【明慧日本2024年9月27日】新唐人テレビ主催の第9回世界華人声楽コンクールの決勝大会が9月21日、ニューヨーク・マンハッタンのカウフマン・ミュージックセンターのマーキンホールで行われた。1時間30分にわたる熱戦の末、張春青選手と李楽選手の優勝で声楽コンクールは円満に終了した。
9月21日、ニューヨークのマーキン・ホールで開催された、第9回世界華人声楽コンクールでの入賞者の集合写真 |
9月21日、ニューヨークのマーキン・ホールで開催された第9回世界華人声楽コンクールで優勝した、李楽選手(中)、張春青選手(右)と記念写真撮る新唐人テレビ社長ジャニス・トレイ氏(左) |
出場者たちはその美しい歌声で、中国の古典詩を朗読し、歌唱の芸術を披露し、愛情を賛美し、故郷を偲び、人生の意義は何であるのか......彼らの素晴らしい歌声に、観客からは温かい拍手が送られた。
新唐人テレビの声楽コンクール・ディレクターのルーシー・ジュー氏は、このコンクールは大成功と言えると話す。大会には、多くのプロのオペラ歌手、声楽教師、学生が参加しているという。
「私たちのコンクールの宗旨は、声楽の伝統的な芸術を広めることです。ですから、多くのプロの歌手がコンクールに来てくれたことを嬉しく思います」話すルーシー氏は、「入賞者の皆さん、そして世界が注目するこの舞台に立った皆さん、おめでとうございます!」と語った。
準優勝者のアメリカの劉鳳珍選手
新唐人第9回世界華人声楽コンクールの授賞式の後、歌手の姜敏さん(左)と記念写真を撮影する準優勝者の劉鳳珍選手 |
三位のアメリカの季初成選手と、マレーシアの鄭紹馮選手
新唐人第9回世界華人声楽コンクールの授賞式の後、三位の入賞者と記念撮影する声楽コンクール・ディレクターのルーシー・ジュー氏 |
優秀賞を受賞したアメリカの黄嘉怡選手、カナダの張玉川選手、ベトナムの阮明珠選手、韓国の李知恩選手
新唐人第9回世界華人声楽コンクールの授賞式の後,優秀賞受賞者と記念撮影する声楽コンクール・ディレクターのルーシー・ジュー氏 |
ダブル博士号持つ優勝者「私は中国の伝統文化が大好き」
ドイツの出場者で優勝した張春青選手 |
青いスカーフを巻いた華やかなチャイナドレスに身を包んだドイツの張春青選手は、ヴェルディのオペラ「ドン・カルロ」から「月夜に咲く春の花 」と「災いの贈り物」を歌い、コンクールで優勝した。
張選手は上海音楽院を卒業後、ドイツのベルリン音楽院でさらに学び、声楽と声楽指導の両方で博士号を取得した。 現在、彼女は世界中でコンサートを開くだけでなく、オンラインで教えたり、マスタークラスを開いたりする桃源郷のような存在である。
張選手は、新唐人華人声楽コンクールの「中国伝統文化の復興」という宗旨を見て、最初に考えたのは古代の民族的な作品を見つけることだったという。「私は考えた末、『月夜に咲く春の花』の物語、イメージは、中国の誰もが知っているもので、それ自体が美しいと感じました。だから、そんな願いを込めて、世界に届けたい、知ってもらいたいと思ったのです」と語った。
「競い合うことは素晴らしいことだと思います。私はこのコンクールをコンテストだとは思っていないし、私が出場者だとか、賞を獲得したいとか、そういう考え方はしていません」と話す張選手は、「私の本能は、私の歌、私の芸術を分かち合うことです」と話した。
張選手は、ベルカント唱法で中国の歌を歌うのがずっと夢だったという。
「私は中国の伝統文化を広めるという宗旨が、最も私を惹きつけました」と話す張選手は、ニューヨークの舞台で多くの中国人が中国の伝統文化を歌っているのを見て、とても興奮し、誇りに思ったという。 「本当に多くの中国の歌が古詩から来ていて、それ以上に美しいものはないと思います。中国の文字から生まれる文化は世界のどの国の文化とも比べられないもので、深い文化の精髄が感じられます。だからこそ、私はベルカント唱法を学びオペラ歌手として中国の歌を歌えることをとても誇りに思います」と語った。
彼女はこのコンクールの後、中国の声楽家の友人や生徒たちに新唐人華人声楽コンクールを勧めたいと話した
「伝統文化を広めることはとても意義のあることだと思います」 と話す張選手は、「今回、芸術的な面だけでなく、人脈や経済的な面でも多くのものを得ることができました」と語った。
優勝者の李楽選手「新唐人声楽コンクールは中国歌手にとって貴重な舞台です」
優勝者の李楽選手 |
