「真善忍」の中での仁者の勇気
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——2021年【慶祝513】文章を読んだ感想

 【明慧日本2021年6月25日】(台湾=明慧記者・鄭語焉、李慧容)5月13日の「世界法輪大法デー」を祝うため、中国国内と世界中の法輪功学習者は次から次へと投稿し、大法の中で修煉して得た収穫や感動的なストーリーを皆と交流しました。文章の内容はドラマのように生き生きとしており、行間を通して真・善・忍の指導下で、心性を修め、絶えず向上する素晴らしさを伝えると同時に、李洪志師父の慈悲を証し、法輪大法の純粋さと無私を実証しました。

 新北市の応花さんは、化学工学の修士号を取得し、現在は有名企業のエンジニアとして活躍しています。2004年から修煉して以来、彼女は毎日明慧ネットの記事やメッセージを読み、全世界の修煉者と一体になって比して学び比して修し、共に精進しています。応花さんが特に感銘を受けたのは、中国本土の過酷で厳しい環境とプレッシャーの中で、修煉者たちが拘禁され、あるいは放浪生活を強いられているにもかかわらず、師父と大法への信念を揺るがすことなく、あらゆる機会を利用して迫害の実態を伝え、師が法を正すことを手伝っていることです。【慶祝513】の関連文章を読んで共感を得て、深く感動したそうです。

 武力の前で屈せず、苦難の中に変わらず 

 「仁者の勇気——父に宛てた家信」の筆者は、文章の中に法輪大法を修煉した後、心身に恩恵を受けたことや、道徳レベルを向上させたこと、人生の真の意義が分かった過程を父親に話しました。そして父親に生涯、誠実さを持ち続けて、彼の人生の中で決して偽善にならないように説得しました。心の中で静かに正義を支持するように心を込めて話しました。

 手紙では、中国共産党の暴威の下で、人々は頭を下げて従順になることに慣れてしまい、それは一時的な安心感が得られるためだと書いてあります。

 続いて、次のように書かれました。「仁者の勇気とは、恐怖心がないことではなく、抑圧の下で背筋を伸ばし、暴力の下で平和と理性を保ち、恐怖心を克服しながらも前進することです」。この「真・善・忍」に同化して自然に表れた心胸と品行は、人々を感化させるはずです。中国の歴史上では、従順な人々と暴徒だけが存在すると言われていますが、法輪功修煉者が強権の下で屈していないだけではなく、暴力に直面して悪の方法で仕返しをしたこともありません。これは中国の歴史の中でも特殊なケースです。 なぜなら、私たちの心の中には偉大な法輪大法があるからです。

 筆者は「暗い雲が空を覆うことはできず、春は必ずやってくると信じてください。 光になって暗闇を照らすことができますが、光にならなくても、選択することもできます。目を開いて、光の到来を迎えることを選ぶことです」と父親に勧めました。その一つ一つの言葉は、真剣で切実さがあり、読者を感動させるものです。

 「真・善・忍」を心に刻んだ法輪大法の修煉者たちは、順民と暴民の枠の束縛から解放され、名利情に惑わされず、権力に屈したりせず、残酷な迫害に直面しても暴徒化することもなく、艱難辛苦の中にあっても「真・善・忍」の精神を堅持し、『仁者の勇気』の威徳を現しましたと、応花さんは感じました。

 「法輪大法は素晴らしい」の歌声は、暗闇を突き抜け上空で響く

 「刑務所内での大合唱」の作者は、法輪功の真相を知らない人に通報され、不当に連行されて刑務所に閉じ込められ、時には自分が学んだ法律の知識を活かして、部屋の人が訴状を書くのを手伝い、冤罪を着せられた人の懲役刑が免除されたことで、刑務所の中の人たち、さらには警官からも尊敬されるようになったことを回想しました。ある機会に「法輪大法は素晴らしい」という歌を皆に教え、元気づけられた皆が一斉に「素晴らしい!」と称賛しました。 その後、ほぼ毎晩、筆者がいた監房で「法輪大法は素晴らしい」の歌を30分ほど合唱していました。

 ほぼ毎晩、部屋の外で7~8人の人が、出荷や検品をしていても、それには構わず、押し合って1号監房の窓際に来て歌を聞き、笑ったり、声を掛けたり、時には熱心に拍手していました。不思議なことに、当直の看守は何も言いませんでした。監房の窓際を通る時、いつも笑顔で通ります。「きっと彼らの大多数は法輪功迫害の実態を理解していて、法輪大法は人を善に向かわせ、良い人になるように教えていることを知っているのだろう」と、筆者は思いました。

 「私はたびたび刑務所の部屋の中で『法輪大法は素晴らしい』と大合唱したあの非凡で神秘的な場面を思い出す度に、今もその中に身を置いているように感動するのです。そうです、あの真っ暗な所で、空高く響いた『法輪大法は素晴らしい』の歌声は、消えることはなく、永遠に存在し、永遠に宇宙で響き渡るでしょう……」と筆者は振り返りました。

 応花さんはこの文章を読んだ時に涙が溢れ、「佛光が普く照らせば、礼儀が圓明となる」[1]という殊勝さと佛恩に感謝する気持ちを強く感じたそうです。自分は海外にいても、心の中ではその人たちと一緒に「法輪大法は素晴らしい」を歌い、大法の慈悲の光の下で、一緒に大法のご恩を受けられることを光栄に思い、熱い涙が止まらなかったというのです。

