【慶祝513】大法に祝福された貧しい村
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2020年6月4日】私の村は貧乏で有名でしたが、マナーや品の悪さでも有名でした。村人は互いに人の物を盗んでいたため、安全な置き場所がありませんでした。私の家族だけは盗みませんでしたが、村中の人たちが陰で私を罵り、悪口を言っていました。と言うのも、私はかんしゃくを起こしやすく、自分に少しでも理があれば相手を責め、罵る名人だったからです。そんなわけで私の近隣の人達は、安らかに過ごすことができませんでした。

 生活のストレスや、人を罵ることによる多くの業力によって私は体調を崩し、多くの病気を患いました。しかし、村人の誰もが知っているとおり、1999年が私の人生の転機となりました。幸運なことに、私は親戚の紹介で法輪功を学び始めたのです。以来、私は生まれ変わりました。

 大法を学び始めた私は、人を罵らなくなりました。村人は皆不思議に思いました。私に出会うと「なぜ人を罵らなくなったのですか?」と聞くのです。私は彼らに「私は法輪功の修煉を始めたからです。法輪功は法輪大法とも言います。学法をして、私は人を罵ったことで病気にかかったのだと分かりました。私達の師父は『失わないのもは得られず』   [1]とおっしゃいました。多く失えば多く得ることができます。徳があれば高官になり、大金持ちになり、徳がなければ乞食をしてもご飯にありつけません。今までの私は人を罵ることが好きでしたが、罵られた人には、その償いとして私の徳が与えられました。そうして私は徳を失い、災難に見舞われてしまいました。徳は自分で積むものです。この道理が分かったので、人を罵ることをやめました。誰かが私から盗んでも、私は構いません。盗人は、なぜお金持ちになれないのでしょうか? それは人の物を盗んだ償いとして、盗まれた人に盗人の徳が与えられ、そうやって盗人が徳を失ったからです。徳を全部失った人は、お金を得られないだけではなく、病気になってしまい、お金をさらに失います。徳があれば何をしても望みが叶い、病気で苦しむこともなく、お金にも余裕ができます」と、道理を説明しました。

 私はなぜ罵らなくなったのかと聞かれる度に、この道理を話していました。すると、とうとう村の人々は誰も盗まなくなったのです。庭の食料が盗まれる心配はなくなり、豊かになってきました。

 隣に住む「小四児(4番目の子)」の家族

 私の家の西隣りに住む文倹という男性は、外見は愚かに見えるものの、どちらかというと素朴な人です。ある日、彼は私の家に来て「おばさん、生みの親まで私を見下しています。私のことをだめな人間で結婚もできない・・・と言うのですよ」と、苦しい心境を涙ながらに話し「私も法輪功を学びたい。私にもその資格はあるでしょうか?」と聞きました。私は「師父の慈悲は、すべての人に向けられています。あなたも法輪功を学びましょう」と勧めました。

 彼は、心を込めて法輪功を学び始めました。その時の私は30分しか坐禅できませんでしたが、彼はいきなり1時間も坐禅できました。そして10日後、奇跡が起きました。豊かな村に住む李さんから、娘を嫁にしてもらえないかと縁談をもちかけられたのです。この縁談は直ぐにまとまり、結婚して1年後には元気な男の子が生まれ、農作物は毎年豊作になりました。

 私の東隣りに5人家族が住んでいます。夫婦と2人の子ども、そして80歳代のおばあさんです。この家の主人は「小四児」という異名で呼ばれ、まだ40歳という若さで肺結核に罹りました。病状は吐血するほど重く、治療に高額の費用がかかります。お金がないため「小四児」の奥さんは、彼に仕事をさせずに養生させていました。2000年のこと、彼はチャムス医院で手術して壊疽した肺を切除することになりましたが、お金がなく借金しなければなりませんでした。しかし、彼にお金を貸してくれる人がいません。利息をつけても貸してくれる人がいませんでした。それは、もし彼が亡くなって奥さんが再婚すると、返済してくれる人がいなくなるからです。

