【明慧日本2025年4月27日】(ニュージーランド=明慧記者)ニュージーランドの法輪功学習者(以下、学習者)は4月19日、オークランド市中心部のコマーシャル・ベイ広場で煉功と集会を行い、中国で前例のない「4.25平和陳情」を記念した。この出来事の真実を知った人々は、感動し、深い敬意を表した。
26年前の1999年4月25日、中国では1万人の学習者が、天津市で不当に拘束された学習者の釈放、合法的な煉功の環境、そして法輪功の書籍の合法的な出版を求めて、北京・中南海近くの国家信訪局(陳情を受け付ける部署)を集まった。中国共産党(以下、中共)の全体主義体制下において、これは平和的かつ理性的に迫害に抗議した先例となり、世界で大きなニュースとなった。



ニュージーランドの人権派弁護士「信教の自由は基本的な権利」

ニュージーランドの人権派弁護士ケリー・ゴア氏が集会に駆けつけ、スピーチの中で次のように語った。「本日、私たちは1999年4月25日、北京の国家信訪局で法輪功学習者が行った平和的な陳情を記念しています。彼らは秩序正しく、平和的かつ理性的でした」
「しかし不幸なことに、1999年7月20日、中共は法輪功学習者に対する残酷な迫害を開始しました。法輪功学習者は不当に逮捕・拘束され、肉体的拷問や思想洗脳を受け、信仰を放棄させられ、さらには生きたまま重要な臓器を摘出されるといった迫害を受けています」
「信教の自由は基本的な権利であり、さまざまな国際人権法の文書によって認められています。法輪功学習者は、この権利を迫害の恐れなく行使できるべきです。陳情に訪れた法輪功学習者がこの権利の尊重を求めたことは、まったく正当なでした。したがって、26年前の『4.25』陳情の重要性を私たちは評価すべきです」
体験者から見た「4.25」
中国の河北省沙河市出身の学習者・張さんは、発言の中で次のように述べた。「当時、天津市の公安が多くの法輪功学習者を拘束したという話を聞きました。私たちの地元の協調人の家も、警察により多くの法輪功の書籍が不当に押収されました。また、法輪功の書籍の印刷が禁止されたとも聞きました。それで、私たちは地元の信訪弁公室に行って陳情しましたが、担当者から『こちらでは対応できないので北京へ行ってください』と言われました。
「1999年4月25日、私は数人の学習者と一緒に北京へ向かいました。北京駅に到着し、私たちは信訪弁公室へ行きたいとタクシーの運転手に伝えたところ、彼は直接、府右街まで連れて行ってくれました。そこには信訪弁公室があり、中南海のすぐ隣でもありました。すでにたくさんの人が来ていて、皆、道路の片側に静かに立っており、歩道もきちんと空けていて、車や人の通行の妨げにはなっていませんでした」
「私たちはスローガンもなく、横断幕もなく、大声を出すこともありませんでした。私は、多くの警察官が道路に立ってタバコを吸っているのを見ました。人々は次々に集まってきて、年配の学習者の中には、立ち疲れて後ろのほうでしばらく座って休む人もいました。中には静かに『轉法輪』を読んでいる人もいました。お腹が空いた人は、近くの屋台で軽食や飲み物を買っていました」
「若い学習者の何人かは、ビニール袋を手に歩き回って、食べ終わった包装や飲み終わったボトルなどのゴミを回収していました。警官が捨てたタバコの吸い殻まで拾ってゴミ箱に入れていたのです。当時の朱鎔基首相は代表者を中に呼び入れて、状況を聞いてくれました。夜8時過ぎに話し合いが終わり、天津市で拘束されていた学習者がすでに釈放されたことを知って、私たちは整然とその場を離れました」
「帰るときには、学習者たちは地面をきれいに掃除し、紙くず一枚残しませんでした。一日中、最初から最後まで、全員が秩序正しく、平和で穏やかな雰囲気でした」
「4.25平和陳情」に参加した学習者・何さんは、発言の中で次のように語った。「1999年4月25日、1万人の法輪功学習者が北京の国家信訪弁公室に陳情に訪れました。この出来事は世界で大きなニュースとなりました。法輪功学習者は平和的な方法で、法律に基づいて自らの訴えを表明したのです。私はこの出来事を実際に体験しました」
「その全過程において、暴力もなく、スローガンもなく、過激な行動も一切ありませんでした。まさに平和的で理性的なものでした。ところが、中共はこの行動を『中南海を包囲した』と中傷したのです」
「『4.25』は、実際には中共の公安が意図的に引き起こした、大きな社会的影響を持つ事件だったと思います。同時にそれは、法輪功学習者が、将来的に報復や迫害を受けるかもしれないと分かっていながらも、自らの合法的な権利と真理を守るために、ためらうことなく立ち上がった壮挙でもありました」
中国人「世界中の人々が目を覚ますことを願う」

