文/中国の大法弟子 一蓮
【明慧日本2021年7月23日】私は1996年から法輪功を修煉しています。中国の法輪功に対する大規模な弾圧の中で、多くの修煉者が強制的な臓器摘出を含む虐待を受けてきたことをよく知っていました。師父は「臓器狩りは中国の多くの病院で日常的に行なわれています。これは邪悪が直接、下した命令です」 [1]と説かれました。
ここでは、強制的な臓器狩りが存在することを証明すべき出来事、4年前に実際に私が遭遇した事件を紹介したいと思います。
当時、私は山東省済南市のある地域に住んでいました。ある日、住宅地の前に60代の男性がいました。痩せていて顔色が悪く、退職した政府関係者のようでした。私が見たとき、彼は段ボールが手に入るかどうかゴミ箱を調べていました。
私は彼に挨拶をしてから、話を始めました。彼は確かに退職した役人でした。他の都市から来て、息子さんのところに同居しており、見た目はとても優しそうな人でした。
男性は「最近、退院したので、家の中にいても退屈なんです。そこで、ダンボールを拾ってきて売ろうと思ったのです」と言いました。
私は「でも、この地域に住んでいる人は全体的に裕福だと思いますが、息子さんとの生活で困ったことがあったのでしょうか?」と聞いてみました。
男性は「私の手術のせいで、息子にたくさんのお金を使わせてしまいました」と答えました。
私は「あなたは退職した政府関係者の方ですね。あなたの医療費は国の保険でカバーされないのですか?」と、私は驚いて尋ねました。
男性は「全額カバーではないのです。私が受けた手術は、その一部しか補償されませんでした」と説明しました。
私は「どうしてですか? どこの病院で手術したのですか?」と聞いてみました。
男性は「千佛山病院で、心臓移植を受けました。息子はそれに40万元(約682万円)以上を支払いました。これはとても弁償できないです」と続けて言いました。
私は「最近の心臓移植はとても早いと聞いています。数年前までは、適合する臓器がなかなか見つからず、長い間待たされていたのですよね」と私は言っていました。
男性は「今の社会は暗すぎますよ。恥ずかしい、お金のビジネスばかりですよ」とため息をついていました。
私は「生体臓器狩りを知っていますか? 法輪功の学習者からの臓器摘出のようなことです」と尋ねました。
彼は緊張していました。周りに誰もいないことを確認してから、彼は声を落として「秘密なんですよ。病院の人たちは、息子にこのことは絶対に言うなと言っていたのです。もっと早くこのことを知っていたら、死んでもこんな罪深い手術はしなかったのに!」と涙をこぼしながら言いました。
その時、私はこの人の臓器が法輪功学習者(以下、学習者)のものであることを確信しました。私も涙があふれ、彼の手を握って「あなたが優しい方だと知っています... 」と言いました。そして、2人で一緒に泣きました。
続けて私は、法輪功とは何か、中国共産党(以下、中共)が数々の政治運動で中国人を傷つけてきたことなどを話しました。また、多くの病院で学習者から臓器が摘出されていることも話しました。
男性は「共産党がダメなのは知っていましたが、こんなに邪悪だとは知らなかった。本当に恐ろしい!」と言っていました。その後、彼はすべての中共組織から脱退しました。
この話から、私は数年前に経験したある出来事を思い起こしました。
私は街で法輪功迫害のことを話していたから、派出所に連れて行かれました。名前を名乗らなかったので、私は拘置所に入れられました。
数日後、2人の刑務官が私を別室に連れて行き、血液を採取しようとしましたが、私は屈しませんでした。この部屋には監視カメラがあるというので、手術室のような不気味な別の部屋に連れて行かれました。
刑務官の1人が「ここには監視カメラはないから、大声を出しても誰にも聞こえないですよ」と言いました。
私は「なぜ私をここに連れてきたのですか? 検査なんていらないです。臓器摘出のための血液や組織の照合のためですか? 中共は政治運動の後、スケープゴートとして何人かの中共の命令した執行者を処刑するのを知っています。どうか悪いことをしないでください。それは価値がないのです!」と言いました。
刑務官らは顔を見合わせて私に近づき、それぞれが私の片腕を掴んで無理矢理、血液を採取しようとしました。その時、私は数日間のハンガー・ストライキをしていて、とても弱っていました。しかし、私は心の中で師父に助けを求め、元気を取り戻しました。そして、両腕を自由にすることができました。結局、彼らは私を連れ戻すしかありませんでした。
独房に戻ると、私は他の人が採血されたかどうか尋ねました。誰も彼らの採血をしていなかったのです。
翌日、両親が私の解放を求めて拘置所を訪れました。会議室で両親を見たとき、私は涙を流して大泣きしました。私は「今日ここに来なければ、もう二度と私に会うことはないでしょう、刑務官は昨日、私の血液を無理やり採取しようとしたんだよ」と言いました。
見張っていた刑務官は私の話を聞いて、もう採血しないと約束してくれました。
遅かれ早かれ、臓器狩りの暗黒の秘密は全世界に知られることになるでしょう。
注:
[1] 李洪志師父の経文:『大法伝出二十五周年ニューヨーク法会での説法』