2025年2月、法輪功学習者68人の不当判決が判明(二)
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 【明慧日本2025年3月10日】(前文に続く)

 5、吉林省の楊淑珍さん 冤罪で4年の判決を受け、すでに控訴

 半年以上にわたり不当に拘禁された吉林省白山市靖宇県の学習者・楊淑珍さんは、2025年1月29日の旧正月の前に、靖宇県裁判所から懲役4年の不当判決を受けたことが明らかになった。楊さんは判決を不服として、すでに上層機関に控訴した。

 2024年7月15日、楊さんは靖宇県公安局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らにより自宅から連行された。楊さんの自宅は捜索され、法輪功の書籍、パソコン、真相紙幣(法輪功の文言が印刷してある紙幣)などが押収された。直後、楊さんは白山市留置場に拘禁され、家族との面会が禁止された。

 二、60歳以上の高齢学習者31人に不当判決

2025年2月、不当な判決を宣告された高齢学習者の年齢層における人数統計

 明慧ネットの報道によると、2025年2月、60歳以上の高齢学習者31人が不当な判決を受けたことがわかった。そのうち、80~90歳が1人、70~80歳が19人、60~70歳が11人である。中共は「殴られても殴り返さず、罵られても言い返さない」という理念に従う高齢学習者に対しても、決して手を緩めることなく、厳しい判決や罰金を科し、さらに年金の支払いを停止した。

 一部の実例

 1、湖南省の尹秋陽さんに懲役3年6カ月の不当判決

 湖南省懐化市の女性学習者・呉芳名さん(60)、尹秋陽さん(75)、姜常仙さん(59)は2025年2月13日、芷江県裁判所からそれぞれ懲役4年、3年6カ月、3年の不当判決を言い渡された。3人は全員、控訴する意向を示した。

 呉芳名さんは、郵便局で手紙を出した際に国保の警官に尾行されていたため、2023年9月28日に河西派出所および国保の警官に連行され、懐化市留置場に拘禁された。尹秋陽さんは2023年10月16日、自宅を出た直後に迎豊派出所の警官により連行され、懐化市留置場に拘禁された。姜常仙さんは2023年10月15日午前8時過ぎ、卓上カレンダーを人に渡していたところ、警官に連行され、家宅捜索を受けた。2024年12月16日と17日、3人は芷江県裁判所で不当な裁判を受けた。

 2、武漢市の張暁華さんに懲役4年を宣告

 湖北省武漢市の学習者・張暁華さん(75)は、不当に拘禁されて1年が経った。最近の情報によると、昨年末に張さんは地元の裁判所から懲役4年の不当判決を受け、1万元の罰金を科されたことが分かった。張さんが不当判決を受けたのは、今回2度目である。

 湖北大学の図書館職員だった張さんは、中共が1999年7月に法輪功に対して残酷な迫害を開始して以来、真・善・忍の信念を貫いたとして、中共関係者から何度も迫害され、少なくとも14回拘束・監禁され、拘置所、留置場、楊園洗脳班、何湾労働教養所、武漢女子刑務所などで厳しい迫害を受けた。

 2024年の旧正月前後、徐家棚派出所の警官らが再び張さんの自宅に押し入り、家宅捜索を行い、家財を押収し、張さんを武漢市洗脳班に連行した。警察は家族に具体的な監禁場所や状況を一切通知せず、そして張さんに懲役4年の不当判決を下した。今日に至るまで、家族との面会も許可されていない。

 3、長春市の年配学習者・洪英さんに不当判決

 吉林省長春市の学習者・洪英さん(75)は2024年5月6日、自宅に押し入った警官3人らに連行され、拘束された。現在、洪さんは懲役1年3カ月の実刑判決を宣告され、長春市蘭家女子刑務所に移送されたことがわかった。

 洪さんは以前、複数の病気に悩まされていたが、法輪功を学んでから全ての病気が回復し、多額の医療費も節約することができた。洪さんは真・善・忍の教えに従い、良い人間として生き、勤務先で財務を担当していたが、一度も汚職や不正を行ったことはなかった。

 洪さんは2024年5月6日、金銭堡派出所の3人の警官により自宅から連行された。警官は家宅捜索を行い、法輪功に関連する資料を押収した。連行された理由は、洪さんが買い物の際に法輪功迫害の実態を人に伝えたという通報があったという。

 洪さんは長春市留置場(葦子溝留置場)に拘禁されていた期間中、家族や弁護士との面会は一切許されなかった。留置場に送られる過程では、洪さんの健康上の問題で三度も入所の基準に達していないため、警官は洪さんを再度医大第二病院で検査を受けさせ、最終的に強制的に入所させた。

 4、黒竜江省の閆志秋さん 不当判決を受ける

 黒竜江肇東市五站鎮に在住の学習者・閆志秋さん(73)は2024年9月、警官に連行され、綏化市留置場に拘禁された。その後、昨年12月27日に安達市裁判所から懲役2年の実刑判決を言い渡され、1万元の罰金を科された。