中国出身の若者・楽愷安さんは集会で発言し、大学在学中に香港の「逃亡犯条例」の反対運動や「六四天安門事件」の追悼を支持したことにより、退学を強いられたうえ、最終的に中共から有罪判決を受け、投獄され、非人道的な拷問による自白の強要を受けた体験を告発した。彼は力強く語った。「私は罪人ではありません。ただ自由のために声を上げた1人の若者です!」
楽さんは学習者に感謝の意を表し、次のように述べた。「皆さんの粘り強さには敬意を表します。26年前の『4.25』平和陳情では、皆さんは平和的な方法で真実を伝えようとしたにもかかわらず、残酷な弾圧を受けました。中共が設置した『610弁公室』は、信仰の自由に対する組織的な迫害の象徴です。しかし私は信じています。このような邪悪な統治は、いずれ歴史によって淘汰されます」
「中共の迫害は、すべて嘘と暴力によって成り立っています。世界中の人々が目を覚まし、共産党の肩を持たないよう願っています。さもなければ、最終的に害を被るのは自分自身です」
ニュージーランド・民主プラットフォーム代表「法輪功はすべての中国人が学び、尊敬に値します」

集会を支持したジェイソン氏は、次のように語った。「私たちは皆、中共による法輪功への迫害が長年続いていることを知っています。法輪功は『4.25』平和陳情で公正な待遇を求めましたが、中共政府は逆に濡れ衣を着せ、さらには自作自演の(天安門)焼身自殺事件を捏造して世論を惑わせ、法輪功を中傷し迫害しました。これは極めて非人道的で、極めて邪悪な行為であり、中国人に法輪功への誤解を植え付けるものです」
「しかし今、法輪功は世界中で発展し、アメリカ、ヨーロッパ、そして五大陸の至る所にその姿を見ることができます。彼らは『真・善・忍』の理念を体現し、中華民族の文明を受け継いでいます。法輪功は私たちすべての中国人が学び、尊敬に値します」
オランダ人医師「法輪功学習者が信仰を堅持することを望む」

ウェンディ・ファン・デン・ブロックさんは、オランダから来た旅行者。彼女は普段から坐禅をしており、医師という職業柄、日々大きなストレスを感じているが、坐禅や瞑想によって心が落ち着き、安心感を得られると話している。
法輪功が「真・善・忍」という原則に基づいていることを知ったとき、彼女はこのように述べた。「これは本当に大切なことだと思います。オランダにも、正念や善といった、似たような普遍的な価値観があります。もしみんながこういうことを実践できたら、戦争なんてなくなるでしょう。だからこそ、私たちはお互いに優しくするべきなんです。でも、今私たちが生きているのはとても厳しい世界です。もしかしたら、誰かがもっとこうした原則を広めていけば、世界も少しずつ変わっていくかもしれません」
彼女は中共による法輪功への迫害は信じがたく、なぜ人々をコントロールしようとし、自分らしく生きることを許さないのか、理解できないという。彼女はこう話した。「もしオランダで同じようなことが起きたら、生活がどうなってしまうのか想像もできません。私は、法輪功の皆さんが力を合わせて、信念を貫き、より良い世界を信じる気持ちを決して失わないでほしいと願っています」
法輪功を支持するニュージーランドの人々

ニュージーランド在住のデービッド・カリさんは、学習者の穏やかな煉功の光景に惹きつけられ、感嘆してこう語った。「なんて素晴らしいのでしょう。世界中のすべての人が坐禅をするべきです。心身の健康を保ち、自分自身を癒すことは、誰にとっても責任です。もし私たち一人ひとりが変われば、世界も変わるはずです」
彼女は「『真・善・忍』の理念は、社会全体にポジティブな影響をもたらすでしょう」とも話した。
ジェーンさんという女性は、学習者を称賛して次のように語った。「これはとても素晴らしくて平和的な抗議だと思います。完全に合法ですし、皆さん一人ひとりの姿勢も本当に立派で、心から感銘を受けました。これこそが私たちニュージーランドでできることです。だからこそ、ここで皆さんが平和的に抗議している姿を見られてとても嬉しいです」
「4.25」平和陳情について知った後、彼女は次のように述べた。「一万人が 平和的に陳情したなんて、本当に素晴らしいことだと思います。でも、同時に、それは広大な海の中の一滴にすぎないのかもしれないとも感じます。だからこそ、皆さんは今やっていることをこれからも粘り強く続けていって、人々に(暴政に対する)認識をもっと広めていかなければなりません」