【明慧日本2025年4月27日】吉林省長春市の法輪功学習者・王立功さんは、吉林省公主嶺刑務所に拘禁されていた際、便秘や排便困難になった。その後、王さんは老人や障害者を拘禁する監区に移され、刑務所の病院で数回の浣腸を受けた後、2024年11月に病院で脳出血で死亡したと言われた。
吉林省長春市朝陽区に住んでいた王さんは、かつて研究所で働いていた。王さんの妻・龔秀英さん(74)も法輪功を学んでいる。
2023年5月18日正午、当時75歳の王さんが家から出たところ、マンションの前で待ち伏せていた南湖派出所の警官に連行された。その時、制服を着ていなかった警官は、王さんが持っている家の鍵を強引に奪い、階段を上って、王さんの家に入り、家宅捜索を行った。数十冊の法輪功書籍、パソコン3台、プリンター3台、法輪功資料などの私財を押収した。
家宅捜索の際、南湖派出所の警官は捜索証明書を見せないまま行った。警官は王さん夫婦を別々の部屋に監禁し、家のものを散らかした。警官はまた、探し出したものを王さんと龔さんに別々に誰のものか尋ねたが、答えを得なかった。警官は最終的に龔さんの部屋から探し出したものを龔さんの所持とし、王さんの部屋から探し出したものを王さんの所持とし、半日かけて家宅捜索をした。
王さん夫婦は南湖派出所に連行された。派出所で、夫婦は二日間拘留された。その間、警官は王さん夫婦を吉林省の大病院と長春市の病院に相次いで連れて行き、2人に身体検査をさせた。2人の身体検査の結果は基準に満たなかったため、警官は夫婦を3番目の病院に連れて行こうとした。この時すでに5月20日になっていたため、警官は拘留時間が過ぎてしまうと見て、仕方なく王さんを家に帰らせた。王さんからそれぞれ3千元と2千元を支払わせ、領収書を渡さず、「これはこの2日間の2人の身体検査と他の費用だ」と警官は言った。龔さんは強制的に長春市留置場に送られた。
その後、帰宅した王さんは南湖派出所に龔さんのことを聞きに行ったが、龔さんの案件の担当者は不在で、他の警官は何も教えてくれなかった。王さんは案件を担当した警官に会えるまで、何回も派出所に行った。王さんは「判決保留で保釈」されたが、その保釈状をもらっていなかった。
王さんは派出所を何度も訪れるうちに、2023年5月26日に龔さんが濡れ衣を着せられ、検察庁に送検されたことを知った。
2023年7月3日、弁護士は龔さんに面会するために留置場に行った。留置場側は、法輪功の案件だとわかって、弁護士に「二重」の書類を見せるように求めた。弁護士が持っていなかったため、面会を拒否された。弁護士は留置場の責任者に会い、その要求はどこから来たのか、法的根拠があるのかと尋ねた。責任者は、長春市政法委員会の要求だと言った。そして、弁護士は長春市検察庁に行き、留置場の違法行為を訴えたが、検察庁は留置場を庇い、面会を許されない問題の解決策を示さなかった。7月4日と5日、家族は12345市長ホットラインに電話をかけ、留置場の違法行為を訴えたが、「留置場は法務局からの二重の書類がなければ、面会を許可しない」と返答された。
龔さん(当時73歳)は、興隆山留置場の4311号室に留置され、長春市朝陽区検察庁に送検された。
2023年8月26日午前10時頃、王さん(当時75歳)は4人の男に自宅から連行された。
その後、王さんと龔さんは不当判決を受けたが、その経緯の詳細はまだわかっていない。王さんは吉林省公主嶺刑務所に拘禁された。
2024年11月頃、公主嶺刑務所で、王さんは便秘と排便が困難な状態が現れ、老人と障害者の監区に移された。刑務所病院で数回の浣腸を受け、その後、病院で脳出血のため76歳で亡くなったという。
明慧ネットの報道の不完全な統計によると、2024年、吉林省の9つの地域で法輪功学習者が依然として迫害を受けており、1031人が迫害を加えられたことが分かった。そのうち、14人は迫害で死亡した。不当判決を受けたのは78人、連行されたのは396人、嫌がらせを受けたのは287人、家宅捜索を受けたのは216人、強制的に洗脳されたのは11人、放浪生活を強いられたのは7人、失踪したのは4人、さまざまな経済的迫害を受けたのは18人で、迫害額は15万7850元に達した。
また、中共共産党グループは、60歳以上の法輪功学習者に対する迫害を決して手加減せず、90歳以上の法輪功学習者に対しても見逃さなかった。中共が法輪功学習者への迫害を密かに行い、情報を封じたため、より多くの迫害事件が明るみに出ることはなかった。