【明慧日本2025年3月22日】遼寧省瀋陽市在住の法輪功学習者・孟慶潔さん(72歳女性)は、法輪功を実践したとして2月27日に大東区裁判所で裁判にかけられた。法輪功(ファールンゴン)は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。
孟さんは1977年10月に教職に就き、1998年から2008年4月1日に退職するまで瀋陽農業大学付属小学校で教鞭をとった。孟さんは優秀な教師だった。孟さんは一生懸命働いたため、胃の病気、心臓病、高血圧、左足のリウマチなど、全身の健康に問題を抱えていた。1997年後半、孟さんは法輪功を実践し始めてから、心身ともに元気になった。
事件の詳細
2024年7月12日午前7時頃、退職教師の孟さんは、瀋河区警察とその傘下の東陵派出所の私服警官の一団に自宅で拘束された。彼らは警察手帳や捜索令状を見せることなく、孟さんの自宅を家宅捜索し、その夜、孟さんを瀋陽市第一留置場に連行した。その後、孟さんは大東区検察庁によって起訴された。
2025年1月2日に、孟さんは大東区裁判所に移送された。
2月27日に孟さんの審理が始まる前に、裁判長は孟さんの10人以上の家族が審理に参加することを禁じた。弁護士の強い抗議を受け、裁判官は携帯電話と身分証明書を差し押さえた上で、最終的に孟さんの家族が法廷に入ることを許可した。
審理中、裁判官は孟さんと弁護士・謝燕益さんの発言を何度も遮った。特に彼らが「人権」「信仰の自由」「迫害」といった言葉に言及した時はそうだった。孟さんの家族の弁護人も、弁護陳述書を読み始めた直後に遮られたが、それは弁護人が「法輪功」という言葉に触れたからだった。
裁判官は弁護士に対し、「法輪功を擁護しない」よう警告した。裁判官は弁護士に最終陳述をさせないまま審理を延期した。
過去に受けた迫害
孟さんは2005~2008年の3年間、労働収容所に不当拘禁された。2012~2018年の6年間、遼寧省女子刑務所に不当拘禁された。2018年に釈放された後、年金は停止され、収入が全くない状態である。