文/中国の大法弟子
【明慧日本2021年8月14日】現在の中国、学校教育は完全に受験志向になって、学校、教師、保護者、生徒すべてが巻き込まれ、誰もそれに対抗できません。生徒は憂鬱で、保護者はどうしようもなく、教師は苦労しています。高校だけでなく、中学、小学校の教育まで大学入試に有利なことだけを目標に展開していると言っても過言ではありません。
私と妻は法輪大法を修煉するため中国で迫害を受けて投獄されたため、娘は正常な家庭生活の環境を失い、安定的に幼稚園に通うことができず、小学校に入った初期は他の子供に比べて明らかに成績が悪かったのです。小学3年生になると、中学校への進学のために宿題が増えましたが、娘は宿題を早く終えられないため、『轉法輪』を読む時間をなかなか作ることができません。
どうしましょうか、私たち夫婦は娘に毎日少し学法できるように望んでいます。師父は「皆さんは常人社会で仕事や社会活動をしており、常人社会と接触しています。このようにあなたが影響されたもの、目で見たもの、耳で聞いたものは全て常人の中のことなので、あなたの修煉は妨害されるのです。ですから、皆さんが時々一緒に法を学び、常にこのたらいのきれいな水で自分を洗うのは有益なことです」[1]と説かれています。
実際、子供たちは小学校に入ってからすでに汚され始めており、国語の教科書には多くの虚言が編み込まれて、明らかに常識に反する物語も教科書に使われています。思想道徳の教科書は更にひどくて、中国共産党(以下、中共)の自作自演した「天安門焼身」事件が堂々と教科書に登場して、法輪大法を誹謗中傷しています。善良で単純な中国人は小学生時代から中共に洗脳されているのです。
私たちは娘に、まず少し学法してから宿題をするように指導しています。娘は動きが遅くて、それで宿題をさらに完成できなくなりますが、できる範囲で宿題をすれば良いと我々は考えました。宿題を完成できない回数が多くなると、私は担任の先生に呼ばれました。私は先生にいろいろな理由をつけて、1回、2回、3回、最後に「娘が宿題を完成できないため成績が悪くなったら、その責任は保護者が完全に取る」という旨の保証書まで書かされました。その後、娘はすべての宿題を完成できなくても、先生は厳しく言わなくなりました。
あっという間に、中学の進学試験が近づきました。中学の校長先生にお願いして、娘を最も良いクラスに入れてもらうパイプや人脈を私は持っていますが、修煉者として、裏口を使って不正なことを働きたくありません。結局、娘は優秀な成績で最も良いクラスに振り分けられました。
中学1年生の中で最も優秀なクラスなので、学校側も力を注いで、新学期の初日から、放課後に補習授業を行います。他のクラスは下校していますが、娘のクラスは夜の8時まで補習授業が行われ、保護者たちは毎日夕食を学校に届けています。8時に学校が終わって家に帰ったら、また宿題をしなければなりません。
私たちは焦っています。このままでは娘は学法する時間をまったく作れず、ますます修煉から離れていき、試験や成績のためだけに生きているようになります。私は先生に「今後、娘は補習授業に参加しない」と伝えました。
補習は教育局で禁止されていますが、政府も、機関も、学校も表面上、国の政策に従いますが、裏ではやりたいことをやっているのが中国の現状です。教師と学校からみると、補習はとても必要で正常なことで、他の保護者は金を払っても教師に補習してもらいたいのに、どうしてあなただけが補習を止めたいのかと理解できません。先生はとても強気で、「補習を受けないなら、他のクラスに移ってください」と言いました。しかし他のクラスの風紀や生徒の素質は今のクラスより劣るので、私は移させたくありません。先生に再三お願いして、最後に「高校に受からなかったら自己責任」という保証書を書かされて、やっと娘を補習授業から解放しました。
