見知らぬ土地で人々を救う
2009年2月、南方で仕事をしている娘に突然呼ばれました。私はすぐに分かりました。娘が住む地区の衆生を救うために、師父が按排してくださったのです。娘は同級生と住んでいましたので、私は一人部屋を借りました。
この地区で話されている言葉を、私は理解できませんでした。また、私の話す言葉も現地の人に通じませんでした。1人に半日かけて説明しても、相手は意味がわからないようでした。私は標準語ではなく、東北訛りを話します。彼らのほとんどは、私が「法輪功」と言うと、黄色のTシャツを着て頭を剃り、日曜日に協会に行ってお祈りをする人達だと感違いしていました。しかも、このような人たちは良い方で、まだ話を聞いてくれます。話を聞こうとしない人たちもいました。また、この地区の人は東北地方と違いました。東北の人たちは、私の話を受け入れられなくても、顔見知りになることはでき、段々と親しくなることで真相を伝えることができました。しかし、私の感覚では、この地区の人々の多くは、お金を稼ぐこと以外に関心がなく、私はこのような人々と話すことができませんでした。
それでも私は自分を緩めることなく、心の中で「師父、地図の上から下まで漏れなく真相を伝えられるよう按排してください。弟子は師父の期待を裏切りません」と念じました。私は、言葉が伝わらないのならやり方を変え、紙幣に真相を書いて買い物のときに使い、真相を伝える事にしました。当初、このやり方は正念の現れだと思っていましたが、後になって師父のおっしゃったことを聞かず、修煉の道から外れていたことが分かりました。師父はおっしゃいました「乗り越えられそうもないと見えても、行ない難いと言われても、本当にできるかどうか試しにやってみてください。」(『転法輪』)。
このような出来事がありました。ある日、買い物して支払いをした時、私が渡した10元紙幣は偽札なので受け取ることができないと言われました。銀行で調べてもらった結果、やはり偽札で、銀行は交換してくれました。銀行員はお札を渡す際、私は不注意で机の上に置いてあった虫ピン入れを落としてしまい、彼は拾っていました。そのとき、私はこれが妨害だと思いましたが、家に戻ってから悟りました。師父はその人に真相を伝えるチャンスを与えてくださったのです。このとき、銀行員は2人しかいませんでした。しかも、もう1人の銀行員は奥の方にいました。顧客は私1人しかいませんでした。今回の出来事に後悔し、私は以後、自分の正法の道を正しく歩めるように努力しています。
翌日、私は市場で買い物を済ませ、防犯ゲートを通り抜けた後、支払った金額が違うような気がしました。私はレシートと商品を照らし合わせた結果、やはり一つの商品が計算されていませんでした。私はすぐ悟りました。昨日の不足を補うため、師父は再び真相を伝え、威徳を積むチャンスを按排してくださいました。そして私は真相を伝えるために戻りました。
その後、私の真相を伝える環境は変わりました。姉さん(同修)が真相を伝えることを、ある食べものに例えていたことを思い出しました。「真相を伝えることは、焼餅(翻訳者注:シャオピン、中国のパンの一種)を食べるのと同じです。1口食べても、満足感はなく、2口を食べても満足感はありません。しかし7、8口を食べると、満足することができるのです」私の理解ではつまり、同じ人に1回や2回真相を伝えただけでは理解してもらえないかもしれませんが、続けて真相を伝えていれば相手は理解してくれるはずだということです。
最初に三退に同意した人は目が悪く、私が渡したお守りの字が小さかったので読むことができませんでした。私は大きい字のお守りを渡し、字の小さいお守りを返してもらおうとしましたが、彼女はどちらも手放そうとしなかったので、私は二つとも差し上げました。彼女は子供のように喜び、はしゃいでいました。
三退した2人目の人は誠心誠意、「法輪大法は素晴らしい」と念じた後、私に「念じるときの状態は佛を信じる人が、佛にお願いする時と同じですか?」と聞いてきました。私は初めてこのような質問をされたので、一瞬驚きました。私が「そうです。しかし今の佛、菩薩はもう人を済度していません。今は唯一、法輪大法だけが人々を済度しています」と話すと、彼女はしばらく考えてから、「私もそう思います。今は法輪大法しか人々を済度していません。私の父親は病気に罹っています。もし我が家の皆が『法輪大法は素晴らしい』と、一緒に念じていれば、父の病気が早く回復するでしょうか?」と言いました。私は念じる人は救われるとの見地から、「その通りです」と答えました。
彼女は私がまだ三退を勧めておらず、「あなたは共産党組織、党員、団員、隊員に入るときに宣誓したでしょう」と言っただけで、彼女は「それでは私はその集団(共産党)から脱退します」と、潔く脱退を表明しました。
以上は私の次元での認識です。法理に符合していないところがあれば、どうぞご指摘してください。
(完)