【720評論】22年に及ぶ堅守 正義の声があらゆる所に
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 【明慧日本2021年7月31日】19年前の2002年、中国共産党(以下、中共)の元首魁・江沢民がドイツを訪問した際、次のような場面に遭った。訪問先のドレスデン市は迫害を糾弾する法輪功学習者らを阻止するため、725人の警官を派遣し、黄色い服(学習者たちは法輪大法と書かれた黄色の服を着ている)を着た人を見かけると、カバン、ボディーチェックを行い、さらにヘリコプターで探知していた。その理由は、江沢民から出された特別な要求、「黄色い服を着ている人を見たくない」である。

 また2004年は、中仏の文化年であった。パリの警官は数十人の法輪功学習者(以下、学習者)を乱暴に拘禁し、一部の学習者は黄色の「真・善・忍」、「法輪大法」が印字されたマフラーをつけているとの理由で手錠をかけた。

 明慧ネットの統計報道によると、中共の11人の高官は15の国で20回の訪問において、学習者に17種類の迫害手段を使った。例えば、追い出す、殴打、嫌がらせ、横断幕を奪う、訪問国に誹謗中傷の情報を流し、ブラックリストを提供するなどである。

 これらの行動は今から見ると、とても不思議だ。2020年の年末までに、全世界において、すでに32カ国の643人の政治要人が共同声明に署名し、法輪功への迫害を停止するよう呼びかけている。迫害に加担する人は国際社会からの制裁に直面し、毎日びくびくして一日として安らかに過ごせない。

 しかし、ここまで歩んできたのは学習者が22年間にわたって、生死を恐れず、法輪功の無実を伝え続け、人々の良知を目覚めさせたからである。

 秘密の「相互人権会談」

 1999年7.20、江沢民グループによる法輪功への迫害が始まってから、一部の西洋の国の議員、官僚はそれぞれ個人または団体の形で中共による法輪功への迫害を停止するよう呼びかけていた。

 各国の政府は「迫害停止」の問題において、ほとんど中共が求める秘密談話の形で行い、いわゆる「相互人権会談」である。しかし、このような非公開で多方面の参加者がいない会談は成功できない。ひいては中共の切り札になったのである。

 1999年からの十数年来、中共は学習者に残酷な迫害を加え、数十万人が身柄を拘束され、監視され、不当な判決を宣告された。明慧ネットでは実名だけで4,000人余りの学習者が迫害され死亡したと報じた。中共は国際社会の注目を憚り、迫害を「公開」から「地下」に変え、秘密裏に学習者を連行して、不当な判決を宣告し、中国国民及び国際社会を騙そうとした。

 クリスマスプレゼントの中に SOSの手紙 

 中共の刑務所にいる学習者は迫害の真実を暴露するきっかけを探し続けている。

'朱丽发现的“求救信”(网络图片)'

「SOSの手紙」を見つけたジュリーさんネット写真)

 2012年、アメリカオレゴン州の住民であるジュリー・キースさんが、買ってきたハロウィンの装飾品を開いた時、中にはさみ込まれたSOSの手紙を見つけた。この手紙は中共の労働教養所からのものである。

 手紙を出した人は孫毅(スン・イ)さんという。2008年、孫さんは法輪功を学んでいるとの理由で馬三家労働教養所で拘禁され、長期にわたって拷問を受け、重労働を科された。孫さんは生命の危険を物ともせず、20通以上のSOSの手紙を輸出のハロウィンの装飾品にこっそりと入れたという。

 ジュリーさんはSOSの手紙をSNSにアップしてから、CNN、フォックスニュース、ニューヨークタイムズなどの国際メディアの注目を浴びた。

 2018年4月、ドキュメンタリー映画『馬三家からの手紙』がプレミア公開され、大きな反響を呼んだ。

 2019年5月、アメリカの主流メデイアFOXテレビは『1人の姉の贖い』を放送した。学習者・王可非さんが迫害されて死亡し、20年が経ち、遺体はいまだに労働教養所で冷凍され、家族は遺体を埋葬できない。このようなドキュメンタリーは西洋社会に大きな影響を与えた。

 「反送中」を弾圧し、疫病を隠蔽し、世界を驚かす

 2019年、重大な事件が相次いで起きた。香港では百万人の「反送中」運動が6カ月間にわたって続き、香港市民の平和的な抗議と中共の血なまぐさい弾圧は明らかに対照的だった。香港の青年が中共の暴力手段を1400のシーンにまとめ、インターネットにアップし、世界を驚かせた。

