恐喝された香港の人気司会者・黄瑞秋さん「決して引き下がらない」
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 【明慧日本2021年4月4日】香港の人気番組の司会者で、法輪功学習者でもある黄瑞秋さんは、最近、中国共産党(以下、中共)の公安幹部が彼女の友人を呼び出し、番組の司会をしないよう脅し、さもなければ国家安全法違反で逮捕すると警告したことを明らかにした。黄さんは自分はすでに成人であり、友人からのプレッシャーに影響されることはなく、「頑張り抜こうと考えており、決して引き下がりません」と表明した。

'图:香港颇受欢迎的《有冇搞错》以及《石山视点》主持人黄瑞秋

香港の人気番組の司会者・黄瑞秋さん

 真相を伝えるため最前線で報道

 香港の人気YouTube番組「Are You Kidding Me」「Shishan's Outlook」の司会者として、黄さんは2019年の香港「逃亡犯条例」改正反対の民主化運動の期間中、最前線のレポーターを務めた。2019年8月31日、銅鑼湾で警察官がデモ隊を射殺するのを目撃し、彼女は思わず号泣してしまった。彼女は同年の「9.15北角パレード」を生中継した際に親共者に襲われたことがあり、また、生中継の追跡取材を行った際に、中共の偽記者の正体を暴露したこともあった。

 黄さんの話によると、2021年3月16日、香港の友人から突然メッセージが入ってきた。内陸の故郷にいる友人が、地元の公安局に呼び出され、彼女について質問を受けたという内容であった。「公安局の関係者は、友人を通して私に伝言を頼みました。『煉功ならしてもいいが、外に出て番組を作るな』と脅しました。また、香港に国家安全法が実施されている今、国家安全法を以って私を狙うのであれば、この娘を失うと両親にとってもよくないと言われました」と黄さんは話した。

 自身も学習者である黄さんは、中共による法輪功への迫害が続いているため、何年も故郷に戻っていなかったという。公安局で事情聴取を受けた友人は、香港にいる親戚の友人に過ぎず、黄さん本人を知っているわけではない。その友人も公安局に黄さんの連絡先を知らないと伝えた。その関係者はやや激怒し、友人に「親を探し、親にしつけてもらおう」と言ったという。そのため、関連する発言は友人を通して入ってきた。

 4年後に再び嫌がらせを受ける

 黄さんが中共の公安局からの脅迫メッセージを受け取ったのはこれで3回目である。 最初の2回は、2017年に公安局の関係者が、黄さんが香港で法輪功の集会やパレードに参加しているのを見たと主張し、「パレードに参加しないでほしい」と本土の友人を2回脅迫した。

 4年後に再び嫌がらせを受けたことについて、黄さんは先週、中共による法輪功学習者から生きたまま臓器摘出した罪を暴露する番組を作成したばかりであることと関係があるのではないかと分析した。「この番組は、私がメディアの仕事を始めてから、中共を最も深く暴露した番組です」

 番組の中で黄さんは、生体臓器狩りの現場にいた武装警官の証言を録音したものを含めて、二つの音声を流した。2006年に当時の商務大臣であった薄熙来がドイツのハンブルグを訪問した際に、法輪功迫害追跡国際組織の調査員は彼が宿泊していたホテルに電話をかけたことがある。その時、薄熙来は「江主席(江沢民)」が法輪功学習者から臓器収奪の命令を出したと明らかにした。

 黄さんは、「中共の特徴は、どのように大量虐殺や、生体臓器狩りを行ってきたかなどの痛いところを突かれることを、最も恐れているのです。それに恐怖を感じ、それを震え上がらせたからこそ、何かをするのです。今回の番組が私を脅迫するきっかけの一つになったのではないでしょうか」と語った。

 自分を守る一番良い方法は邪悪を暴露すること

 「香港版国家安全法」が実施された後、メディア番組の司会者・ジェス氏をはじめとする多くの香港メディア関係者が、「国家安全法」を口実に警察に逮捕された。しかし、黄さんは、自分は決して引き下がらない、事実を伝えることは間違っていないと主張し、悪の脅威に直面して、それを暴露することを選んだ。これが唯一の安全な方法であるという。

 黄さんは「家族や友人が脅かされているときに、みんなが黙ってしまえば、誰も二度と正義のために声を上げることはないでしょう。私はすでに成人になり、友人の圧力に影響されることはありません。なぜなら、私はこのメディアの道を選び、香港の報道の自由を守るため、権力を恐れずに引き続き勇気を持って事実を報道し、決して引き下がりません」と話した。

 著名な思想文化学者で、米国在住の作家・評論家である李劼氏は、香港「逃亡犯条例」改正反対の民主化運動の頃、すでに大紀元や新唐人テレビの報道に注目したという。「大紀元や新唐人は、香港での抗議活動の先頭に立って真相を伝えていました。本当にすごいです。私は彼らをとても尊敬しています」と述べた。

 「香港十大傑出青年賞」を受賞したベテランメディア関係者の曾慧燕氏は、「中共が支配を強化し、香港のメディアが沈黙している今、メディアが粘り強く事実を報道することはさらに価値のあることです」と述べた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/21/422362.html)
 
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