 他人がお金を貸してくれないのは無理もありませんが、彼の姉2人も無視していました。しかし、心を痛めた彼の義母がお金を貸してくれたので、ようやく手術をすることができました。一方、彼の妻は病院で付き添っていましたが、お金がないために病室の床に寝泊りしていました。食事をするお金もなく、夫が残した物を食べることができた程度で、いつもお腹を空かせていました。学費も払えず、子どもたちは学校に行けなくなりました。

 おばあさんは、薪がなかったので、庭の落ち葉を籠に拾って子どもの食事を作っていました。このことを目にした私は、乾燥した4束のトウモロコシの茎を薪として渡しました。おばあさんは感激して泣いていました。その日から私は毎日、おばあさんに薪を届けました。

 「小四児」は退院し、夫婦が家に帰ってきました。彼の妻は私に「一家の生活は私1人にかかっています。食べるものもなく、薪もなく、お金もなく、土を積み上げたぼろ家に住んでいます。私の両耳は聞こえなくなり、乳房に三つの大きなしこりができています。仕事ができなくなり、目は真っ赤です。病院で検査を受けたところ、私の両耳の鼓膜は破れており、乳房の三つのしこりは手術する必要があると言われました。この二つの病気は同時に治療することができないが、どちらも猶予できないと言われました。検査だけで1500元(約2万2645円)かかりました。もう治療は受けずに死にます」と、苦境を私に打ち明けました。

 私は中国共産党(以下、中共)に不当な労働教養を強いられ、2年間、馬三家労働教養所に拘禁されていました。彼女からこの2年間の出来事を聞かされたとき、私は、ようやく解放されて家に戻ったばかりでした。私は「あなたが死んだら、80歳の姑、娘、息子はどうやって生活していけるのですか? あなたはこの家の唯一の希望です。絶対に生きてください! 李師父は人を済度するために来られた方です。あなたが真心を込めて修煉すれば、あなたの人生を変えてくださり、すべての事が好転します。大法の師父は何でもできます。大法の師父はこのようにおっしゃいました。「常人のために勝手にそういうことをするのは許されないことで、修煉者にのみしてあげられます。 こういう道理なのです」[1]。よく修めていれば何もかも得ることができ、病気も治り、節約したお金を生活に使えます。人が修煉すれば、その家族も恩恵を受けます。今から時間があれば「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と念じて下さい。『轉法輪』をお貸ししますので読んでみてください」と彼女を慰め、大法の修煉を勧めました。

 私が貸した『轉法輪』を彼女は1カ月かけて読み終えましたが、もう一度読みたいと言いました。彼女は、夫に見られないように本をタンスに隠していました。小四児は私に「あなた方2人は、何か隠し事でもしているのですか?」と聞きました。私は彼に本当のことを言いました。「あなたの奥さんは、たくさんの重病を患っています。私は中共の迫害から戻ってきたばかりです。お金は持っていませんし、なんの手助けもできません。しかし法輪功は病気を取り除くことができますので、あなたの奥さんに習ってもらいたいのです。法輪功を修煉すればいずれ苦しみから解放され、お金もかかりません。隠れてでも修煉すればと思ったのですが、大法は本当に病気を治すことができるのです」と言うと、彼は「隠れて修煉しなくてもいいです。妻が修煉したいのなら修煉すればいいと思います」と言ってくれました。以後、奥さんは堂々と修煉できるようになりました。

 数日後、小四児が訪ねてきて「姉さん、妻の病気が本当に治ったのです。私も習いたいので、本をもう1冊貸してくれませんか? 診療所でもらった薬は全部母にあげました」と言いました。私は『轉法輪』を彼にも貸しました。

 ある日、私は隣の80歳のおばあさんに水餃子を持っていきました。家から隣の家まで軽やかに歩いていました。おばあさんは「姉さん、あなたはとても軽やかに歩いていたよ」と言いました。私は「大法のおかげで、疲れがたまりません。大法は本当に不思議です」と答えました。おばあさんは水餃子を受け取り「私も大法を習いたい。できるでしょうか?」と聞いてきたので「できますよ!」と答えました。

