いかなることも偶然ではない
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文/台湾の大法弟子

 【明慧日本2021年3月10日】メッセージによる真相伝えの項目に参加しましたが、これまで相手から返事がないか、罵声が返って来るかのどちらかでした。しかし、最近、初めて「どうやって法輪功を学ぶの?」、「法輪功の書籍はどこで手に入るの?」という返事をいただきました。すぐに明慧ネットと明見ネットのURLを送り、また「三退」したのかと相手に電話しました。相手によると、以前、真相電話をもらったことはあったが、特に気にかけず、今回メッセージをもらって、法輪功のことを理解したくなったそうです。しかし、まだ「三退」する気はなく、法輪功に関係する資料や経文を読んでから決めるとも言いました。

 相手を「三退」させることはできませんでしたが、それでも我々のことを理解しようとしてくれていることに嬉しさを感じずにはいられませんでした。

 師父は「国内に送った一枚のチラシ、一冊の資料、一本の電話やファックス、各種の情報などを軽視しないでください。それらが果たした作用は非常に大きいもので、邪悪を鎮め、根絶するのに巨大な作用を果たし、それは本当に巨大なものです」 [1]と説かれました。

 今回のことを通じて、衆生を救うことはまるで氷を砕いているように感じました。邪悪な共産党に注がれた党文化を、我々大法弟子は真相というハンマーを持って何度も氷を叩いています。1、2回で目を覚ます人もいれば、何十回かでようやく目を覚ます人もいます。もしかすると、自分が直接その常人を呼び覚ます人にはなれないのかもしれませんが、それでも、その過程において、参加したすべての同修が大きな力を発揮しています。

 師父は「修煉の中で、皆さんは良いことに出会っても、良くないことに遭っても、すべて良いことです。なぜならば、それらは皆さんが修煉しているからこそ、現れたことだからです」 [2]と説かれました。家庭や、仕事、修煉など、私はよく意気消沈したり、正念が足りなかったりします。例えば、外食しているとき、車がけん引トレーラーに引きずられていったり、仕事では、突然同僚に八つ当たりされたり、真相を伝えている最中に相手に怒鳴られたり、幼い頃から男女不平等の家庭で育ってきたことをいつまでも不公平に思ったりしました。しかし、ネガティブ思考が自分を飲み込みそうになった時、師父の説法が私を導き、絶えず内に向けて探すことを教え、支えてくださいました。

 師父は「大法弟子は修煉を始めたその日から、あなたの人生は按排し直されたのです。つまり、あなたのこの人生は修煉者の人生となり、いかなることも偶然ではなくなり、偶然なことが現れることもありません。人生の道のりにあるすべては、あなたの向上と修煉と直接的な関係があります」 [3]と説かれました。

 先日、レストランで食事をしている時、車を向かい側の道端に駐車させましたが、しかし、30分後に店を出た時には、車はもうトレーラーに引きずられていっていました。車を取りに向かっている道中はまさに心性への試練でした。焦りもあるし、怒りもあり「多くのことは偶然にみえますが、偶然ではありません」 [4]という師父の説法を何度も自分に言い聞かせながら、気持ちを静めようとしました。そして、カウンターで罰金を支払っている時、ふと「自分の過ちを他人のせいにし、毎日他人を責める。君子は他人の過ちを見て、常に自分を反省する」という言葉が目に入り、はっとしました。すぐに自分の気持ちを落ち着かせ、罰金を支払って、車を引き取りました。その時、苛立ちも、怒りもすっかりなくなりました。

 家庭においても、幼い頃から両親に逆らえず、男子を重視し、私を叩いたり、罵ったりしてきた父親のことは、長い間、ずっと心の傷でした。最近になって、ようやくすべてが偶然ではなく、按配された良いことであると悟ったのです。何十年もの間、父親の言動によって、業力が消され、また、父親への尊重として言い返せなかったことで、新たな業力を作ることもありませんでした。これらのことを考えれば、却って父親に感謝しなければなりません。そう思ったとき、口下手な父親から「もう私を恨んでいないかい」とのメッセージが来たのです。

 スクリーン越しに、涙を流しながら「うん、もう恨んでいない。大法を修煉して、真・善・忍で自分自身を律している。法輪大法は素晴らしい!  真・善・忍は素晴らしい!」と返信しました。そして、父親から「過ぎたことはもう水に流そう。すべては一から始めよう」とのメッセージが返ってきました。父親との隔たりを解決し、これまでの痛みと直面して、真・善・忍で自分を律することを教えてくださった師父に感謝いたします。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『北米での巡回説法』
 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「シカゴ法会」
 [3] 李洪志師父の著作:『ロサンゼルス市法会での説法』
 [4] 李洪志師父の著作:『ヒューストン法会での説法』

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/15/415101.html)
 
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