中共(中国共産党)当局は法輪功修煉者を迫害し、嫌がらせ、脅し、連行などで妨害するよう、下級部門に多数のノルマを下した。被害者の一人である山東省招遠市の鐘兆芬さん(50)は、2011年11月8日夜8時ごろ、警官らによって自宅で洗脳班まで強制連行されたうえ、家族は現金4000元をゆすり取られた。
2000年6月、鐘さんは北京へ行き、法輪功は素晴らしいと人々に伝えるため横断幕を掲げたという理由で、収容施設で1カ月拘禁され、暴行や電気ショックによる拷問を受け、苦しめられた。また、現金300元をゆすり取られた。
2001年1月、鐘さんは自宅で当局による不審者に不当連行された後、40日以上監禁を強いられた。そのため、鐘さんはこの迫害事件を訴えるために北京へ行ったが、地元に帰されて宋家派出所でゴム棒などで全身に重傷を負うまで暴行を加えられた。さらに、7日の不当拘禁を受けた間、現金700元をゆすり取られた。
2004月8日、鐘さんは宋家鎮派出所で15日にわたって身柄を拘束され、現金540元をゆすり取られた。
2007年7月2日、鐘さんは家宅侵入してきた警官ら7人によって強引に車の中に引きずり込まれた。そして、嶺南洗脳班で40日以上の不当拘禁を強いられた。家族は1000元をゆすり取られ、鐘さんは1年6カ月の労働教養処分を宣告された。
2011年9月2日、鐘さんは町で人々に法輪功の真相を伝えたという理由で、警官らに強引に車の中に引きずり込まれて連行された。当時、周囲にいた誰もがこの騒動に憤慨し、警官らの違法性や逮捕の強硬手段を強く非難した。
この12年来、鐘さんと同じように、法輪功修煉者は不当拘禁を強いられただけでなく、中国国内の各地で行われている連行や恐喝によって苦しめられており、彼らの家族も当局から迫害を受け、一家揃って甚大な苦痛を受け続けてきた。そして、中央機関をはじめ上級部門が各県の下級部門に、修煉者への金銭恐喝を行うようノルマを下した。それによって、多数の法輪功修煉者の被害額は数え切れないほど莫大な金額に上っている。