欧州議会公聴会:「4.25」10周年に際し迫害を非難(写真)
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(明慧日本)「4.25」10周年に際して、イギリスの古参議員マクミラン・スコット氏は、4月25日の欧州議会で中国宗教信仰自由及び10年来の法輪功迫害の国際公聴会を主催した。

 公聴会では、法輪功スポークスマンの張而平氏、国際著名な人権弁護士デービッド・マタス(David Matas)氏、国境なき人権の主席ウィリ・フォター(Willy Fautre)氏、『新しい中国の逝去』の著者イーサン・ガットマン(Ethan Gutmann)氏、在独華人学者、現代独裁主義ジャーナリストの仲維光氏、そして最近本名で中国共産党から脱退した前中国国安省工作員の李鳳智氏などが発言し、各角度から法輪功及び中共の法輪功への迫害を分析した。

公聴会会場

公聴会の来賓席で、左より 張而平氏、イーサン・ガットマン氏、マクミラン・スコット氏、デービッド・マタス氏、ウィリ・フォター氏、仲維光氏

 欧州議会の副主席で、イギリスの古参議員のエドワード・マクミラン・スコット(Edward McMillan-Scott)氏は、ずっと法輪功修煉者の受けた迫害に関心を持っている。2006年彼らはわざわざ中国に立ち入り、北京で法輪功修煉者の曹東さんと牛進平さんに面会したことがある。この2人は未だに中共当局に監禁されている。

 公聴会で、マクミラン・スコット氏は中共の残虐な拷問を非難した。「はっきり言いますが、その時から今まで、私は中国の宗教自由の為に努力しています。私自身は宗教の信仰を持っていません。私はローマカトリック教の家庭に育ち、誰でも自由に自分の宗教を信仰することができると強く主張します。これは確かに中国の憲法に規定されている部分です。しかし残念ながら、中国全体の中に、自由独立な宗教は迫害されています。残虐、固執と暴虐な中共は特定の宗教しか許さず、他は全部弾圧しています」

 当日の公聴会の主な主旨は、10年前に、中国で7千万から1億人が修煉していた気功団体が中国当局の注意を引き起こし、そしてこの法輪功団体に対して中共が残虐に迫害し始めた。この迫害により、少なくとも3000人が拷問により死亡し、10万人が監禁された。彼らはすべて無辜で、罪のない人ばかり、ただ信仰を持っているだけだ。

 公聴会の最後に、マクミラン氏は次の事を述べた。1942年、若いポーランド人のヤン・カルスキ(Jan Karski)さんが、アメリカでゲシュタポの収容所の事情を伝えた際、裁判官は「この若い人が嘘を付いているとは言いません。ただ私は彼が言ったことを信じられないのです」と話した。これこそ今現在、中国で行われている法輪功への迫害と同じなのである。

 欧州議会は長期にわたって中国の人権に関心を持ち、2001年2月の中国信仰自由の決意を採択した際に、中共が法輪功信仰への侵害を非難した。そして中共当局に、憲法に規定されたことを基づいて法輪功修煉者の基本的な権利、例えば思想自由、集会自由などを与えるべきと期待した。特に、監禁された法輪功修煉者の臓器を生体から摘出して売買することをとりわけ重視しており、欧州議会は中国当局に即時に迫害を停止し、法輪功修煉者を釈放するよう要求した。

 
(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2009/4/26/199688.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2009/4/27/106842.htm)     更新日:2011年12月8日
 
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