【明慧日本2021年1月16日】香港で法輪功迫害の実態を伝える拠点となっている、旺角(モンコック)豉油街と亜皆老街の2箇所で12月中旬、中国共産党(以下、中共)の関係者によって破壊された後、黄大仙、銅鑼湾、尖沙咀、旺角の活動拠点が、同月下旬に再び破壊された。今回の事件は香港市民の怒りを引き起こした。破壊された旺角拠点の現場を通りかかった一部の市民は、破壊行為は逆効果だと中共の行為を非難した。
「長州複核王」と呼ばれている郭卓堅氏は、中共による荒らし行為は、法輪功が迫害される事実を人々に知られたくないからだと述べた。香港法輪大法佛学会は、中共による法輪功活動拠点の度重なる破壊行為を非難し、警察に加害者の捜査を求め、市民たちに事件に関心を寄せてもらい、香港の言論の自由と表現の自由を守るよう呼びかけた。
12月20日、被害に遭った旺角の活動拠点現場 |
銅鑼湾と黄大仙の活動拠点が破壊された
12月19日正午頃、銅鑼湾SOGO前にある法輪功の活動拠点が、不審者によって荒らされた。不審者はすぐに京華デパート方面へ逃げたという。当時、拠点では1人の法輪功学習者(以下、学習者)が資料を配布していた。
同日午後、黄大仙の活動拠点の看板と横断幕が、ある男性によって無理矢理もぎ取られ、破損した。 当時、現場にいた学習者が犯行の全過程を撮影した。マスクと帽子で顔と目を覆った男は、中国本土訛りで話し、犯行の後、横断幕を持って慌てて現場から逃げた。
現場にいた学習者の庄さんは、学習者は「真・善・忍」を実践ており、善良な人を迫害することには報いがあり、利益のために悪事を働いて、自分の将来を台無しにしないでほしいと述べた。
尖沙咀の看板が海に投げられた
12月20日に破壊された尖沙咀の活動拠点 |
12月20日正午頃、尖沙咀の桟橋で、学習者の陳さんは煉功していたところ、後ろの看板が倒れたと気づき、風で看板が飛ばされたと思ったが、振り返って見ると、中共の関係者が看板を押し倒し、海に投げ込んでいるのを目撃した。
海から看板を引き上げている警察官 |
同日午後1時10分頃、旺角豉油街の拠点の看板が、スプレーで吹き付けられ黒く塗られた。現場にいた学習者によると、ここ数日、中共の関係者がよくグループで現場にやってきて、2~3人あるいは3~4人で「遅かれ早かれ、お前たちを刑務所に送るぞ」と暴言を吐き、写真を撮っていたと言う。
旺角の2箇所の拠点が破壊された
香港の学習者は、旺角で数カ所の活動拠点を設置しており、長年来、中共による嫌がらせや破壊行為を受けていた。12月13日正午、旺角の豉油街と亜皆老街の拠点が被害を受けた。加害者は現場から逃走し、捕まっていない。
12月13日、荒らされた旺角の拠点現場 |
市民は中共の行為を非難
香港法輪大法佛学会の梁珍会長は、中共による法輪功迫害を伝える真相拠点への度重なる破壊行為を非難し、警察に犯人の捜査を求め、市民らに事件に関心を寄せてもらい、香港の言論の自由と表現の自由を守るよう呼びかけた。
インタビューに応じる林匡正氏 |
香港のコメンテーター林匡正氏は、「子供の頃から法輪功の活動拠点を見てきました。実際に、このような行為をより多くすればするほど、より多くの市民が学習者に注目するはずです。一般の人々は、法輪功について気にしていないかもしれませんが、これらの事件がきっかけで法輪功に注目するようになります」と述べた。
インタビューに応じる郭卓堅氏 |
「長州複核王」と呼ばれている郭卓堅氏は、「前回の判決で、法輪功を宗教団体として認定したことによって、街で活動拠点を設置することは合法であると判断できます。『基本法』第26条によると、宗教団体は街頭での宣伝が認められており、制限の対象にはならないとされています」と述べた。
また、郭氏は「長年の弾圧にもかかわらず、『憲法』で認められた信仰の自由のために努力し続ける精神は、称賛に値します」と、学習者の勇気を称賛した。
一部のネチズン(民主化運動の抗議者)は、すでに「旺角の拠点の様子をよく見ておいて、何かあったら助けてあげ、応援して下さい」とネット上にメッセージを残している。
黒く塗られた法輪功の看板を読んでいる市民 |
香港版国家安全法が導入されて以来、香港の人々に法輪功迫害の実態を伝え続けている学習者たち |
中共が香港で「香港版国家安全法」を強行導入した後も、香港の学習者たちは、中共による破壊と妨害の中で、引き続き人々に正義と良心を呼びかけている。