幼い頃からピアノを習い、現在は世界的に有名な音楽院で声楽の学位取得を目指している李楽選手は、まるで古琴のような声で宋詞『定風波』を歌った。 彼女の突き抜けるような声と力強い表現力は、聴衆に開放感と超越感をもたらし、そして最終的には優勝を手にした。
李選手は、新唐人というプラットフォームは世界中の中国人歌手にとって貴重なものであり、特に彼女のようなニューヨークでの初出場者にとっては、実にエキサイティングで斬新な経験であったという。
「このプラットフォームはとても貴重なものだと思います。なぜなら、中国人に特化した国際的な舞台は、今のところアメリカだけだからです」 と話す李選手は、「そして、世界の舞台で中国の歌を歌えるようになることが私の夢でした」と語った。
「これは私たちに中国の伝統文化を広める機会を提供してくれたと思います」。 彼女は今回のレパートリーを慎重に選び、最終的に2つの古詩を選んだという。 「だから、この舞台は私の好きな中国文化を広める機会を与えてくれたと思います」と話した。
李選手は、ベルカント唱法で中国の歌を歌うことは中国人歌手の特技であると同時に、中国人歌手の責任でもあると考えている。
「歌い方という点では、中国の歌は西洋の歌とはまったく違っていて、中国の歌には独特の味わいがあり、歌詞を正確に発音することやリズムにもっと気を配っています。 私は古琴(グーチン)の音色を真似たのは、古琴の旋律は、弾いているときに音が回旋するような響きがあり、古詩の中にもそういう要素が含まれています。こうして表現されると色彩が一気に豊かになるのです。これは外国の人には演じられないものだと思います」と語った。
入賞者には収穫があり 新唐人に感謝している
準優勝した劉鳳珍選手は、独特なオペラ唱法で素晴しい『幽蘭操(蘭の花が咲き誇る)』を表現し、強い印象を残した。彼女は受賞について「思いがけない喜び」だと語り、この舞台がとても好きだと話した。
「私はここで歌ったことはありませんが、賞をいただけるとは思っていなかったので、とても嬉しいです」と話す劉さんは、「このプラットフォームに感謝しています。マーキンホールで歌える機会を与えてくれて、新しい舞台経験を積みました。本当に感謝しています」と述べた。
マレーシアの黄俊文選手は『我心属于你(私の心はあなたのもの)』と『故郷』という曲で決勝に臨み、三位に入賞した。彼は、「今、私はとてもいい気分です。真剣に歌ったので、認められたことが本当に嬉しいです! 新唐人が私たち歌手にこのプラットフォームを提供してくれたことに非常に感謝しています。多くの友達と出会えたことは、とても貴重な経験でした」と語った。
三位に入賞したアメリカの鄭紹馮選手は、審査員の先生たちの励ましに非常に感謝しているという。「この賞は私にとって大きな励みなります。舞台経験を増やし、自分の不足している点も見えました。新唐人テレビにとても感謝しています」と述べた。
三位に入賞したアメリカの季初成選手は、受賞にとても喜んでいる。「まずは嬉しいです。本当に感謝しています」と話す季選手は、新唐人テレビがこのようなイベントを開催することは簡単ではないと理解していると話す。「新唐人のこのコンクールは華人の声楽事業に貢献しており、それは私にとっても非常に大きな励みです。これは私の芸術キャリアの良いスタートになりました」と語った。
観客「コンクールのレベルは高く 予想を超えている」
今回の声楽コンクールの決勝戦には数百人が観賞した。会場に駆けつけた中国問題評論家の陳破空氏は、大会のレベルは予想以上に高かったと評価した。
「レベルが非常に高く、私の予想を超えていました。しかも、世界中から集まった中国人たちはそれぞれの国のスタイルを持っているので、レベルが高いだけでなく、風格も感じられました」と話す同氏は、「観客として、このコンクールは非常に意義があり、新鮮味と驚きを感じさせ、人々の声楽芸術への情熱を刺激するものだと思います」と話した。
ニューヨークを拠点とするNPO法人「中国婦権(中国女性の権利)」の創設者である張菁氏は、コンクールは、ベルカント唱法で歌われた中国の歌を聴くことができる、「唯一のコンクール」だと語った。
「全体的に見て、コンクールのレベルは非常に高く、観客にとってとても楽しめるものでした」と話す張氏は、以前はベルカント唱法で中国語の歌がこんなに上手に歌えるとは知らなかったという。「本当に素晴らしい歌声で、皆さんがこの高いレベルの芸術をとても楽しんでいました。このコンクールには特別な魅力があります。新唐人のコンクールがこれからも続き、さらに素晴らしくなることを願っています」と語った。