イタリア・ローマ市庁舎で「真善忍美術展」開催
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 【明慧日本2025年4月18日】イタリアの首都ローマ市の第12区市庁舎の議事ホールで4月9日、「真善忍美術展」が開催された。来場者は口々に、「これらの絵画が表現している精神的な深みには大きな価値がある」、「中国共産党による法輪功修煉者への迫害は怒りを覚える。特に子どもが受けている迫害の描写には心が痛む」、「作品を通して、信仰が人々に与える希望と力が伝わってくる」と感想を語っている。

 美術展の会場には絶え間なく多くの来場者が訪れ、ボランティアによる説明や美術展に関する資料の展示が行われた。展示された美術作品は多くの人々の心を打ち、信仰の持つ力を感じさせた。中国では法輪功を修煉していることを理由に、残酷な迫害を受けている現状を知った来場者は、非難の声を上げた。

 歴史的な時、ローマ市庁舎にて「真善忍美術展」が開催される

图1:美展现场议员与演讲、组织人员和部份参展者合影留念。

美術展の会場で、記念撮影する議員とスピーチを行った関係者、主催者、一部の出展者

 人類の歴史を振り返ると、イタリアはキリスト教信仰の大国として知られている。かつてキリスト教徒に対する血まみれな弾圧が行われ、その結果、何度もの大規模な疫病が発生した。正しい信仰への迫害は、かつて栄華を誇ったローマ帝国をついには崩壊へと導いたのである。

 歴史は繰り返される。今日の中国では、「真・善・忍」の理念に基づいて修煉する法輪功学習者が、想像を絶するほど残酷な迫害を受けている。その邪悪さは言葉では言い尽くせず、人類全体を再び深い奈落へと引きずり込もうとしている。こうした歴史的な時期に、ローマで「真善忍美術展」が開催されることは、とても大きな意義を持っている。

 今回の美術展は、ローマで最も名高い市庁舎のひとつである第12区市庁舎の協力のもと、その議事ホールにて開催された。美術展のテーマは、「法輪功(ファールンゴン、法輪大法ともいう)の修煉、中国において法輪功修煉者が中国共産党政権から受けている迫害、そして伝統的な美学と道徳準則への回帰」となっている。

 美術展の共催者である第12区市政委員会副議長ピエトランジェロ・マッサーロ氏と、イタリア法輪大法協会会長のカテリーナ・アンジェラコプロ医師が、開幕に先立ち来場者に向けて挨拶と紹介のスピーチを行った。

图2:第十二市政委员会副主席皮埃特朗杰洛·马萨罗 (Pietrangelo Massaro)(左一)在美展开始前演讲。他表示因信仰而遭受迫害,这是不可接受和不能容忍的。

美術展の開幕に先立ち来場者に挨拶挨拶する第12区市政委員会副議長ピエトランジェロ・マッサーロ氏(左)

 市政委員会副議長「人権侵害に関するメッセージを伝えている」

 美術展の共催者である、第12市政委員会副会長ピエトランジェロ・マッサーロ氏は、このイベントは深い精神的内省を促す芸術作品でり、市民に無料で鑑賞を提供しているという。

 マッサーロ氏は次のように述べた。「芸術や精神的な側面に加えて、私たちはこの一連の取り組みを通じて、人権侵害に関するメッセージも伝えたいと考えています。ここは人権侵害に対して非難の声を上げるのにふさわしい場所だと信じています」「法輪功を修煉している人々に対する迫害は、もう、十分すぎるほどです」と述べた。

 マッサーロ氏は続けた。「私は常に、自由は個人にとって、そして人間そのものにとって絶対的な基本的価値であると考えてきました。ですから、私は私たち一人ひとりの自由の中には、信教の自由、言論の自由、そして意見を述べる自由が含まれていると信じています。16年間、私は一貫してこう考えています。たとえたった一人であっても、その人が思想、価値観、瞑想、信仰のために迫害されるというのは、決して受け入れられず、許されるべきではありません」

 心を打つ美術作品 来場者は信仰の力を感じる

图3~6:人们参观踊跃。观众们在现场志愿者的解说中,观赏展出的画作。

ボランティアの説明を聞きながら、絵画を鑑賞する来場者

图7:展厅现场陈设着“真善忍画展”的信息资料。

会場に置かれた「真善忍美術展」の案内資料

 美術展の期間中、ある女性とその娘さんが観賞に訪れ作品に深く魅了された。特に、修煉方法がもたらす調和を、芸術家がどのように表現しているかについて強く印象を受けたという。彼女たちは『調和』という作品の中に描かれた光輪や功柱を見て、それがキリスト教美術における聖人の絵に見られる光輪と共通していると感じ、信仰が人にもたらす内面の深さと力強さを実感したと話した。

 また、ある夫婦は『孤児』という作品を通じて、中国では両親が法輪功を修煉しているという理由で迫害を受け、その子どもたちが悲しみと苦しみに満ちた状況に置かれていることを知り、深く心を痛めたと話す。そして、信仰ゆえに迫害されるという現実に対して強く非難した。

 ある女性は、『中国の悲劇』という作品が放つ力強さと沈着さに心を打たれた。絵の中では、1人の女性が拷問によって命を落とした夫のそばに寄り添い、両腕を胸の前で強く抱きしめる姿が描かれており、それはまるで自らを抱きしめて慰めているかのように見えたという。同時に、彼女の固く握られた拳は、この深い苦しみと不正義に対する静かな抵抗の力を象徴しているように感じたと話した。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/4/16/492682.html
 
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