河北省:女性教師 2回の裁判で弁護許されず
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 河北省赤城県に在住の法輪功修煉者・孫富琴さんは2011年7月2日、法輪功を学んでいるとして、地元の警官に連行され、張家口留置場に拘禁された。今年9月8日と13日、孫さんに対して2回にわたって裁判が行なわれた。

 孫さんは河北省赤城県第三小学校の教師である。 2010年10月14日、公安局の警官は「ギャンブルを取り締まる」という口実で、孫さんの家に侵入し、孫さんを連行しようとした。警官らは制服を着ておらず、何の証明も提示しなかった。孫さんは「私はただ法輪功を修煉しているだけで、法律のどの条に違反したのでしょうか」と警官に聞いた。警官は「私が法律だ」と暴言を吐き、孫さんの家の一部の私物を没収した。孫さんは素早く家を離れて連行を免れたが、警官は孫さんの夫と息子を連行した。孫さんの夫らは翌日に釈放された。

 2011年7月2日午前11時ごろ、孫さんが家に入ろうとしたところ、家の近くで待ち伏せていた警官に連行され、その日の午後、留置場に移送された。孫さんはいまだに、留置場で拘禁されている。

 2011年9月8日午前9時、赤城県裁判所は孫さんに対して裁判を開廷した。事前に孫さんの家族に通知されることはなく、家族は開廷の前日の夜に弁護士から聞いた。

 しかも、傍聴は3人しか許されなかったため、傍聴席には孫さんの夫、息子と母の3人しかいなかった。しかも、3人の後ろに2人の警官が立っており、3人はずっと見張られていた。孫さんも2人の警官に見張られ、後ろを見ることや人と話をすることを禁じられた。孫さんは自己弁護をしようとしたが、孫さんが法輪功という言葉を出すと、女性の裁判長に「ここは法廷だ。法輪功の宣伝を許さない」と大声で止められた。弁護士は法廷で、孫さんに対する2回の家宅捜索や連行、偽の証人などについて、異議申出書を提出した。

 裁判の過程で、法律の決まりに準じず、1時間程で草々に終わった。裁判が終わると、薄着をしていた孫さんを見て、母は自分の上着を脱ぎ、警官に「娘に渡してほしい」と頼んだが、拒否された。

 2011年9月13日午後、赤城県裁判所は再び孫さんに対して裁判を行った。前と同じように孫さんの家族に通知せず、開廷の1時間前に弁護士に知らせたという。そして、傍聴者は1人もいなかった。

 孫さんは法廷で「私が法輪大法を学ぶことは間違っていません。早く家に帰らせてください」と言った。裁判はわずか30分で終わった。

 『憲法』には、国民の言論・出版・結社・集会・デモは自由であると記されている。よって、法輪功を学ぶことは違法ではない。しかし、中国の司法制度では裁判所は独立していないため、中国共産党による迫害政策に加担し、法輪功修煉者に不当判決を下す場となっている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/9/30/247344.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2011/10/4/128522.html)     更新日付:2011年10月6日
 
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