この世の神話:趙敬安の物語
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   90年代初期、広州軍区(訳者注:中国に七つの軍区がある)に趙 敬安という若い気功師が現れた。堂々たる風格の持ち主で、ある日突然、自分がものを透視することができると気付いた。そしてボランティアで友達の病気を治療しはじめた。

 彼はだんだん有名になり、軍の将校も彼に病気の治療を頼んでおり、皆効果がよかった。時々手を振ったりするだけで、将校らの病気はその場で直った。みんな不思議に思っていたが、実は手を振ったのは相手を安心させるためで、本当の病気治療は目で見るだけで、既に功能が発せられたと彼は教えてくれた。功能で別の空間の霊体を消滅させるからこそ病気が治る。ある将軍の病気を治療しに行った時、部屋に入った途端、将軍の病の場に悪いものが憑いているのが見えた。"いけ!さもなければ手榴弾で殺すぞ"と話したが、憑き物は離れなかったので、趙は功能を使って原爆を落とすように投げかけ消滅させた。将軍は彼が何を言っているのか全く分からなかったが、病気は治った。こうして、何人かのガンも含めて彼はたくさんの難病を治した。

 彼に気功を教わりたい将軍の娘がいた。ある日町で、彼女は趙と会って、帰り道に二人は話をしながら歩いていた。建物の下についたとき、先に上がってくださいと趙は言った。彼女が上がってドアをノックしたら、中から趙が笑いながらドアを開けてくれたので、とても驚いた。

 「趙大師」の名は広まるにつれて、依頼者が増える一方、彼自身の困惑も大きくなった。彼は法輪大法を修煉し始めてから、どうして自分が気功師をやめて、大法を始めたのかということについて、ほかの修煉者にこう話した。

 「その時、徐々に病気の裏に隠れている因果関係が見えるようになった。難病にかかった何人かの将軍は、今世と前世にたくさんの悪事を働いた。そのような人に病気治療をするのはもう嫌になった。また、人生は無常で、治療した将軍たちが、生前どんなに権力があっても、死んでから瞬時にトンボや虫、あるいは即地獄に落ちた。ほんの少し善良な人は天人に転生した。」また、天目が開いて、たくさんの神がこの世に降りてきた光景を見たことがある。驚いたことに、たくさんの神の名を知っているし、彼自身もその中の一人のようだ。更に、自分が何のために地球に来たのか?ただ"気功師"になるためなのだろうかと悩んでいた。

 李先生が広州で第4期講習班を開いたとき、彼は初めて先生に会った。先生は長く離れていた子供と話しているように、微笑んで「もう来たんだ」と話し掛けた。そして先生は別空間の思惟を開いてくれた。彼は瞬時に全てが分かった。また先生は昔ガン治療で招いた業力を消してくれた。それから堅定なる大法修煉者となった。

 当初広州で煉功点を作った時、半分以上ところに煉功点がなかった。あるとき、彼は筆で広東省の地図上で円を描いた。結果、半年経たないうちに、円を描いた地区には奇跡の様に煉功点ができた。たくさんの縁のある人は約束があったかのように、煉功点にきて法輪功を習い始めた。今から考えると、彼は彼の方式で縁のある人に法輪大法を得させた。98年、広東省政府宣伝部分が調査団を組織し、なぜ法輪功がこれほど速く発展したのか、責任者がだれだろうかなどについて調べ始めた。結局広州の煉功点の責任者は全員有名な教授、政府官僚で、しかも勤め先でも評判がよい者ばかりだった。調査側は不可思議に思いながらも調査を打ち切った。

 去年の7月22日、法輪功が弾圧され始めた。趙はずっと携帯電話の番号を変えなかった。みんなは心配したが、電話を盗聴しているのは昔の友達で、業を作らせないようにしていると言った。公安がよく彼を邪魔しているのは、広州煉功点の副責任者だったため、多くの無実の罪をかぶせられたからだ。趙はずっと知恵を用いて正常に生活していた。また邪魔しに来た公安もまた、非常に縁があり、法を正すことが終わらなければ、彼らにもチャンスがあると教えてくれた。

 先生が"大法弟子の正念は威力あるものである"の経文が発表されてから、別の空間の邪悪はさらに気が狂ったかのように、警官や中国政府の高官に懸命憑こうとしている。趙に対する迫害もエスカレートした。学員との交流する時、いつも人間は本当につらいもので、邪悪にひどく干渉されて理性と本性がなくなっていると話した。そうであるから、彼はいつも優しく人と接している。しかし厳しい顔で警官と話をしたこともある。彼らが別空間の邪悪にコントロールされているのが見えたからだ。趙は功能を使って向こうの空間の邪悪を消滅している。これが彼らに対する慈悲なのに、警官たちは対抗していると思って、自分の狭い心で大法弟子を計ろうとしている。

 全世界の大法弟子が集団で正念を発してから、趙は大法弟子の別の空間で邪悪を除く壮観が見えた。彼は自分の見えたものをもって相手を説得しようとするのではなく、いつも物語で学員にヒントを与えている。まだたくさんの弟子は自分に能力があると信じていなかったため、正念が弱くなった。また刑務所に監禁されている大法弟子がもし邪悪要素と邪悪勢力に対して正念を発せば、もっと速く邪悪を根絶することができる。6月の始め頃、邪悪は一層凶悪になった。従って、彼は上の世界から一緒に降りてきた弟子達と共に邪悪を根絶させ、拘留所に閉じ込められている弟子(特に師父と契約を結んだ神たち)を助けようとした。

 6月18日趙は突然私のところに現れ、広東及び海外に功能のある弟子はすでに大法弟子を迫害する広東の邪悪の頭を掴んで、あと一ふんばりで徹底的に消滅できるところまできているのに、なぜあなたはまだ行動しないのかと厳しい顔で話し、話が終わったらすぐに消えた。彼が遠くから来たことに喜んでいたが、帰った後、明慧ネットから趙が誘拐されたのを知った。あまた神通力を使って訪ねたのだった。先生の最近の経文や説法を思い出して、みんなと一緒に、大法と大法弟子を迫害する一切の邪悪を消滅すべきであると悟った。すぐみんなと交流し、毎日朝時間通りに共同で正念を発した:

 広東省にある大法と大法弟子を迫害する一切の邪悪を何一つ漏れるところなく、消滅する。"法は乾坤を正し、邪悪は全滅する"、これ以上衆生を壊滅しないように、広東省にある大法と大法弟子を迫害する一切の邪悪の徒は今生で応報に遭うであろう。

 
    更新日付:2011年10月5日
 
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