 おばあさんは「小四児が70元(約1056円)で買った薬を全部私にくれたので飲んでみましたが、効き目がありませんでした。嫁は、小四児を心配してストレスで病気になりました。小四児も嫁も法輪功を習って病気が治ったので、私も習いたくなったのです。しかし私は年をとっていて、身体も思うように動きません。文字も読めません。どうしたらよいでしょうか?」と尋ねました。私は「方法はあります。まず『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と念じるだけでいいです。この九文字の真言をよく念じてください」と答えると、おばあさんは「そんなに簡単なのですか?」と驚き、私は「そうですよ!」と答えました。

 3日後、おばあさんが訪ねてきました。おばあさんは笑顔で「あなたが話してくれたことを村中のおばあさんに教えました。彼女達も九文字の真言を念じるようにしたのです」と言いました。私が「村中のおばあさんに教えるように、誰かに言われたのですか?」と聞いてみると「私は足が痛くてどうしようもありませんでした。注射しても、民間療法で治療しても治らなかったのです。しかし九文字の真言を念じるだけで、お金は一銭もかからず(おばあさんは手で足をたたきながら)完全に治ったのです! 大法は本当に不思議です。この貧乏な村にお金に余裕がある人がいるでしょうか? 村中のおばあさんが大法を信じれば、すべての病気が治り、村中の人々が幸せになるでしょう!」と、自分の思いを語ってくれました。

 我が家と小四児家族の大豆畑

 私は畑に、主に大豆を植えています。小四児の家族は大法を修煉して以来、私の畑の大豆の植え方を見て同じように植えていました。6、7月になると大豆に多くの虫がつき始め、他の農家ではどこも殺虫剤を散布していました。私は殺虫剤を散布せず、小四児もしませんでした。しかし小四児の隣人は「殺虫剤を散布しないと、虫は全部あなたの畑に逃げていくよ。そして数日で全部大豆は食べられてしまうだろう。だから殺虫剤を散布した方がいいよ」と言うのです。私と小四児は「大丈夫です」と答え、師と法だけを信じていました。

 10日後、結果が出ました。私達2人の大豆畑には虫が一匹も来ていませでした。大豆の葉は虫に食われた跡が一つもなく、大豆は隣の大豆よりも24㎝も高く成長し、秋には大豊作となりました。

 小四児の畑からは、収穫した大豆が車で次から次へと運び出されていました。手伝っていた人たちは、とても品質がいいと大豆を褒めていました。私達2人の大豆の収穫量は、通常よりはるかに多かったため、村の人々は来年の種として買っていきました。小四児はたちまちお金持ちになり、数年後には広々としたレンガの家を建てました。以前の借金も全部返済し、一家は喜びに満ちて生き生きとしていました!

 私達は一緒に出掛けて法輪功の資料を配り、電柱に残らず真相シールを張り付け、横断幕をかけました。大豆畑の電柱に横断幕をかけたとき、大豆は1本も倒れることなく、人の足跡も残りませんでした。地区の幹部と電気技師が現場にかけつけると、1メートル幅の横断幕に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」、「世界は真善忍を必要としている」、「江沢民を法の下で裁く」などと書かれていました。彼らは、いったいどうやって横断幕をかけたのだろうかと驚いていました。

 彼らは不思議に思いました。「梯子を使ってかけたのだろうか? それにしては大豆が1本も折れていないのはおかしい。長い棒を使ってかけたのなら、電気を止めなければならない。その横断幕を取り外すのにも停電させなければならないのだから。本当に不思議だ!」。電気技師はわざわざ私の家に来て「どうやって横断幕をかけたのですか?」と尋ねました。私は「一言では語れません。先に『轉法輪』を読みましょう。奇跡、さらなる奇跡がこの本に書かれています。大法はテレビで放送されたようなものではありません。あなたが大法の本を読むことができれば、一生後悔しないと思います」と答えました。

