内に向けて探せば「柳暗花明又一村」
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文/中国の大法弟子  

 【明慧日本2021年4月14日】娘は有名大学に通っています、彼女が専攻している科目は国内で1位にランクされています。しかし、その科目は娘の好きな科目ではありません。当時専攻する時、私達も娘のために色々考えましたが、都合良く近い親戚の1人がその学部の博士課程の指導教官をしていましたので、娘は順調に勉強を続けることができれば、卒業から就職まで基本的に何も心配はありません。

 しかし、往々にして、多くの場合、人間は意図的に立てた計画は無駄になることが多いのです。半年が経ち、娘は自分の専攻科目にそれほど大きな興味を示さず、将来もこの専攻科目に関連する仕事をしたくないことが分かりました。特に今年の冬休み、彼女は自宅に戻ってきて、よく自分の部屋に閉じこもるようになりました、会話も少なく、落ち込んでいる様子でした。娘の様子を目にして、私は気持ちが塞ぎ、自分が娘のために用意した将来の平坦な道が無駄になるかもしれないと言う現実を目の前に突き付けられ、娘と数回交流することにしました。既に今の科目を専攻した以上、本分を守り、しっかり学問を学んでほしいと話しました。さらに、私は法理を以って娘を啓発しようとしました(かつて、娘も大法を学び、法理についてある程度の認識を持っている)。しかし、効果はあまりなく、状況も根本的に改善されませんでした。娘は依然として、全てのものに対して興味を失い、ひどい時は食事や睡眠にまで支障をきたすようになったのでした。

 修煉者として、遭遇した全てのことは私達の修煉に関係していると良く分かっています。私も絶えず内に向けて探しました。娘に対する情が重すぎたのでしょうか? 完全にそうではありませんが、肝心な原因を掴めていません。新学期が近づいた時に、娘の機嫌は明らかに悪くなりました、もう一度彼女と深い話をしようと思いました。娘は率直に、自分の本当の考えを私に打ち明けてくれました。私も娘の考えに同意して、理解できることを伝えました。しかし、彼女に自分の専攻を直ちに変えられるものではないことを教えました。「物事に対して思い詰めてはなりません、一歩下がれば、眼前に新たな世界が開けて、『柳暗 花明 又一村』(苦境を経てようやく希望が見えてくること)と言うようなことも起こり得るのだ」と話しました。寝る前に明慧ラジオ「憶師恩」の番組を聴くように教えましたが、今回彼女との交流はまた失敗に終わったと分かっていました。自分は何処が間違っていたのかは分かりませんでした。幸いなことに、私は自分に問題があるに違いないと確信して、内に向けて探し続けました。

 次の朝、煉功する時に、突然、なぜ自分はいつも娘に一歩下がって物事を考えなさいと要求するのだろうかと思いました。うわべでは、娘のためにと聞こえますが、それではなぜ自分は一歩下がらないのだろうか? 子供には自分の考えがあるのに、なぜ私は賛同しないのだろう? なぜ子供を説得して自分が計画した道を歩かせようとするのだろう? 彼女の人生は私の計画通りになるのだろうか? 今まで子供にどれほど自分のものを押し付けたのだろう? 道理では私のアドバイスは効き目がなかったのでした。それは自分自身が物事に対して思い詰めているからではないでしょうか? ここまで考えたら、自分の心が徐々に明るくなり、今まで自分の胸に詰まったものが消え去り、その本当の原因を突き止めることができたのだと分かりました。

 朝、娘が起きると、私は直ぐ彼女に自分の考えを話しました。心から彼女が選択していることを応援したい、彼女が目標を達成するために応援したいと話しました。娘は嬉しそうに頷き、心の底から喜んで微笑みを浮かべました、娘と私の間の壁が取り除かれました。内に向けて探すことは本当に妙なることです、心が晴れ晴れとするのです。

 更に意外なことがありました。数日後、娘は私に「お母さんが一歩下がることが出来るのなら、私も譲ることができる」と言いました。現在、私達は互に自分の意見に執着しなくなりました。目下のことをしっかり行うことこそ正しい選択なのです。娘は学業に励み、ずっと順調でした。将来のことについては考えないことにしました。全てが一番素晴らしい按排だと悟りました。

 師父の慈悲なる導きに感謝を申し上げます! トラブルに遭遇する時に、自分を探すことは分かっていますが、しかし多くの場合は問題点を突き止めることができません。更に自分の問題ではないと考えてしまいます。修煉者であれば、トラブルに遭遇した時、必ず自分自身に問題が起きていることを確信しなければなりません、慈悲なる師父は必ず悟らせてくださいます。師父は私達に「内に向けて探す」という万能の宝物を授けてくださいました。体の苦痛だろうと、好ましくないことだろうと、私達は無条件に内に向けて探すことができれば、きっと「柳暗 花明 又一村」というようなことが起こります。

 個人の悟りですので、不適切なところがあれば、同修の慈悲なるご叱正をお願いします。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/31/422779.html)
 
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