フランスの政治家 「欧州は直ちに共産主義の浸透に抵抗すべき」
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 【明慧日本2021年1月14日】(明慧フランス記者報道)近日、作家でフランスの政治家でもあるオリヴィエ・ピアセンティーニ氏はメディアのインタビューを受けた際、フランスへの共産主義の侵食に懸念を示しながら、長年の政治経験と視点を用いて、世界の一体化および共産主義が世界に及ぼす危険性について見解を述べた。

'图:奥利维尔·皮亚森蒂尼(Olivier Piacentini)在接受媒体采访。'

インタビューに応じたオリヴィエ・ピアセンティーニ氏

 世界一体化の危険性と弊害

 ベルリンの壁が崩壊した90年代から、世界一体化は大銀行、多国籍企業、インターネットのビッグフォー(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)などのエリートグループによって絶えず推進されてきたと、ピアセンティーニ氏は述べている。これらの大型グループは巨大な資金力を獲得しており、欧州の一部の国の国民総生産(GDP)に匹敵できる水準に達している。「欧州の多くの国は外債を借りる習慣があるため、これらの財団は法律を通じて負債国に圧力をかけ、徐々に脱工業化の状態になるように仕向けてきた」

 この世界一体化に向けた発展の過程は、開発、創造、生産を核として、最終的には経済力の高度な集中をもたらし、結果的に多数の中小企業を危険に晒し消滅させてしまう過程だと、同氏は考えている。

 共産主義と全体主義の世界への浸透 

 西側諸国への共産主義の浸透に言及した際、同氏は、中共のような全体主義的な政府が国連のアジア太平洋人権委員会を率いていることに驚いたと語る。彼はまた、数百万人もの中国共産党員が、エアバス、米国のロールス・ロイス、HSBC、国際産業の中核機関など、少なくとも欧州、アメリカ、オーストラリアの主要企業に潜入していることに懸念を示した。

 彼は、「中国(中共)は世界の人口の20%を占めている。 今、小アジア、中東、アフリカを含む世界の多くの国は中国と関係を持っている。中国はそこに多額の投資を行い、それらの国を中国の衛星国にしてしまったのだ」と述べた。彼はまた、共産主義の印を持つ国々が西洋諸国を包囲していると言った。

 同氏はまた、「フランスはヨーロッパの中で最も社会主義的な国だ」とも語った。「5Gは新たなインターネット技術として、車やエレベーターの自動化など、様々なもののOS管理を一本化にすることができる。しかし、わが国は中国の華為技術の5Gシステムを使用することを決定した。つまり、すべての電話通信やインターネット通信は華為技術、すなわち中共によってコントロールされることになる」と、危惧している。

 フランスが華為技術のアルザスでの5G工場の建設を許可した場合、同氏は「国は本当に産業スパイ、さらには軍事スパイ活動の危険に晒されることになる」と考えている。「フランス政府がこの決定を再考することを期待している。 そうでなければ、我々も中共の衛星国家の一つになるだろう」と述べた。

 ピアセンティーニ氏は、中共の浸透が増しているにもかかわらず、欧米諸国が見て見ぬふりをしていることに懸念を表明し、欧州諸国に共産主義の浸透に抵抗するために今すぐ行動を起こすよう促した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/6/418218.html)
 
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