86歳の王成堂さん一家 繰り返し嫌がらせ受ける
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 【明慧日本2020年12月10日】甘粛省金昌市の法輪功学習者・王成堂さん(86)と家族は最近、地元の鎮、村の人員に繰り返し嫌がらせをされた。彼らの目的は、王さんに法輪功の修煉を放棄させるためだった。しかし、王さん本人も家族もその要求を断った。

 一、村の書記からの嫌がらせ

 2020年10月23日、村の書記・劉国双は王さんの息子に電話をかけた。劉は「おまえの父親が法輪功を学んでいるだろう。鎮のリーダーがおまえと会って話したいそうだ」と言った。

 同日の午後、王さんの息子は寧遠鎮のリーダー・呉金章と孟書記ら3人に会った。彼らは息子に、「父親に法輪功を止めるように説得しなさい」と強要した。息子は「父は法輪功を学んでいるので健康です。法輪功はお父さんの信奉で、やめさせることはできません」と話した。しかし、リーダーたちに「父親がそれを放棄する『三書』にサインしなければ、強硬手段を取ってやる。俺たちは退役軍人事務所に電話をして、父親に支給する生活費を止めてやる」と脅迫された。王さんはかつて8年間軍隊にいた。その後、村の書記・劉は王さんの息子の嫁に電話をかけ、義父に圧力をかけるようにと要求したが、「それはお父さんに直接言ってください」と息子の嫁は固く拒否した。

 二、ドアを叩く嫌がらせ

 10月27日朝、女2人と男1人は「国勢調査だ」と騙して、王さんの家のドアを叩いた。

 10月29日午後、警官2人が王さんの家のドアを叩いたが、王さんの家族はドアを開けなかった。

 11月10日朝9時ごろ、村の書記・劉は王さんの家のドアを叩きながら、「鎮のリーダーが高齢の王成堂を訪ねに来る」と叫んだとき、電話が鳴り、電話の相手に「王成堂の家の前にいる」と言った。劉は続いて、「王成堂、法輪功をやめるなら、鎮のリーダーが3000元支給してやる。甘粛省の決まりだ」と声を上げたが、家族はドアを開けなかった。

 しばらくして、村の文書・楊文生は王さんの家に来て、ドアを叩いた。「何ですか」と家族が聞くと、「国勢調査だ」との返答だった。そして、家族は「先日、国勢調査で家に来たでしょう? また国勢調査ですか?」と言った。

 楊は去って行ったが、隊長・王旭善が来て、王さんの家のドアを叩き、「国勢調査だ」と叫んだ。王さんの娘は「あなたたちはいつまで嘘をつくつもりですか」と言った。

 三、寧遠鎮のリーダーからの嫌がらせ

 11月10日10時過ぎ、寧遠鎮の書記・呉金章は王さんの家にきて、ドアを叩いた。呉は7月に来たことがあるので、家族は呉の顔を覚えていた。呉は「私1人だ。ドアを開けてくれ。話がある」と言った。家族が「家に入ってから、電話をかけないこと、写真を撮らないことを約束するなら」と言うと、約束すると言ったので呉を家に入れた。

 しばらくして、鎮の職員・亢生宏も王さんの家の前に来て、王さんの娘の名前を大声で呼んだ。そして、王さんの娘は呉に「1人で来たのではないの?」と問い詰めると、「その人は家に入れなくていい」と呉は言った。それから、王さんの娘は呉に法輪功の素晴らしさを伝え、「善悪には報いがあるということわざがある」と話した。呉さんは「もう用事が済んだ。お父さんの顔を見に来ただけだ」と言って帰ろうとしたので、娘はドアを開けた。

 その途端、男性5人がいきなり、王さんの家に押し入り、その中の1人が娘に対してビデオを撮り始めた。娘は「あなたたちは警官ですか?」と聞くと、「違う」と答えた。彼らは私服警官だった。警官4人は娘を押しのけ、残りの1人は王さんの部屋に入った。それから、4人の警官は娘を外へ引っ張り出した。娘は地面に座り込んで「師父、助けてください! 法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と叫んだ。

 警官らは王さんの娘を車に乗せ、村の委員会の敷地内に連れて行った。娘は「劉国双を呼んできてください。私たちが何の悪い事をしましたか? なぜ、ここまで、私たちを迫害するんですか? 法輪功を学んで何が悪いのですか? 真・善・忍を修めることは間違いではありません」と言った。

 法輪功を学ぶことは合法であり、信仰は人権である。中国共産党は権力を利用して『刑法』の300条を作ったり、司法解釈を作ったりして、本質的に法律に反している。しかも、これらの規定は法輪功には言及しておらず、認定した14種類の邪教にも法輪功は含まれていない。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/29/415758.html)
 
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