼の妻である学習者の白玫さんも2005年に1年間拘禁された。
今年5月9日、趙李専さんと妻の白玫さんは再び連行され、それぞれ煙台留置所に拘禁されている。
明慧ネットは2022年9月6日に趙李紅さんが山東省煙台市経済技術開発区で連行された事実を報道した。趙李紅さんは昨年9月19日に3年の実刑判決を宣告され、現在は済南女子刑務所に拘禁されている。