9年間拘禁された女性教師が帰宅も 娘は母親と分からず
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 【明慧日本2021年4月16日】(貴州省=明慧記者)貴州省赤水市第四小学校の教師で、法輪功学習者(以下、学習者)の劉軍茂さん(53)は、2013年に秘密裏に懲役10年の実刑判決を受けた。2021年1月12日に羊艾女子刑務所から帰宅したが、娘は怖がって劉さんが母親であることが分からなくなっていたという。劉さんの娘さんは幼い頃から、母親が中国共産党(以下、中共)の関係者に、度々迫害されるのを経験し、深刻な精神的ダメージを受け、うつ病になった。

 劉さんの父母は、相次いで2017年5月と2018年5月に亡くなり、劉さんは刑務所に拘禁されていたため、両親の最期の時にも会うことができなかった。

 劉さんは2001年、電柱に「法輪大法は素晴らしい」と書いたという理由で、赤水市裁判所に懲役4年の実刑判決を言い渡され、貴州省羊艾労働収容所に拘禁された。拘禁中の2003年3月、劉さんの夫は劉さんと離婚した。

 2005年に出所した劉さんは、習水県の幼稚園で教師として働いていたが、赤水市公安局の警官らが習水県に行き、劉さんを連行して赤水市に連れ戻した。仕事を失った劉さんは赤水市東門の漁港で働き始めたが、警官による嫌がらせが絶えなかったため、2006年から放浪生活をした。

 2012年4月12日午後7時頃、劉さんと、学習者の趙明麗さん、袁雪莉さんの3人は、貴陽市の借家にいた時、誰かがドアをノックした。大家さんだと思いドアを開けると、突然、十数人の警官らが書類も理由も示さずに一斉に入ってきて連行された。法輪功の書籍400冊以上、プリンター7台、パソコン1台、および法輪功の情報が書かれている紙幣3000元、現金5000円以上を含む大量の私有物が押収された。また、警官は趙さんの身分証を使って趙さんの通帳から2万元を下ろし、劉さんが受け取ったばかりの給与1000元、趙さんが所持していた現金(金額不詳)、袁さんの2000元あまりの生活費を押収した。

 2012年9月下旬、劉さん、袁さん、趙さんの3人の女性は、全員懲役10年の実刑判決を言い渡された。3人とも判決を不服として控訴したが、2012年11月8日、貴陽市高等裁判所に棄却され、一審判決を維持した。そして、2013年3月13日、3人は貴州羊艾女子刑務所に拘禁された。

 現在、趙さんは刑務所から解放されたが、足に深刻な問題を抱えており、歩くことが非常に困難である。袁さんは現在も女子刑務所の第10監区に拘禁されており、健康状態が極めて悪い。

 貴州羊艾女子刑務所は貴州第一女子刑務所とも呼ばれ、貴陽市から42キロ離れた南西郊外にあり、1999年7月以来、少なくとも判決を受けた130人の女性学習者を拘禁したことがあり、うち7人が迫害により死亡した。一部の学習者は臓器を摘出された疑いがあるという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/11/423225.html)
 
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