大紀元: 中国共産党は再びかつぎあげの焼身自殺を持ち出し、趙紫陽の死から人の注意をそらす(写真)
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WOIPFG (World Organization to Investigate the Persecution of Falun Gong) は中国共産党が焼身自殺と、それを密告する可能性のある者の謀殺を、単独で命令した容疑があると指摘する。

 【clearwisdomネット2005年2月2日】中国大陸中の新聞は、最近死亡した前中国総書記趙紫陽に敬意を示すのに数行を捧げただけであった。

 16年間の自宅監禁の後1月17日に死亡した趙は、6月4日の天安門広場における学生デモに関係したことで、最もよく記憶されている。公的な葬儀は、1989年の天安門での大規模な抗議に譲歩することになるのを恐れ、CCP (中国共産党) は趙の死の重要性を落そうとしている。

 一般は趙の罪を晴らすために6 .4 の事件を再調査し、その事件でCCP が取った恐ろしい不当な行動を、暴露するよう要求している。「趙を悼む」 や「CCPに"さようなら" を言うのは良いことだ」などの文句は中国人一般の心と連結し、それはCCPがひどく不安に思う現象である。

 1月18日、趙紫陽の死の翌日、新華ネットが4年前の "焼身自殺" を取り上げた。 CCPは西洋のメディアの訴訟関係者二人を、特別に含むことさえした。それでいて、4年前に事件が起きた時は、西洋人報道関係者達は、その場から追放され、道具も取り上げられ、暴行を受け、天安門広場での法輪功学習者達の平和な請願を報道した為に国外へ追放された。

 今回趙紫陽の死の直後に再び焼身自殺が持ち出されたのは、偶然ではない。WOIPFG の代表者は言った、「これは、 CCPが人の注意をそらす為にいつも使う汚い手である。しかしながらCCPは火遊びをしているかもしれない。何故なら、天安門焼身自殺事件での彼等の役割が、国際的な注意を引き起こすことになったのだから。 CCPが、この焼身自殺と密告可能者の謀殺を単独で命令したことが広く嫌疑されている」。

 公式な報道は穴だらけである

 2001年1月23日、5人がグループで焼身自殺を共にしたと言われる。事件の数時間後には、CCPは新華社にすぐにこの惨事を英語で世界中に報道するよう命令した。彼等は、天安門広場で「法輪功学習者が焼身自殺した」と主張した。一人の女性劉春玲はその場で死亡し、劉春玲の12才の娘も含む他の四人は、重度の火傷を負った。

法輪功の鎮圧を正当化するために利用された、企てられた"焼身自殺"を報道する中国のテレビの画面 (ニュースメーカース)

 始めにCCTVと新華社の報道は、多くの重要な疑問点をさらけ出した。例えば天安門広場には消火器は備えられておらず、警察は普通消火器を持ち歩かない。では何故消火毛布や数ダースの消火器が、その場に準備されていたのか?

 世間は焼身自殺の様々な光景を見せられた — 様々な角度から撮られたもの、遠隔から撮られたもの、中距離から撮られたもの、近距離から撮られたもの、そして写真さえあった。もしもそれらが前もって準備されたものでなければ、どうやってそれ程完全に捉えられたのだろうか?

 

 新華社が放映する微妙なニュースの原稿は、何度も審査され、書き直されなければならないが、この場合この話は、疑いを持たせる程の前例のない速さで報道された。「王進東は、真っ黒に焼けた後でも、スローガンを叫ぶことが出来た。12才の劉思影は、気管が切り開かれた後でも、歌を唄うことが出来た。これらは医学的に考えられないことである.....」

 CCPの役割は注目をあおる

 天安門焼身自殺の発表に応えて、法輪功学習者は簡単に、自殺は法輪功の基本的原則に反することを指摘した。法輪功の主要著作"転法輪" の中で、学習者は自分も他の何者をも殺してはいけないと、はっきりと指摘されている。