 5、天津市の劉淑玲さんに再び不当判決

 天津市寧河区の学習者・劉淑玲さん(74)は2024年12月16日、寧河区橋北派出所の警官に自宅に押し入られ、連行された。当時、家には劉さんと夫しかいなかった。警官は「以前の1年の刑期はもう無効だ、もう1年の刑期を科す」と言い、何の説明もなく劉さんを留置場に連行した。最近の情報筋によると、劉さんはすでに天津女子刑務所に拘禁されたという。

 6、ウィーチャットで法輪功の内容を広めた陳久文さんに不当判決

 遼寧省撫順市新賓県の学習者・陳久文さん(71)は2023年10月、吉林省松原県公安局の警官により、管轄地域外の永陵鎮陡陵村の自宅から連行された。情報筋によると、陳さんがスマホのウィーチャット(WeChat)で法輪功関連の内容を送信したことが、今回の連行の理由であるとされた。現在、陳さんは松原県裁判所から懲役2年6カ月の判決を言い渡され、吉林刑務所に拘禁されていることがわかった。

 陳さんは、1996年に法輪功を学び始めた。以来、心身ともに健康になり、精力に満ち溢れ、真・善・忍の基準で自身を正しく律し、いかなる環境下でも良い人であろうとし、どこでも、人に優しく接するようになった。

 1999年7月に法輪功が迫害を受けた後、陳さんは国民の権利を守り、事実を明らかにするため、大きな期待を抱いて北京へ陳情に赴き、法輪功の無実を伝えたが、北京で連行され、3年間の労働教養を強いられた。2008年6月28日、撫順市国保の警官20数人が深夜2時過ぎに陳さんの自宅に押し入り、家宅捜索とともに陳さんと家族を連行し、撫順南溝留置場に拘束した。

 当時、陳さんは撫順市公安局国保の警官によって秘密裏に見知らぬ地下室に護送された。部屋は真っ暗で伸ばした手さえも見えず、陰鬱で恐ろしい雰囲気であった。警官らは陳さんを鉄製の椅子に縛り付けると、一瞬で陳さんのズボンが椅子のペンキにしっかりとくっついた。続いて、高圧の大型スタンガンで電気ショックを与えられ、太い棒で頭部を激しく殴打された。陳さんは数日間、昼夜を問わず暴行と拷問を受け、耐え難い苦しみを味わった。その後、懲役3年の刑を宣告され、遼寧省本渓市西湖刑務所に移送された。刑務所で陳さんは強制労働をさせられ、法輪功をやめるように強制された。

 7、吉林市の尹福英さんに懲役9年の不当判決

 吉林市の尹福英さん(70歳女性)、姜瑞華さん(71歳女性)、呂淑珍さん、李文華さん(61歳女性)、夏桂花さん(65歳女性)、徐敏さん(55歳女性)、郭忠新さん(65歳女性)の7人の学習者は、2023年6月4日に不当に身柄を拘束され、罪を着せられた。現在、7人が不当に判決を受けたことが判明している。尹福英さんには懲役9年、姜瑞華さんには3年、呂淑珍さんには3年、李文華さんには4年、夏桂花さんには2年、徐敏さんには1年6カ月、郭忠新さんには1年4カ月の刑が言い渡された。学習者の家族の多くは、裁判所から判決通知を受け取っておらず、家族が不当な判決を受けて刑務所に送られたことをまだ知らない可能性がある。

 2023年6月4日、吉林市の610弁公室、国保、各派出所の警官、およびコミュニティの関係者らが、事前に計画し、リストに基づき管轄地域以外に及んで30人以上の学習者を連行した。尹福英さんもその日に連行され、家宅捜索を受けた後、吉林市留置場に収監された。

 尹福英さんは、吉林市毛織物工場の元職員である。中共による法輪功への激しい弾圧が続く25年間、尹福英さんは何度も迫害され、これまでに3回拘束され、2回労働教養を受け、さらに吉林市毛織物工場からは公職を解雇された。

 8、累計18年間不当拘禁された閆希玲さん さらに5年6カ月の不当判決

 山東省潍坊市にある青州市に住む学習者の閆希玲さん(67)は、2024年11月29日昼、食事中に警官により連行され、潍坊市留置場に拘禁された。最近、閆さんが懲役5年6カ月の実刑判決を宣告され、5万元以上の罰金を科されたことがわかった。

 閆さんは1997年に法輪功を学び、真・善・忍に基づいて良い人間になるように努力し、心身ともに恩恵を受けた。しかし、中共による法輪功への迫害の中で、閆さんは何度も不当に連行され、2回労働教養を強いられ、実刑判決も2回言い渡され、計18年間にわたって刑務所で拘禁された。

 山東省第二女子労働教養所で、閆さんは法輪功を中傷するビデオを見せられ、洗脳録音や警官らの誹謗中傷を聞かせた。また、睡眠や洗面を許されず、立ったままの姿勢を強制された結果、両足が腫れ上がって痛みを伴い、生命の危険にさらされる事態に至った。

(完)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/3/5/491354.html
 
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