中国共産党は国民に対して法律を守ったことがない
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 明慧日本201225日】明慧ネットに掲載された2012120日の文章「中国共産党は法輪功に対して法律を守るつもりがない」を読んで、とても感慨を覚えました。実は、中共(中国共産党)当局は国民に対して今まで法律を守ったことがなく、今後も法律を守ることはありえません。

 中共の国家主席・劉少奇は、紅衛兵に批判された時、「中華人民共和国憲法」を手にしていましたが、めった打ちから逃れることはできませんでした。中国の憲法は、国家主席さえ護る事がきなかったのです。それでは憲法は誰を保護するというのでしょうか? 中共当局の目には、憲法でさえ1枚の空文にしか映らないわけですから、その他の法律など、何の意味もありません。

 中共が政権を奪取してから60年来、中共当局の政治運動によって、地主、商工業の人たち(中共は資本家と言う)、知識人、宗教信仰者、法輪功修煉者一般庶民など様々な人々が何度も迫害されました。中共に傷つけられた中国人は少なくとも全体の半数以上にのぼり、さらに多くの人たちが被害を受けた可能性あります。1949年以降、中共当局によって殺害された人数は8千万に達しています。これは、第2次世界大戦で死亡した人数の総計を超えています。

 中共の歴史は、社会の法律と伝統的秩序を破壊した一部のごろつきと反社会的組織が身代を築いた歴史です。中共を創立するときはソ連に頼り、抗日戦争の時は日本と密通し、抗日戦争勝利後は停戦協定を破壊して内戦を発動しました。権力を奪取した後は、地主の土地と商工業の人たちの資本を暴力で略奪し、国有(現実は党有)としました。改革開放以降、その国有財産を私有化し、中共高官およびその子弟を特権階級にしたのです。中共の成り上がりの歴史の中では、中共が法律を尊重したいかなる形跡も見いだせません。その中には、中共当局自身が発布した法律も含まれます。

 ある人はこう言うかもしれません。「中共は過去に法律を守りませんでした。しかし、今は法律を守るようになってきました。中共は『法に基づく国家統治』を認めているのではないのですか? しかし『俺の親父は李剛だ』(訳者注:高級役人の息子がひき逃げ事故を起こした後に放った言葉。その後、当局による加害者寄りの不公平な裁判が行われた)の一言で、中共の法に基づく国家統治であるという嘘がばれてしまいました

 また、12年以上継続し、今なお続く法輪功への迫害により、「中共は文化大革命のような政治運動を再び行うことはできない」と思う人々の幻想を打ち砕きました。

 19997.20、中共の国家主席・江xxが法輪功に対する迫害を発動した時、それは何の法律に基づいていたのでしょうか?

 12年来、数百万にのぼる法輪功修煉者が財産を没収され、不法に連行されて拘禁されました。そして、数十万以上にのぼる法輪功修煉者が労働教養を宣告され、少なくとも数千人が迫害されて死に至りました。甚だしきにいたっては、多くの法輪功修煉者が生きたまま臓器を摘出されました。中共が行なったこれら全ては、何の法律に基づいているのでしょうか?

 国際社会と中国国内の法曹界の弁護士裁判官検事警察官は、中共当局の法輪功に対する迫害は法的根拠が全くないと指摘しています。中共当局の迫害政策に迎合するため、法輪功修煉者にでっち上げられた罪名に法的根拠はないのです。迫害を12年来続けてきたことは、「中共当局の支配下においては、法律はただの飾りで、実際は何の価値もない」ということではありませんか?

 法律を尊重しない党は、信頼に値するのでしょうか? このような独裁統治下での生活において、生命と権利に何の保障があるのでしょうか?

 共産党の指導理論そのものが法律であると、共産党は断言しています。法律は支配階級が統治を実施するための道具であると言うならば、いわゆる社会主義の法律は、共産党のプロレタリア独裁(一党独裁)のための道具になってしまったということです。

 例えば、法輪功修煉者に対する不法な裁判の中で、家族や弁護士が「なぜ法律を守らないのか?」と裁判官や検事に質問すると彼らはほとんど異口同音にこう言うのです。「これは政治です。私たちに法律を論じさせないでください」

 ですから、中共当局の法に基づく国家統治に、どんな幻想も抱いてはいけません。中共の承認に対して、幻想を抱いてはいけません。中共自らが公開した理論や実践からそれは明らかです。中共が法を守るということは不可能でありえないのです。根本的に中共を否定し、中国共産党から脱退することだけが、中国に希望をもたらすのです。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/1/28/252408.html)     更新日:2012年2月6日
 
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