'“人民法庭”于二零一九年六月十七日在伦敦宣判,判定中国活摘良心犯器官的行为仍然存在。(图片来源:网络)'

「人民法廷」は2019年6月17日にロンドンで、中国で良心の囚人への臓器狩りが依然として行われているとの判決を宣告(ネット写真)

 同時に、2019年6月、イギリスロンドンでパレードが行われた。独立人民法廷は正式に中共の臓器狩りの事実を認定し、法輪功学習者がその主なドナーであるとした。この判決は国際社会において法的効力がある。判決が公開された当時、まだ世界で広く注目されなかったが、独立人民法廷は判決が最終的に世界のアイデンティティーを持つと述べた。

 2019年の年末、「武漢肺炎」が暴露されたが、中共は疫病を隠蔽し、武漢ですでに広まったにもかかわらず、「1万人の宴会」を行った。

 中共は香港の「反送中」運動を非人道的に弾圧し、疫病を隠蔽し、世界中に災いをもたらした。このことは重錘のように、世界の人々を目覚めさせた。中共が疫病に関して責任を逃れ、隠蔽したことは世界に共産党の邪悪な本性を認識させた。そして、アメリカ、ヨーロッパの各地で、孔子学院を相次いで取り締まっている。さらに、アメリカにある中共メディアは代理機構とみなされ、中共を制裁する措置も始めた。

 2019年、たくさんの歴史的な事件が発生した。これらの今までにない変化が一つの正義の力となり、人々の観念を綺麗に洗い去った。

 「法輪功学習者にお詫びを言わなければならない」

 2020年、ある香港の若い女性がインタビューを受けた時、こう話した。「私は学習者にお詫びを言わなければなりません。以前、中共のメディアを信じて、法輪功は邪教だと信じていました。私はこのような偏見を同級生や友達にも伝え、法輪功のメディアを受け入れませんでした。2019年6月9日の香港反送中運動が始まってから、私たちが参加する全ての抗議活動ではいつも、『大紀元時報』と新唐人の記者たちが生命の危険を物ともせず最前線にいました」

 多くの香港市民はSNSでコメントを残し、以前の法輪功に対する誤解を詫び、「私は以前、学習者が中共によって生体から臓器を摘出されていることを信じていませんでした。本当にすみませんでした」、「今回のことを通じて、私は中共が以前から学習者を残酷に弾圧していることを初めて理解しました」「中共の暴政を目で見たからこそ、法輪功が本当に迫害されていることを信じます」、「法輪功の皆さん、本当に申し訳ありませんでした!」

『明慧20周年報告書:中国における法輪功への20年にわたる迫害』(明慧ネット)

 2021年5月14日、『明慧20周年報告書:中国における法輪功への20年にわたる迫害』は、アメリカ最大の出版協会である独立出版社協会(IBPA)よりベンジャミン・フランクリン賞を受賞した。同賞は160人以上の審査員がおり、独立出版社の最高の国家レベルの栄耀とみなされている。ある有名人作家は「全世界においても、中共の邪悪の本質を見抜くことができるのは法輪功団体である」と評価した。

 真相は相次いで暴露され、正義も必ず現れる。アメリカに続き、29カ国がすでに「マグニツキー法」のような法律を作り、人権侵害への関与者にビザの発行を拒否し、資産を凍結しようとしている。法輪功迫害に加担する人への国際制裁が相次いで起きている。中共の党員はアメリカに入国禁止され、610弁公室(法輪功迫害の実行機関)の官僚も制裁され、9,000人あまりの610弁公室の関係者名簿が世界の38カ国に提出された。

'二零二零年五月十三日,法轮功学员在纽约游行,庆祝法轮大法弘传世界28 周年(图片:网络)'

2020年5月13日、法輪功が伝えだされて28周年を祝賀し、
ニューヨークでパレードを行う学習者(ネット写真)

 1999年7.20から22年が経った。学習者はどんな場所においても平和的に抗議し、「真・善・忍」への追求を表し、中共による残酷な迫害の真相を暴露している。正義の声はあらゆる所に伝わり、「法輪大法は素晴らしい、世界はみな知っている」。流れ込む清らかな清泉のように、汚染と暗闇を洗い流している。厳冬が去った後、春の到来は遠くないだろう。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/7/29/428298.html)
 
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