オーストラリアのメディア 中国の臓器狩りを報道
■ 印刷版
 

 【明慧日本2015年5月30日】オーストラリアのSBSテレビ局は先月7日、ゴールデンタイムの夜9時半~10時のニュース特集で、中国共産党による生体臓器狩りについて報道した。その後、オーストラリアの主流メディアが次々と臓器狩りについて報道した。

 SBSは次のように報道した。「中国共産党政府の登記によると臓器を提供するドナーはとても少ないが、毎年中国での臓器移植手術は1万件にも達している。中国以外の国では、すべての臓器移植の待機患者が『自国では待機しなければならないが、中国では迅速に移植を受けることができる』と知っている。中国国内で、臓器移植による利潤は数十億オーストラリアドルに達している。しかし、これらの臓器はどこから来たのだろうか?」

 人権弁護士のデービッド・マタス氏はSBSテレビ局の取材を受け、「自分の臓器が適合したため、殺害される人がいる。それ以外に、いかなる理由でも中国での大量の移植手術に必要な臓器の出所について説明することができない」と言った。

 ノーベル平和賞にノミネートされたカナダの弁護士デービッド・マタス氏と、カナダの元外交官デービッド・キルガー氏は、共に数年間をかけて中国共産党の違法な臓器狩りの調査を行った。調査結果によると、これらの移植された臓器の大部分は法輪功学習者のものだと言える。

 中国のある病院で働いたことのあるアニーさんは「私は証言します。この病院は法輪功学習者の体から肝臓と角膜を摘出し、残虐な罪を犯しました。そのうち何人かは臓器を摘出された後、まだ生きている状態で秘密裏に火葬されました」と言った。アニーさんの夫は医師で、臓器の摘出を担当したという。このような仕事を避けるため、彼らは中国から逃げた。彼女の夫はその時、殺されて口を封じられる危険に直面した。アニーさんは「病院内の何人かが(その時の)事実を知っていますが、彼らは口を封じられることを恐れ、真相を言い出す勇気がないのです」と語った。マタス氏は「このような証拠が『中国国内の臓器供給がきわめて急速に増加した唯一の原因だ』と説明することができる」と考えている。

 マタス氏は「世界のいかなる場所でも、臓器移植の待機期間はみな数カ月、甚だしきに至っては数年にもなるが、中国では、もし早めに心臓移植手術を予約すれば、移植手術は数日で用意を整えることができるのだ」と話す。

 台湾の庄柔柔さんは腎臓の移植が必要だった。「私は6月25日に中国に行きました。それから、私は2~3週間待ちました」と言った。彼女はその後にやっと知った。彼女に移植した臓器のドナーは殺害された可能性が高いというのだ。庄さんは「腎臓の出所を知った時、私は驚きました。私はとても苦痛です。不法な臓器移植を受けたためです。私は私自身の遭遇を人々に知らせます」と言った。

 キルガ―弁護士は「私達はすべての違法な臓器移植に加担した医師がブラックリストに載ることを望んでいる。彼らは将来、恐らくハーグ国際刑事法廷の告発に直面するだろう」と述べた。

 中国共産党による生体臓器狩りの事実は、2006年3月8日に暴き出され、証人のピーターさんが「中国遼寧省瀋陽市の蘇家屯に秘密収容所があり、そこで6千名以上の法輪功学習者を拘禁している。彼らは殺害され、臓器を摘出されて売り出され、死体は病院で火葬している」と証言した。

 4月8日、シドニーモーニングヘラルド、9局ニュース、オーストラリアネットワークニュース、デイリー・メールのオーストラリアネットなどのメディアは、SBSが7日に放送した映像と関連ニュースを報道した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/4/9/307310.html)
 
関連文章