本来は、昼間の授業時間に教える新しい授業内容を、教師らはよく補習時間に行っているので、娘はこれら新しい内容を聞くことができなくなり、独学とクラスメートに聞くことによって勉強しているので、成績は当然影響を受けています。でも娘はストレスのない勉強をしているので、クラス全員の中で一番明るくて前向きです。毎日娘は定時に帰ります。クラスの友人たちはみな羨ましい目つきで娘に「さよなら」と言っています。
中学受験前の学校では、学年全員がカウンセリングを受けなければならないのですが、先生が、娘だけはカウンセリングに参加しなくて良いと宣言しました。皆は娘の精神がとても健全だと知っているからです。
高校受験の成績が出て、全学年で16人が第一高校(中国では、「〇〇第一高校」は往々にして地元の一番良い高校)に受かって、その中の11人が娘のいるクラスにいました。娘は第一高校に落ちたのですが、自分の目標である別の重点高校に合格しました。先生は、「これは保護者が補習授業に参加させなかったからだ。元々、娘さんは第一高校に受かる実力を持っていた」と言いました。しかし私が見たのは、娘のクラスメート全員がメガネをかけていて、猫背や心理障害になった生徒もいます。これは生徒にとって良いことでしょうか、娘はクラスで唯一正常な視力を持ちメガネをかけていないのです!
高校生活は、忙しい上に忙しいのです。娘は学法を続けるために寮に入らずに家から通学することにしました。娘も大人になって道理が分かって、好きな専門を目標にして日々頑張っています。勉強はどんなに忙しくても、学法を続けています。毎回多くは学べませんが、ずっと大法から離れていません。
学法を続けることで娘は心身ともに健康です。高校では勉強に追われて、体育の授業以外の運動はほとんどないのですが、学校の女子3000メートル陸上競技大会で娘は優勝しました。当時走りながら「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」と黙想して、走れば走るほど体が軽やかになって、最後の数百メートルでスピードを上げてスパートし一挙に優勝した、と娘は言いました。
娘は大法の法理を心に置いているので、いつも人のために考えて、先生やクラスメートと仲良く、金を無駄に使うこともなく、保護者にまったく心配をかけません。中国で大学入試の受験準備は、大量に練習問題をこなすのが基本ですが、娘は小さい頃から宿題が少なく、補習も参加していないので、大量に練習問題をこなす経験がありません。高校の数学の先生は、娘は非常に理解力が良く、授業内容をすぐ理解できますが、練習が足りず、練習問題が少なすぎると言いました。娘は、ほかのクラスメートのように大量に練習問題を解いていませんが、勉強の能率が高く、最後に願いが叶い、狙った有名大学の中の好きな専攻に合格しました。その大学の専攻はとても合格ラインが高く、受かるために数年間浪人しても失敗した人が多くいますが、娘は一発で合格できました。
娘が他の生徒より賢いわけではなく、成績は小中高のほとんどの時期で上位には入らなかったのです。唯一、他の生徒と違うのは、心に大法があって真・善・忍を基準に自分を律することができています。それだけでも娘は本当に得をしています。同年代の若者に比べて娘の成長に反抗期はなく、親とも仲が良く、手を焼くことがほとんどありません。勉強も自発的に行って、自ら目標を決めて自ら努力してそれを達成しました。
大法のおかげで、私たちは親としても確かに利益を得て、娘が人生の道に迷うなどの心配はありません。多くの親が心配している学生時代の早すぎる恋愛、反抗期、精神の崩壊、家出、クラスメートからの孤立、いじめ、クラス内の派閥などを、私たちは心配したことがありません。心身ともに健康で、明るく、学業を成就している娘を見て、親としては嬉しいです。「三字の真言 理明白で、言明晰 常人その表を知れば、厚福を得 官吏その浅きを知れば、明にして鏡の如し」[2]のとおりです。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『米国東部法会での説法』
[2] 李洪志師父の著作:『洪吟二』「大法行 宋詞」