【明慧日本2012年6月2日】長春市及び周辺地域の労働教養所や刑務所の収容施設は、多数の法輪功修煉者を拘禁し、主に過酷な労働を日々強要するなど、迫害してきた。例えば手作業の場合は、工芸品、爪楊枝、メモ用紙、装丁冊、紙袋などの商品を作らされる。時期や場所により違う物を作るよう強制される。つまり、各収容施設は生産工場のように営業活動を行い、些細な利益でも逃がさず受注し、修煉者を利用して商品を作らせている。
私は2000年から、吉林省女子労働教養所(長春黒嘴子労働教養所とも呼ばれる)へ収容され、二大隊で不当監禁を受けた間、鳥や蝶、魚の飾り物を作らされた。ここで、中共の収容施設が法輪功修煉者に不法労働させている実態を、自らの体験をもって述べる。
不法労働による生産品
不法労働による生産品
鳥の飾り物を作る場合、どろどろとした水状の粘着剤を必要とするが、作るたびそれが強烈な匂いを放ち、喉や鼻に刺激を与え息が詰まりそうになる。後遺症として、呼吸器官が損傷し、咳と熱が続いた。また、鳥の羽はちょっとした風でもすぐ飛んでしまうため、作業現場は窓など通風口を閉じられ、密閉した室内でさらに強烈な粘着剤の匂いに満ちた。そこで24時間体制の強制労働でこんような匂いに晒された修煉者は、皆が頭痛や嘔吐、涙が止まらない症状を訴えた。しかし、施設側は生産のノルマを達成するためにそれを完全に無視した。ノルマを下された施設側は、食堂へ行く時間さえ省き、工場現場でさっさと修煉者にご飯を食べさせ、つかの間の休憩もなく作業を続けさせた。こうして最低でも15時間、最高20時間以上辛い動労を強いられており、一人でも仕事が終わらない場合、同チーム全員が睡眠をはく奪され、休むことを許されなかった。生産品は、製作、包装と、次から次へと作業が進められ、発注先を隠蔽するため、出荷用の箱はほとんど見えなかった。
2002年4月から2004年3月末、私は五大隊へ編入され、各種の鳥の飾り物を作らされた。当時、一番印象が深かったのは、孔雀(くじゃく)の飾り物を作ったことだ。出荷用の箱に商品を入れる際、1個3.99元(約4700円)と箱に書かれ、製造元は記載せず、納入先はアメリカのようであった。
鳥の羽は大量に使われ、化学原料による染色も必要とするため、修煉者は悪臭に満ちた中で生活していた。密閉した室内に埃や悪臭、強烈な匂いが混じり、汚染した空気を吸った修煉者は、病にかかったり、40度もの高熱が出たり、下痢を患ったりして各種の重病を発症した。私の周りの修煉者は、多数倒れて点滴などで手当てを受けていた。
上記の粘着剤や染色材料は、匂いが強烈で有毒の成分で作られており、人体に害を与えるに決まっているが、施設側は一向に修煉者の安否を問わず、利益のために何の保護措置もなく、10数時間の辛い労働を強制し続けた。不法労働は違法行為であるため、上級部門が視察するたび、作業に使う物がすべて隠され、工場現場を教室のような環境に偽っていた。迫害を隠蔽するための偽装工作で外界を騙そうとしているのである。
ほかにも葦子溝労働教養所は、工芸品として鳥の飾り物を生産しており、その迫害の手口は上記と同じように行われている。