デンマーク中国領事館前で座り込み活動 18年間堅持し続ける
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 【明慧日本2021年7月29日】18年前のある日、若い中国人女性の小穎さんは生まれたばかりの娘を抱いて、デンマークのコペンハーゲン中国領事館(以下は中領館)を訪れ、子供のパスポートの申請に来ました。資料を提出すると、職員の人に「ご主人は何をする人ですか」と聞かれました。彼女は「外で座っている人ですよ」と言いました。領事館に法輪功を中傷する資料が置いてあるのを見て、小穎さんは「この資料は全部事実ではないのに、何でここに置いているのですか」と聞きました。

 小穎さんが「外に座っている」と言ったのは、領事館の前に座り込み、法輪功への迫害の停止を求めている法輪功学習者たちのことであり、その中には彼女の夫である朱学智さんもいます。18年が過ぎ、今でも開館日には、法輪功学習者たちは依然としてここに来て静かに彼らの要求を訴えています。朱さんと他の法輪功学習者たちはなぜ中領館の前で座り込み、18年間彼らは何を体験したのでしょうか。

'图1:朱学智先生在中使馆前表达必须停止迫害法轮功的诉求'

中国領事館の前で法輪功への迫害を止めるよう訴える朱学智さん

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 今世紀の初めにタイムスリップしましょう。朱さんはとても成功した企業家です。事業を拡大するためにデンマークに来て、現地の法輪功学習者たちと連絡を取りました。当時国内で法輪功を残酷に迫害しているという情報が伝わってきて、海外の学習者たちがしばしば領事館を訪れ、すぐに法輪功への迫害を止めるよう要求し、国内の法輪功学習者を応援していました。当時、朱さんはとても悩んでいました。彼は「もし私が領事館の活動に参加したら、世界に私は法輪功学習者であることを宣伝したことになります。国内の会社やビジネスは全て中国共産党(以下は中共)に奪われてしまうのです。しかし、行かないと良心が痛み、法輪大法はこんなに良いものであり、国内の同修が残酷な迫害を受けているのです」と躊躇していたので、彼はその一歩を踏み出せなかったのです。

 当日の夜、彼は眠れず、内心では罪悪感を感じ、とても苦しかったのです。「法輪功学習者は真・善・忍に基づき、良い人になるように律し、身心ともに恩恵を受けました。しかし、中共は残酷な手段で法輪功学習者を迫害して、人間の本性である善良を破壊したのです。私は人々にこの真相を伝えないと修煉者と言えますか」。彼は決心をしました。

 領事館の活動があることを知った時、朱さんは迷いなく行くことにしました。彼は「どんなことが起きても、私は行くべきです」と言いました。彼は平然として、ただ善良に従って進んでいると感じていました。

 先が見えない邪悪な迫害がまだ続いています。学習者たちは「法輪功への迫害を止めよう」という声を出さないといけないと思いました。2003年の春、デンマークの法輪功学習者は毎日、領事館の前で1時間の座り込み抗議活動を始めました。それ以来、人々は朱さんと他の学習者たちが領事館の前で座禅している姿を目にするようになりました。

 ガイド「ここはデンマークの観光スポット」

 朱さんは「そこでは、もっとも直接的に法輪功を見られ、領事館の人にも法輪功学習者たちの優しさと堅忍不抜な意志を見ることができるのです。周辺の住民はもちろん、領事館に用事があって訪れるデンマーク人や中国人も見ています。そして、法輪功はどんな団体かを知るのです」と語りました。

 人々は法輪功を「知らない」という状態から「知っている」、「何かできることはないか」という状態になりました。18年間、たくさんの感動な物語がありました。数年前は中国人が外国へ旅行の最高潮であり、毎日多くの人が領事館に来ていました。また、バスに乗った中国人の観光客が領事館に来た時もありました。

 朱さんは「ある日、1人のガイドさんが『私が彼らをここに連れて来たのは、海外にも法輪功を修煉している人がいることを見せたかったからです』と言ったのです」と振り返りました。朱さんは感慨深げに「私たちは善意でやっているので、善良な人は希望を見ることができるのです」。他の国では中国人の留学生が領事館前で抗議している法輪功学習者たちを見て、真相を知り、法輪功を修煉し始める人もいました。

