明慧法会|誓約と使命のために(三)
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文/湖北省の大法弟子

 【明慧日本2015年8月11日】

 「修煉者として、その心の容量が大きければ大きいほど、その世界も大きくなる」という事を、私は法の中で悟りました。師父が説かれたのは、ミクロからマクロまでの異なる次元で、生命の差異は非常に大きく、すべてに存在する必然の要素があり、宇宙天体の万事万物、計り知れないほどの衆生は皆このようであり、それは宇宙の繁栄であり、ましてや同修が生まれた場所は高く果てなく、思想の差異と法の中で悟った法理は、修煉における異なる次元での状態の表れであり、千差万別です。

 大法から逸脱せず、師父の博大で奥深い法の中で修煉すれば、師父が按排された道を自然に歩む事になり、帰る場所を師父が按排してくださいます。世の中で私たちが出会い、共に宇宙大法を修煉できる事は私たちの聖なる縁であり、この聖なる縁は私たちが師が法を正す事を手伝う誓約によるものですので、私たちはこの聖なる縁を大切にしなければなりません。

 私たちが同修を理解できない原因は、すべて「私」にあり、この「私」は旧宇宙の特性の欠陥であり,法を正す時に改めなければならない要素です。それは取り除かなければならない執着であり、この「私」を持って元の所に戻り、円満成就することはできないのす。それなら、私たちはすぐにでもこの「私」を徹底的に取り除かなければならないのではないでしょうか?

 今年7月初めのある日、私の職場の共同経営者(修煉を始めて2年の新しい修煉者・Aさん)が突然辞めると言い出しました。もっと給料の高い仕事を見つけたことが理由でした。そのあとの仕事は全部私がする事になり、しかも、数日のうちに引き継がなければなりませんでした。私たちの仕事は分業化されており、Aさんは顧客サービスを担当していました。この仕事の引き継ぎはとても複雑で、数日で引き継げるようなものではなく、もし担当者を替えるのであれば、普通はまず先に顧客に連絡し、顧客の了承を取った後でなければ引継ぎはできないのです。

 「どのように顧客に説明すればいいのか」というのが、私がまず考えた事でした。そこで、「仕事を辞めるのを数日遅らせられないか、あるいは新しい会社に相談して、始めの1カ月は少し時間を取ってもらって、私と一緒に顧客の所へ行き、顧客に考える時間を与えて、心構えをさせたい」と、Aさんに相談しました。さらに、ちょうどその頃、資料を一緒に作っていた同修の仕事が見つかり、仕事に行かなければならなかったので、資料を作るのは私が引き受けていたのです。

 さらにその頃、父親が病気になり入院していました。「何という偶然なのか、何もかもがお祭り騒ぎのようだ。大法の仕事をしようとすると妨害が始まってしまい、どうしたらいいのか?」と、私は思いました。心の中でAさんは少しおかしいと思っていました。というのも、もともと同じ会社で働くようになったのは、Aさんがなかなか仕事が見つからないので、会社で働かないかと私が申し出たのです。しかし、私は動じかけた自分の心を落ち着かせる事ができました。すべては自ずから按排されると信じ、ただ時間が切迫しているだけにすぎず、「もしかしたら、上に向かって修煉したことで要求が高くなったのかもしれない」と考えました。

 思いがけない事に、次の日、Aさんが会社に来て、私の話に気分が悪くなったと言い、私が共同経営者の立場に立って問題を考慮していないと言いました。仕事が見つかった事で、てっきり私が喜んでくれると思っていたらしいのです。その仕事を見つけるのは大変だったにもかかわらず、「1、2カ月時間を割いて顧客に会いに行くなどという要求がなぜできるのか」と、言ってきました。さらに、私が威圧的だと言い、ミスを犯した時はいつも、自分が悪いと言われ、正しいとか、褒め言葉を聞いた事がないと言い、「心の中では長い間ストレスを感じていた」と言いました。

 その時、「向上するための試練が始まったのだ!」と、私は思いました。私は心を落ち着かせ、「本当にごめんなさい。私が威圧的なためにこんなにも長い間あなたを不快にさせてしまって、もっと早く言ってくれればよかった。そうすれば、私も改めましたよ。あなたの仕事が見つかった事を喜んでいます。でも、その仕事がそんなにいいとは思っていないのです。なぜなら、修煉者と常人とでは、良い悪いの認識に違いがあるからです。あなたが正しいと、あなたを普段褒めなかったのは、あなたに『褒められたいと思う心』があるのがわかったから、言わなかったのです」と、落ち着いた態度で言いました。

 私は修煉者の立場に立ち、Aさんに自分の考えを誠心誠意説明し、切磋琢磨して、自分の「自我」と「自分が正しいと思う心」を内に向けて探し、それを修煉して取り除くことを決心し、心からAさんに感謝しました!

 それから1週間が過ぎ、顧客のために新しいサービス担当を探していた時、一緒に資料を作っていた同修が「しばらく仕事に行かないことになったので、資料はやはり自分が作る」と言ってきました。さらに2日が過ぎ、Aさんが、「あの仕事は潰れそうだから、行くのを止めた」と言って来ました。「どうして、すでに決まったことが突然こんなに大きく変わってしまうのか、まるで納得がいかない」と、Aさんはとても不思議に感じていました。私は自分の考えを簡単に説明し、多く学法するように勧めました。なぜなら、その答えは法の中で見つけ出せるからです。そして、「『あなたの正念の作用で、周りのすべてとあなた自身まで変化が起こります』[5]という法について、また一歩理解を深めました」と、私は師父に申し上げました。

 毎回、史前の誓約に思い至り、修煉者としての自分の使命と担っている責任に思い至るたびに、その重さにプレッシャーを感じ、道を歩いている時に街にあふれる人々を見て、多くの迷いの中にある生命に会うたびに、時には焦りを感じ、やりたい気持ちがあっても実力が伴わないと、時には感じました。自分の能力には限りがあり、多くの事をやっているように思えても、何もできておらず、しっかりやっている同修との差は大きく、慈悲で偉大なる師父に会わせる顔がなく、私に無限の希望を託した生命に会わせる顔がありませんでした。

 この最後の機会を無駄にせず、すべての常人の心を修煉して取り除き、嫉妬心、名利心、色欲の心、ぐずる心など、各種の良くない心を修煉して取り除かなければなりません。着実に修煉し、心を勇猛にして修業に励み、誓約を実行いたします! 以上がここ1年の私の修煉体験の一部ですが、自分の次元における法の認識に過ぎませんので、法に沿っていない所があれば、同修の皆さんの慈悲深いご指摘をお願いします!

 師父に感謝いたします! 同修に感謝いたします! 合掌!

 (完)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作『各地での説法十』「マンハッタン説法」

 [2] 李洪志師父の経文:『二〇一三年大ニューヨーク地区法会での説法』

 [3] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「再認識」

 [4] 李洪志師父の経文:『二〇一三年大ニューヨーク地区法会での説法』

 [5] 李洪志師父の著作:『各地での説法十一』「二十年説法」

 (明慧ネット第10回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/11/15/281631.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/11/27/143399.html)
 
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