武漢市の高齢者・馮継武さん 刑務所で殴打される
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 【明慧日本2020年10月22日】(中国湖北省=明慧記者)中国の武漢市漢楊区の法輪功学習者・馮継武さん(70代)は、湖北省沙洋範家台刑務所に不当に拘禁されている。最初は第九管区に拘禁されていたが、転向に応じないため、第八管区に移された。あらゆる苦痛を受け、殴打されて右目が失明し、右の耳が聞こえなくなり、歯は2本しか残っておらず、治療も受けていないという。

 刑務所は受刑者・何偉を利用して、馮さんの口を粘着テープで止めさせた。テープを取る時、2本の歯まで取れてしまった。馮さんは歯がないためにご飯が食べれず、麺類の食事を申請したが、刑務所は転向に応じなければ食べさせられないと言った。規定では毎月一度、家族に電話をかけることを許されているが、その権利も剥奪された。

 法輪功学習者の家族を巻き込む作戦が開始され、関係者は度々馮さん宅を訪ねては、馮さんの妻に対し、馮さんを転向させるよう迫った。21年来、いわゆる「敏感日」になると、馮さんは嫌がらせを受けている。

 馮さんは2016年9月27日、武漢市漢楊区地方裁判所の前で連行された。この日、同裁判所で法輪功学習者・王利君さっmと、夏美容さんに対する裁判が行われていた。連行された馮さんは漢楊区陶家嶺留置場に拘留され、家族の面会は許されなかった。

 2017年3月29日、同裁判所は馮さんに対して裁判を行い、家族の傍聴は許可されなかったが、コミュニティーの人たちで傍聴席は埋め尽くされた。出廷した馮さんはロープで縛り付けられ、スローガンを禁止された。馮さんは自己弁護を行なったが、裁判官は一切聞き入れなかった。裁判官は馮さんの態度が悪いと言いがかりをつけ、重刑に処すると言った。

 その後、家族は裁判所に判決書を求めたが、裁判所は、まだ出来ていないと騙し、家族が弁護士を雇うと言うと、裁判所は馮さんが反対していると言って騙した。そして裁判所は2017年4月17日、馮さんに懲役4年6カ月の実刑判決と、罰金3,000元(約45,000円)を言い渡した。裁判所は控訴させないために、判決書を5月3日に家族に渡した。

 沙洋範家台刑務所で、馮さんは独房に監禁され、強制労働などを強いられて、残酷な迫害を受けている。中国共産党の悪事を暴き、法輪大法の素晴らしさを伝え、転向に応じないため、2018年3月6日、馮さんは第九管区から第八管区に移され、長時間立たせる、長時間しゃがませるなどの体罰を受け、家族との面会も許されていないという。

 2019年6~7月にかけて強制労働をさせられ、馮さんは疲労で居眠りしたため、刑務官らに殴打された。そして馮さんは集中訓練隊に入れられた。家族はなぜ面会を許可しないのかと刑務所に問い合わせると、刑務所は刑務所の規定に違反したと答えた。家族がなぜ馮さんに唐辛子水を吹き付けたのかと聞くと、刑務所側は、「上層部の規定では刑務所の言うことを聞き入れない人に対して、高圧スタンガンや唐辛子水を使用することができる」と答えた。

 
(中国語: http://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/10/413601.html)
 
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