 本当の「善」

 「崩壊寸前の結婚生活が幸せになった」の作者は、大都会での生活と高給取りの仕事を放棄し、夫について夫の故郷で借家暮らし、知り合いは1人もいませんでした。しかし、中国共産党の嘘に騙された義母と夫は、彼女の法輪功修煉に対して敵視し、しばしば暴言を吐いたり、精神的なプレッシャーをかけたりして、夫からは「武力」で脅されることもあり、筆者は心身ともに疲れ果て、いつも涙の生活でした。それでも、筆者は修煉者の善と忍を持って寛容に接していましたが、夫の理解と変化を呼び起こすことができませんでした。

 一昨年の旧暦新年、家に来た筆者の両親が、夫から非常に無礼な扱いを受け、辱められました。修煉者である彼女の両親は気にも留めなかったのですが、それをきっかけに筆者は痛みから学び、恨みを捨て、14ページにも及ぶ善を勧める手紙を書きました。その中に、以下の内容が書いてあります。「私は、私たちの家庭を維持するために、すべて放棄しました。しかし、息詰まるような結婚生活で、私は何度も我慢の限界に達しましたが、『真・善・忍』の信念が私を支え、あなたと姑の数々の理不尽なところを包容してきました。ここ数年の結婚生活の中で、私は大法の教えに従い、善をもって人に接し、他人の良いところを多く見て包容し、人のために考え、自分が損しても気にせず、できるだけ最善を尽くしてきました。私は離婚したくはないですが、離婚を恐れてはいません。修煉者の善良と忍耐は、誰かが踏みにじったり、いじめたりする理由にはなりません」

 夫は手紙を読み、沈黙する中で、だんだんと冷静になりました。しばらく経って、夫は筆者に「手紙を読んで、僕は震撼した! 初めて自分が悪かったことに気がついた。これから二度とあなたを傷つけるようなことはしない」と反省しました。

 そして、夫は親戚や友人、同僚の前で「ここ数年の我が家は妻のおかげだよ」とよく彼女を褒めていました。

 応花さんが特に感銘を受けたのは、作者の「恨みを捨て、卑屈でもなく傲慢でもない手紙」でした。善を勧める時に、まず自分の執着心を放下してから、はじめて人の心を打たれる力があります。本当の「善」とは、ひたすら我慢することではなく、良知を呼び覚まし、善悪をわきまえ、道徳に回帰することこそが真の「善」です。

 修煉者の言動は、周りの環境に影響を与える

 桃園に住んでいる揚さんは、「子ども遊園地に新しい雰囲気をもたらす」という文章を読んで感動しました。「この同修は教師ではありませんが、彼女の言葉と行動は、この職場で幼い子供たちにポジティブなエネルギーをもたらしました。 子供たちに影響を与え、次世代を教育するためには、必ずしも教師になって教えなければならないわけではなく、修煉者の態度から周囲のあらゆるものに影響を与えることができ、周りの環境も修煉者の正念と善の心によって良い方向へと変わります」と揚さんは言いました。

 また、筆者は職務の便利な条件を利用して、子供たちの立場を考えてオーナーやサプライヤーと相談して、店内にある妖精やお化け、変異したもの、血まみれ、恐怖、暴力、刺激的なゲーム機があふれる環境を変えました。子供たちはとても幼いので、ゾンビごっこのゲームをさせると、現実とゲームの世界の違いがわからなくなり、子供が言ったように「その人の命は無限回がある。いくら殺しても死なないのだ」と思ってしまいます。子どもが成長すると、暴力的な要素が身につき、その幼い心が本当に毒害されてしまいます。

 「この同修はとても優秀で、他人のために考える模範的な仕事をしています。偉大な師父が慈悲の救い済度されるおかげで、こんな素晴らしい弟子がいるのです。良い行いができる弟子は、その地域の衆生を動かすことができ、幼い子供も含めてそこの地域の衆生が、現代の変異したものに影響されないようにしているのです」と揚さんは感動して言いました。

 修煉していないが、すでに道の中にいる

 「王親方の第二の職業」の中の主人公は法輪功修煉者の夫です。王さんは自分の妻が大法を学んだ後、すべての病気が治り、性格も誠実で、親切で寛容になったのを目の当たりにしました。彼は「真・善・忍」を心から認め、人々に新唐人のテレビ番組を見てもらうために、アンテナ(新唐人テレビの受信機)の設置を手伝い、その過程で様々なことに遭遇しましたが、怒らず、文句を言わず、苦を持って楽としたのです。

 揚さんは「この文章を読んだ時、ずっと感動して泣いていました。彼の言葉や行動の中には、自分にはできないことがたくさんあり、修煉していない人でもその境地にまで達しています。私は、彼が驚くべき存在だと感じました。特に中国本土の人々は、中国共産党(以下、中共)に洗脳され、価値観や道徳観が完全に堕落しています。この環境の中で、王さんのような人がいて、本当に泥より出づるも染まらず、素晴らしいです」と話しました。

 「今の中国では、中共の影響を受けて非常に現実的で、利益において争ったりして、できるだけ多く得ようとしています。しかし、王さんは材料費以外、一切、費用を受け取りませんでした。時には材料費の価格交渉をする人もいます。その時、王さんは逆に支払わなければなりませんが、彼はぜんぜん怒っていませんでした」

 「王さんは社会の中で様々な魔難に遭遇しても、積極的に対処し、人々を助けるために一生懸命働いてきました。彼はいつも、それは自分の利益だと感じています。実は、彼は自分が修煉していると思っていました」と揚さんは話しました。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/4/426589.html)
 
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