 善は一切を変えることができる

 畑の茄子が食べられるまでに成長したので、翌日に収穫しようと思っていました。しかし翌朝に籠を持って行ったところ、茄子は1本も残らず無くなっていました。ところどころに茄子の皮が残っており、そこにはネズミの歯の跡が残っていました。私の心は動じず、むしろ善の念が生じました。「ネズミさん、食べてもいいよ。私達は同じ世界に生きていて、あなたも生きなければならないのだから。でも私達にも少し残してね」と言って、恨むことも憎むこともなく帰りました。

 この日からネズミは私の家の畑の胡瓜や茄子などを、全く食べなくなりました。

 私が小四児の家に遊びに行くと、小四児はネズミ駆除の薬を撒こうとしていました。私がどうしたのかと尋ねたところ、彼は機嫌悪そうに「ネズミがビニールハウスに穴をあけ、苗と野菜をめちゃくちゃに荒らしてしまった。500gの駆除薬を買ってきた」と答えました。私は笑いながら、「私の畑を見てごらん。野菜は一本も減っていないし、一口も食べられていないよ」と言って、彼に善の念の話をしました。彼は機嫌をなおし、薬を撒くのを止めました。以来、私と小四児の畑の野菜は青々として、ネズミに食べれられることもありませんでした。

  小四児の隣に住む根柱児さんの奥さんが私の家を訪ねてきました。彼女は「おばさん、畑に植えた苗が全部なくなってしまいました」と言いました。私が「どうしたのですか?」と尋ねると、彼女は「3回も苗を買って植えましたが、全部ネズミに食べられてしまいました。根柱児(夫)は怒ってネズミ駆除の薬を買ってきて撒きました。しかしネズミは食べずに、家の鶏が食べて死んでしまいました。夫はさらに怒って高電圧ネズミ捕りの器具を置き、80匹のネズミを殺しました。しかし苗を植える時期は過ぎてしまったので、もう売っていません。おばさんと隣のおばさん(小四児)の畑では、なぜネズミに食べられていないのでしょうか?」と尋ねました。

 私は「人は善を大切にしなければなりません。人に対しても、動物に対しても、植物に対しても善をもって接しなければなりません」と言って、私が行なってきたことを話しました。彼女は「私が間違っていました。もう二度と薬を使いません。高電圧ネズミ捕りも使いません」と言いました。

 私は、時期を遅らせて植えるために残しておいた胡瓜や茄子、ピーマンの苗を彼女にあげました。その後、彼女の畑もネズミに荒らされることはありませんでした。彼女は私に感謝していましたが、私は彼女に「私に感謝するのでなく、大法の師父に感謝すべきです」と話しました。その時から彼女が大法の素晴らしさを知っただけではなく、彼女の妹さんも大法の修煉を始め、私達と一緒に資料を配っています。

 私は大法を修煉して大きな変化を成し遂げました。村の人々も大きく変わりました。善の力はあまりにも大きく、私は毎日、正々堂々と学法や煉功を行なっています。村の人々に資料を届ける時、家に入って手渡しをしています。そして彼らに電柱に張り付けた「法輪大法は素晴らしい」のシールを取らないように、お願いしています。村には私達を通報する人がいないだけではなく、村長は上層部の情報を自ら知らせに来てくれます。

 大法が迫害を受け始めたとき、私達夫婦は北京へ法を実証に行きました。村長と地区の中共の書記は私達を強制連行しませんでした。なぜならば、彼らは私が大法を修煉して起きた大きな変化を目にしており、大法は良いものだと確信しているからです。彼らはずっと大法を支持しています。

 大法は蒼穹の衆生に福をもたらし、私の村の人々にも福をもたらしてくださいました。

 弟子は師父の慈悲なる済度に感謝を申し上げます!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/5/15/406306.html)
 
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