魔が一尺高ければ、道はその千万倍高くなる
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年8月8日】師父は「また『道が一尺高ければ、魔は一丈高くなる』と言う人がいます。それは常人の邪説で、どんな時になっても魔は道より高くなることはありえません」 [1]と説かれました。私自身の修煉において現れた事例に合わせて、この部分に関する認識を交流したいと思います。

 2003年3月、会社で何十台ものパソコンの修理と管理の仕事を任せられました。会社が購入したパソコンは、メーカーが3年以内の無料保証を提供しており、いかなる故障でも、購入日から3年以内であれば、メーカーは無条件で無料で修理するというものです。

 私が会社のパソコンを管理している時、自分で修理の本などを買って、独学でパソコンの修理を学びました。自分で修理できるものは自分で修理し、どうしても修理できないものはメーカーに頼んでいたのです。このように2年間かけて学び、故障したパソコンは、一目見ただけですぐに修理できるようになりました。

 ある日、会社のパソコンが故障したので、私に見てほしいと連絡をもらいました。その人のオフィスに向かい、扉を開けた瞬間、故障していたパソコンが自然に直ったのです。勝手に直ったパソコンをみて、その人は「あれこれいじっても直らなかったのに、君が来ただけで正常に戻るとは、きっと君が煉功しているおかげだよ」と不思議そうに言いました。その人の言葉に私は笑顔を浮かべました。このようなことは何度もありました。

 2005年、私はある古い学習者とともに小さな資料拠点を作りました。ある日、師父が修訂された後の5つの経文の原稿が送られてきました。私とその同修は、翌日には、ほかの同修たちが読めるようにしようと徹夜で印刷に取り掛かりました。しばらく印刷すると「機械が熱くなったから、少し休ませよう」と同修が言ったので、少し休憩することにしました。

 しばらくして、機械の熱が引いたのを確かめた同修はスイッチをオンにしましたが、しかし、プリンターは全く動かなくなったのです。何度立ち上げても全く動きません。これを見て、私はプリンターに説教しました。「同修は、あなたが疲れたと思って休ませてくれたのに、すっかり怠けてしまうとはいけない子だね。一刻を争っているのに、怠けちゃいけないよ。私も同修も徹夜してまでここにいてあげているのに、あなたも動かなきゃだめよ」。すると、プリンターはまた元気よく動き出しました。これを見て、私も同修も笑いました。

 他にも、同修が機械を操作しているときに、動かなったり、他の問題が出たりなど、同修たちを困らせるようなことが何度もありました。しかし、私がそこに座ると、すべての機械が正常に動き出すのです。時々「いじめだ」と同修が冗談半分で言いますが「私が一目見れば解決できると機械も分かっているから、大人しくしているのよ」と答えました。

 常人はよく「芸の優れた人は肝っ玉が大きい、腕前に自信のある人は大胆に物事をする」と言い、私たち修煉者は「魔が一尺高ければ、道はその千万倍高くなる」と言います。修煉の中で、邪悪による迫害や執着による妨害に会った時、それよりも高い法理で認識すれば、おのずと解決するのです。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 【編集者注:この文章は筆者の現時点での個人的な認識を表しているものであり、同修の皆さんと切磋琢磨し「比して学び比して修す」のためのものです】

 
(中国語://www.minghui.org/mh/articles/2021/5/7/424311.html)
 
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