【明慧日本2025年3月25日】イタリア・ローマの上院議会ホールで3月21日、「優秀イタリア女性の物語」というイベントが開催された。イタリア法輪大法学会会長であり、「臓器の強制摘出に反対する医師団(DAFOH)」のメンバーでもあるカテリーナ・アンジェラコプルー医師が、「優秀イタリア女性賞」を受賞した。
上院議員シンツィア・ペレグリーノより「優秀イタリア女性賞」を授与されたカテリーナ・アンジェラコプルー医師 |
3月21日、イタリア・ローマの上院議会ホールで開催された「優秀イタリア女性の物語」のイベント |
このイベントは、イタリアの同胞の上院議員シンツィア・ペレグリーノ氏が発起し開催した。彼女は、女性の才能を称賛し、表彰することは正しいことであると考えている。
ペレグリーノ上院議員は次のように挨拶した。「私たちは、女性を苦難や差別の被害者として描く物語を覆したいと考えています。なぜなら、イタリアには称賛されるべき優れた女性が数多くいるからです。彼女たちは、勇気・能力・成功の象徴です。今こそ、こうした物語に光を当て、日常生活の中で彼女たちの価値を認識する時です。
これらの女性は、重要でありながらも普通の存在です。誰もが成功の物語を持ち、日々の生活の中で他者に奉仕し、社会に貢献しています。私たちには文化的な変革が必要です。それは、まず女性のメディア・公的機関・職場における代表性を高めることから始まります。私たちは、日々の努力によって平等を実現している人々を称え、讃えなければなりません」
ペレグリーノ上院議員は、人権の保護と促進に関する特別委員会のメンバーである。彼女は人権について次のように述べた。「皆さんの取り組みがどれほど貴重で重要であるかを強調したいと思います。それは決して当たり前のことではありません。皆さんは、宗教的少数派の人権を守るために尽力しています。
法輪功学習者が中国政府から迫害を受けているのは、彼らが自由と自主の原則を体現する先駆者だからです。法輪功の修煉者は、利他の精神と愛を持ち、地域社会に根ざした存在です。彼らは何かに『転向』される必要はありません。そして、すべての人が自らの身体と自由な思想を守る権利を持っていることを忘れてはなりません」
「私は生涯をかけて、この迫害を阻止することに尽力します」
イタリア法輪大法学会会長であり、DAFOHのメンバーでもあるカテリーナ・アンジェラコプルー医師は、当日のイベントで招待を受けてスピーチを行った。彼女は自身の人権擁護への取り組みについて語り、それが医療倫理の維持とも一致していることを強調した。
彼女はスピーチの中で次のように述べた。「私は医科大学在学中に、中国国内での法輪功への迫害について知りました。それ以来、学生として、そして医師として、私は生涯をかけてこの迫害を阻止し、生命を守ることに尽力してきました。医学界はこのような犯罪を決して容認すべきではありません。
私たちにとって、中国で患者が臓器移植を受けるということは、多くの場合、法輪功学習者がドナーとして殺害されることを意味しているのです」
参加者からの支持
当日のイベントに参加したもう1人の医師、心臓病専門医兼大学研究員であるビック・リエン・グエン博士は、アンジェラコプルー医師が明らかにし、非難した法輪功学習者への迫害の実態について、被害者への支持を表明した。
彼女は次のように語った。「法輪功への迫害は、極めて残酷な行為です。私たちのように民主社会に生き、個人の自由を何よりも大切にする人々には、到底想像もできません。そのため、私はすべての人々の訴えを全面的に支持します。このような残虐行為は、世界のどこであれ決して起こるべきではありません」
アンジェラコプルー医師が言及した、法輪功団体が中国共産党によって迫害されている事実について、「優秀なイタリア人」賞を受賞した人類学者であり、持続可能性科学者、水革命基金会の副総裁兼創設者でもあるヴィエナ・エレウテリ博士は、次のように述べた。「世界にはこのような恐ろしい現実があることは知っていましたが、この迫害の実態については知りませんでした。(迫害を止めることは)国際社会の共同努力が必要な課題であり、そのためには多くの努力が求められます」
彼は続けた。「人類学の観点から見ると、人権の問題は非常に重要です。これは単なる理論や一般的な実践ではありません。本当に人権をすべての人にとっての権利とするために、このテーマについて改めて考える必要があると信じています」