派出所の所長が大法弟子と義理の関係を結ぶ
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2020年10月6日】義理の姉妹や義理の兄弟という言葉は、特に親しい2人の間柄を特別に表現したものです。しかし、大法弟子を迫害している警官が、どうして大法弟子と義理の姉としての縁を結ぶことが出来たのでしょうか。ここで、一つの事実をお話しします。

 芳さん(仮名)は古い大法弟子です。そんなに知識はないのですが、周りのいくつかの村民には、芳さんが良い人で世話づきで、人との付き合い方も良いことを皆が知っています。長年の迫害により、芳さんは法輪功に関する資料を配るだけではなく、街で人々に法輪功迫害の実態を伝えていました。当然、芳さんも県や郷でも「登録された人物」となり、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)や派出所の警官らは、一定期間ごとに彼女の家を荒らして物を奪ったり、連行して裁判にかけたりしました。そのことで、親戚や近所の人達もビクビクしていました。

 あるとき、芳さんが法輪功迫害の実態を伝えていた時、迫害の実態が分からない人に通報されました。通報者は「彼女の家には法輪功の本がある」と言いました。県の国内安全保衛部門の警官らは車2台でやって来て、土匪(どひ:その土地に住みついて害をなす集団。 土着の匪賊 )のように、家宅捜索を行い始め、証拠を見つけることにやっきになりました。証拠を手に入れればこの件で芳さんは犯罪者になり、彼女を連行することができます。しかし、箱の中や食器棚、瓶の中まで全部探しましたが、結局は、大法の本は1冊も見つかりませんでした。県に戻った時、警官らは「この人物は法輪功を修めていると大騒ぎし、それなのにどうして、家に法輪功の本が1冊もないのか? こんなことはあり得ない!」と上に主張しました。そして、この件で2回目の家宅捜索をしに、芳さんの家にやって来ました。

 今回、警官は家の隅々まで家宅捜索をするだけでなく、最後には豚小屋やロバ小屋までも、くまなく捜索し、地面までも掘り起こしそうになりました。しかしそれでも何も見つからず、怒って家を出て行きました。

 県の国内安全保衛部門の警官らが何も探し出せないことを聞いて、郷の派出所の警官はやる気が出ました。所長は「県の警官らは何の結果も得られず、今回は我々の実力を見せ、証拠を捜し出すことが出来れば、本当に男を上げる絶好のチャンスだ」と部下に話しました。所長が個人的にチームを率いて芳さんの家にやって来ました。今回はネズミの穴でさえも細かく捜索しました。その結果、米の入った袋の中に、丁寧に包まれた大法の本を探し出しました。その瞬間、派出所の所長は勝ち誇ったように大笑いしました。「どうだ、県の警官らをボロクソにやっつけてやった。事件の処理能力が我々にはまだあるぞ」と話したあと、芳さんを指差して手を振って、「連れて行け!」と言いました。

 芳さんは警官に拘束されたあと、家の家畜や子供の世話する者がいなくなり、苦しみをなめることは、言うまでもないことです。

 ここでは、この派出所の所長のことだけを話します。所長はもともとおべっかを使い、上へ這い上がろうと思っていましたが、この事件の直後に悪の報いを受けることになりました。それは全身が皮癬(ひぜん)にかかり、顔を除いて全身に耐え難いかゆみが出ました。そして掻きむしっては傷口が大きくなり、かゆいし、ズキズキ痛み出しました。掻きむしるため、地べたに剥がれ落ちた皮膚の白い角層がいっぱい落ちていました。様々な薬を飲んで、様々な方法を試しましたがどれもきかず、よくなりませんでした。

 所長は法輪功学習者を迫害したため、天から罰を下されたと知って、絶望の中で彼はある計画を思いつきました。それは立派な贈り物を持って芳さんの家にやって来て、芳さんに自分の「義理の姉になってほしい」と懇願しました。

 芳さんは「私は大法修煉者なのに、どうして私と義理の関係を結ぶのですか?」と聞きました。芳さんには所長の目的や企みが分かっていました。

 所長は「私は全て知っている、全部わかっている」と笑顔で、うなずいて言いました。「私は以前、間違ったことをやってしまい、姉さん、どうか許してください。あなたは私の姉さんになってください。あなたはこの義理の関係を結びたくなくても、必ず、結ばなくてはなりません」と言いました。

 芳さんは所長が自分の過ちを認めることができ、これは救われるチャンスで、大法弟子は恨みを持てはいけないと思って、それに同意しました。そして芳さんは「私はあなたの義理の姉になっても構わないのですが、今後、大法弟子を迫害することは絶対してはいけません。そうでなければ、私は義理の姉にはなりませんよ」とはっきりと所長に言いました。

 所長は「OK  ! よし、わかった! このことをとっくに考えていた。もう二度とそのようなことを起こさないと保証します」と言いました。

 芳さんは「また、上の人が法輪功に対して何かをすれば、あなたは法輪功を守らなければなりませんよ」と言いました。

 所長は「心配しなくていいです。必ず姉さんの言う通りにします」と素直に約束しました。この警官は中国共産党に利用されて大法弟子を迫害し、自分は非常に賢明であると信じていましたが、悪の報いに直面したとき、とても弱くて哀れでした。

 芳さんは所長のために中共から脱退する手続きをしたあと「あなたは『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と真心で念じれば、皮膚病もよくなりますよ」と何度も教えました。それと 同時に、所長は大法を修煉していた漢方医に漢方薬をもらいました。やがて、所長の皮膚病は急速に治り、新たな肉と入れ替わり綺麗になりました。

 それ以来、この所長は本当に地域の法輪功修煉者に嫌がらせをしたことはありませんでした。そして法輪功迫害の実態を伝え、資料を配っていても、その地域の警官は見て見ぬふりをしました。

 2020年、派出所の所長の交代時期に、芳さんはこの所長に呼び出されました。すると所長は「姉さん、私はもうここの所長を再任したくないのだが、上の者が再任させようとしている。もし再任すれば、また、つまらない3年間を勤め上げなければならいのだが、私と交わした姉さんとの約束に従うよ。私が再任するかしないか、どうすればいいですか?」と芳さんに聞きました。

 芳さんは「再任すればいいですよ。どうして再任しないのですか? あなたが派出所の所長であれば、法輪功修煉者を守ることが出来るのですよ」と言って勧めました。

 所長は「よし、姉さんの言うことに従いますよ。あと3年は頑張ってやります」と言って、快諾しました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/3/14/306227.html)
 
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