 最近、学習者たちは中国語で「三退して平安無事になる」という横断幕を掲げていました。朱さんは「全ての人に機会を与え、領事館の職員も含めます。私たちは彼らに抗議しているのではなく、命は尊く、彼らには正しい選択をしてほしいです」と話します。

 「法輪功学習者だけ信じます」

 朱さんは「私たちがここにいる限り、中共が法輪功を迫害し続けていることを人々に思い起こさせています。一日一日、一年一年、私は誠実と善念が全ての不正の要素を解くことを信じています」と話します。

 「実は中共体制内の人は、迫害に関与したことがある人、直接的、間接的に法輪功のことに関わりがある人、一般人より体制内のことや中共の邪悪さを知っており、それに法輪功学習者が善良で信頼できることを知っています。天津の610弁公室の幹部が、以前在職の時に自分の管轄内の法輪功学習者のデータを見たことがあり、その中には朱さんのデータもありました。朱さんが法輪功を修煉しているため、経営している3つの会社が閉鎖され、財産が凍結され、会社の従業員が全員退去させられました。しかし、犯罪の事実はありません」

 この幹部はその後、中共と610弁公室の海外での証人として証言する機会を得ました。この幹部は中共が人を殺して黙らせる邪悪な本性を見ており、たくさんのスパイがコントロールされたロボットのように世界のあらゆるところにいるので、彼は怖がり、不安になっていました。デンマークの人権会議に招かれた時、彼は「私は法輪功学習者である朱さんだけ信じるので、彼に迎えに来てほしいです」と言いました。人々は真相を知り、嘘に惑わされなくなれば、正しい選択ができるようになるのです。

 人権組織の活動家「中国大使館に詰問する」

 ある日、人権活動家の方がこちらに資料を取りに来て、多くの質問をしました。「いつからここにいるのですか」「領事館の人は法輪功の問題について聞きに来ましたか」。状況を知った彼女はとても憤慨し、中共が法輪功を迫害しており、臓器狩りの犯行も聞きとても驚きました。彼女は「私は今日領事館に手紙を書いて、なぜ国民の声に耳を傾けないのか。なぜ臓器狩りの犯行を制止しないのかを詰問します」と述べました。

 また領事館の周辺で働いている人たちは、毎日学習者のそばを通りかかります。多くの人は資料を手に取り、次の日には更に真相を尋ねに来ます。真相を知った彼らは通りかかると合掌し、親指を立てて、私たちを支持する態度を示しました。

 「迫害が止まらない限り、私たちはやめません」

 領事館の付近には幼稚園や小学校、公園及び図書館があります。毎日ここを通りかかる幼稚園児や学生らがいます。低学年の学生は先生がついています。先生は生徒たちに彼らは法輪功学習者であり、中共が法輪功を迫害しているためここに来たのだと説明しています。学生らは横断幕に書いている「法輪大法は素晴らしい」を口にしたり、または中国語で「こんにちは」と声をかけたりします。

 「彼らは私たちが目をつぶって座禅しているのを見て、さっきまで笑っていたのに、私の所に来た途端静かになり、そっと通り過ぎて行きました。子供たちはとても純粋です」と朱さんは話します。「18年間、当時は幼児園の園児が今はもう大学に行く年齢です。毎年新しく幼稚園や学校に入る子供たちがいて、また多くの人が「法輪大法は素晴らしい」と知りました。法輪功学習者が静かに座禅している光景は、彼らの頭に残るでしょう」

 18年間にわたって堅持することは容易ではありません。「退去はしないのか、その価値に疑いの余地はないのか」という質問に、朱さんは「あの子供たちが見ているだけで、価値があると思います。確かに、特に1人でいると孤独感や寂しさを感じたことがあります。しかし多くの場合、この時に誰かが訪ねに来たり、「こんにちは」と暖かく声をかけてくれたり、または親指を立ててくれたりします」と答えました。最後に、彼は「あまり深く考えず、当初思ったのは迫害が止まらない限り、私たちはやめないということです」と語っていました。

 18年の年月は、1世代の人が成長する時間です。朱学智さんと小穎さんの娘は、当時中国のパスポートを申請して断られ、無国籍の子供になりました。18年後、もう高校を卒業し、活力に溢れた娘を見て、朱さんは金銭や財残を失ったのですが、しかし毎日充実しています。全ての法輪功学習者が「信仰は自由で、自由は無償です。迫害を必ず終わらせ、良心を取り戻すことができるでしょう」と信じているのです。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/7/16/428249.html)
 
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