消沈を乗り越え 正念で神の念を持つ
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 【明慧日本2012年1月22日】私は修煉する中で、精進と意気消沈の状態を周期的に繰り返すようになりました。何となく旧勢力によって関が私の体内に設けられた気がして、それを突破するために旧勢力を必ず取り除くと決意しました。

 ある日の夕食後、また周期性の意気消沈に襲われ、全てのことに対してやる気が起きないまま早々とベッドで横になりました。心中ではこのような状態を続けてはいけないと分かっていながら、法を学ばず、煉功もせず、夜12時の正念も発せずに寝てしまいました(日中は働いているため、基本的には夜の時間を利用して法を学び、煉功をし、正念を発し、文章を書き、資料を印刷するなどの「三つのこと」をしている)。

 その夜、夢を見ました。私はいつの間にか深い溝に滑り落ち、ぎりぎり水辺まで落下してとても危険な状況に陥りました。幸いなことに、水面が凍結していたので水没しないで済みました。雪融けの前にここから出なければ、氷と雪の中に沈んでしまいます。夢の中でもこれは意気消沈が原因で滑り落ちたとはっきり認識できました。凍った水辺に座りながら「師父と大法がついているので恐れる物はない」(『シドニー法会での説法』)を思い出し、そこから渾身の力を振り絞って懸命に上へ登り始めました。最後に、両手が凍結している溝の縁に付き、両足が宙に浮いたままで頭を上げてみると、1人の子供が見えました。声を出して助けを求めると、しばらくして1人の少年を連れて来てくれました。彼らがどんなに私を引っ張り上げようとしても私は全く動かず、必死につかまっている私はもう疲れ果ててぐったりでした。また、衆生を救うための真相資料の印刷をしていないため、インクのカートリッジから火が上がった夢を見ました。使命を果たしていないため、怒りの焔が上がったのだと悟りました。一晩、法から離れるだけでこんなに大きなダメージを受けたと痛感し、心性が落ちたと感じてしまいました。そのため、一刻も早くこの致命的な意気消沈の状態を克服しなければならないと誓いました。

 家族を見てみると、修煉と無縁の夫すら夜の12時頃まで起きているのに、私が貴重な修煉の時間を無駄に過ごすわけにはいきません。学生の娘が自分の天職である勉強を、毎晩遅くまで真面目にしている姿は、まさに私に良いお手本を示してくれているようです。意気消沈は惰性、安逸の心、孤独感と同様に、目に見えない形で心に潜み、密かに意志を蝕み、修煉を阻み、人間をずるずると深い溝に引きずり下ろす執着心以外の何ものでもありません。

 以前は、周期的な意気消沈に左右されやすく、その都度うっぷんがたまり、やる気が低下し、空間場の全体が恐怖、寒さ、無気力に覆われます。自分のマイナス思考に惑わされながらも、どうにもならない無力を感じています。途方に暮れる孤独感に包まれる体は、ついつい安堵感を求めて布団に埋まってしまうのでした。

 現在では、それは正しくない状態だとはっきりと認識ができました。乗り越えようとする念が生じたとたん急に逞しく成長し、元気が沸いてきて、勝てる自信まで付いてきました。『論語』を暗誦し、正念を強め、自分の空間場をコントロールできるようになりました。すぐれない気分も徐々に消えていきました。突然、佛法のパワーが空間場の暗闇を一瞬に消してしまい、隅々まで明るく照らしてくれました。自分の空間場なので旧勢力による強制的な押し付けより、自分が思うように支配する力は十分に持っているはずだと確信できました。師父の『エネルギー場』の説法の中に「佛光が普く照らせば、礼儀が圓明となる」(『転法輪』)とあったように、自分を正せば周りの空間場も正しくなるととはまさに今起きていることを指していると思いました。

 また、師父の「内を修めて外を安定させる」(『精進要旨』)によると、内を修めれば外在的な全てを変えられる十分な力があり、私のエネルギー場において、すべての次元の粒子が異なる空間と時間を越えて編制し直し、変化し、私の思うように形成されます。師父の『大法弟子は必ず法を勉強しなければならない』の中に、「以前、皆さんに話しましたが、神が何かを造るとき、一念でできてしまい、最高の神が宇宙を造るときも一念でできたのです。それは神にそれほど高い智慧と大きな力があるからで、彼の範囲内にそれほど大きな場があり、場の中にそれほど多くの次元の粒子があるのです。もし、各次元の大きい粒子から小さい粒子までいずれも生命であれば、皆さん考えてください、何かをしようと考えれば、すべての分子、すべての力、すべての粒子がいずれも生命で、マクロからミクロまで同時に作用を働き、すべて指令通りに行動し、しかもいかなる空間も時間も越えて、それは一瞬にできてしまうのではありませんか? これは神奇であり、神はこのようにものを造っており、一念でできてしまいます。神佛は動いていませんが、本当に行動したのはすべての粒子であり、一瞬にしてできてしまい、出来上がったのです。この粒子はこの次元、あの粒子はあの次元、この粒子はこのもの、あの粒子はあのものというように造っており、密度は非常に大きいのです」というお話がありました。

 それを読んだ瞬間、はっと今のことを悟りました。いつも大法弟子が雑念なく真っすぐ修煉の道を歩み、きちんと「三つのこと」を行ない、正念が強く気持ちが穏やかであれば、何度も繰り返してやらなくても純粋な一念だけで、知らず知らずのうちに事態の展開と結果を良い方向に転換させることができます。それは神の一念だったと気づきました。たくさんの事を振り返ってみれば、確かにその時に神の一念があったと納得できます。そのような事例は数えきれない程です。反対に、自分の修煉が足りなかったり、正念が弱かったり、情緒不安定だったりする時は、執着心が絶えず芽生えてきてどんどん膨らんでいき、間違いを繰り返してしまいます。ひどい場合はその弱点を旧勢力に悪用され、邪悪を一掃するどころか、自分自身すら危険にさらされてしまいます。目の前の邪悪な迫害にお手上げ状態で、師父はそれを見て焦りがあるもののどうにもなりません。みすみす居丈高に振舞っている邪悪を見過ごして、心身ともに悲しみと悔しさに包まれてしまいます。法をよく学び、内に向けて探し、あらゆる執着心を取り除き、法に則って物事を考え、「三つのこと」をきちんと行えば、善意と正念が自然に生まれてきます。それは本当の神の念です。そうすることによって、はじめて自己を保護し、師父の正法を手伝うことができます。正念を発する時に驚天動地のパワーとできないものはない程の威力に変わり、邪悪を徹底的に取り除く力を充分に持つことができ、旧勢力を消滅し、衆生を救う目的を達成できるようになります。

 次元が限られていますので不適切なところがあれば、同修の慈悲なるご叱正をお願いいたします。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/12/28/251118.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2012/1/15/130719.html)     更新日:2012年1月23日
 
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