 CCPは完全に法輪功の陳述を無視し、その事件を法輪功の信用を害する為に利用した。法輪功に対し、全国だけでなく全世界の嫌悪が意図的にあおられ、向けられた。それはCCPにその残忍な迫害を許す理由を与えた。当時、法輪功に同情的であった多くの一般の中国人達にも、洗脳的な宣伝の結果、徐々に嫌悪が染み込んで行った。この法輪功排斥感情の真っ只中にいても、世界中にはこの事件に疑いを持つ、CCPを信用しない多くの人々が居た。CCPがこの事件全体を企んだと確信する人々も居た。天安門焼身自殺におけるCCPの役割は、国外からの真剣な注意を引き起こした。

 2001年8月14日、国際教育開発(IED)は国連集会にて公式声明書を発行した: "我々はその焼身事件全体が、政府の指示によるものであることを示す、事件分析のビデオを入手した。"

その独自の調査を通して、WOIPFGは天安門焼身自殺は、CCPが法輪功の迫害を増強するための企てである可能性が強い、と結論した。

 本物と偽物の王進東

 2003年5月4日、WOIPFG はワシントンDCで記者会見し、CCPが焼身自殺事件を偽造した証拠を公けにした。

焼身自殺事件中の王進東 (エポックタイムス)

         本物と偽物の王進東

 新華社は、焼身自殺事件のリーダーは、河南省の王進東であったと宣言した。CCTV は王進東との三回に渡る会見を相継いで放送した。 WOIPFGは、彼の話し方と音声をコンピューターで分析し、その会見に現れた王進東は毎回異なった人物であったと結論した。

 WOIPFGの代表、趙氏は言った、「台湾大学の言語研究所の国際調査委員会が、王進東の声の分析を独自に行ないました。台湾大学発音研究所の、中国語の発音分析は世界的に名が通っています。彼等は、CCTVの最初に放送された人物は、その後の二回とは異なると結論しました。国際調査委員会は、焼身自殺事件中の人物は、実は人民解放軍の士官であったという、信用ある情報を受取りました」。

 医者: 劉思影の死因は疑わしい

 WOIPFGは又Jishuitan 病院の医者の証言を提示した。彼は12才の劉思影が気管切開術を受けた後、 CCTVの会見で大声で歌を唄うことが出来たことは、不可能であると思った。この医者は、劉思影の死は、非常に疑わしいと公言した。趙氏は国際調査団に、劉思影の医者から集めた次の証拠を暴露した。その医者は言った、「劉思影の治療は殆んど終わり、彼女の体は基本的に正常な状態まで快復した。彼女はすでに退院することに決まった。この状況から見て、彼女の死は非常に疑わしい」。

CCTVのレポーターが、大胆にも殺菌された服やマスクを身に着けず、火傷犠牲者と会見する (エポックタイムス)

 又彼女の死の前日3月16日、病院は彼女の身体検査を行ない、彼女の状態は完全に正常であると見たことを、その医者は打ち明けた。病院付きの医者は又、劉思影がその朝死亡したことを確認した。Jishuitan 病院の職員と北京医療管理部付きの医者は彼女と会話を持つことさえし、その時劉思影の健康は正常であった。

 劉春玲は死の直前に打倒された

 劉思影の母親、劉春玲は現場で死亡した女性である。CCTVの事件記録をスローモーションで観察すると、彼女の前額に、軍人のコートを着た男によって堅い物が投げつけられ、それが彼女が倒れる原因となったことが分かる。

 天安門の焼身自殺事件から丁度4年になる。母と娘が死亡してもう4年なるとは哀れなことだ。

劉春玲はこのスローモーションで見られる通り、後ろからの強打によって殺害された (エポックタイムス)

 法輪功は国連と第三者国とに独自の調査をするよう、何度も請願したが、CCPによって邪魔された。その結果真実は未だに隠されたままである。法輪功学習者達は指摘した、「一点は確かである。それはCCPがうまいショーを演じ、多くの人々を騙すことをやってのけた。その効果は、法輪功学習者に対する迫害を激しくすることとなった」。

 
(中国語:http://www.epochtimes.com/gb/5/1/28/n795878.htm)
(English: http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/2/2/57117.html)     更新日:2011年12月9日
 
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