法を暗記することの楽しさ
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文/日本の大法弟子

 【明慧日本2021年8月17日】

 師父こんにちは!

 同修の皆さん、こんにちは!

 私は今、日本で暮らしているベトナム人です。以下は、私が法を暗記したときの体験です。

 私は2017年9月から法輪大法の修煉を始めました。最初の1年は時間がたくさんありましたので、毎日『轉法輪』の一講を読み、師父の講法の一講を聴き、更に『精進要旨』を読んでいました。そして10カ月後には、師父の講法のすべてを読み終えました。自分の次元も速く向上していると感じて、法への理解も深くなりました。

 しかし2年目になると、私は大学の研究と教学の仕事が忙しくなりました。また子供の面倒を見るため、かなり時間が少なくなりました。そして2番目の子供が2018年末に生まれ、3番目の子供が2020年の初めに生まれました。日常生活のことに多くの時間を費やさなければならず、学法の時間がほとんど無くなってしまいました。そんな中、私は毎日ネットで他の同修と一緒に1時間だけ法を読んでいましたが、学法の間、いつも眠いと感じていました。私は「これは特殊な状況であって、子供の面倒を見なければならないからだ。私の心が法にあれば、学法が少なくても大丈夫だ」と自分に口実を与えていました。

 この状態で5、6カ月が過ぎ、私の体に良くない現象が現れました。怠い、食欲不振、継続的に眠くなる、胃痛、また全身が痒くなる皮疹などの症状でした。状況はますます悪化し、とうとう電車でも事務所の机でも、どこにいてもすぐ寝てしまうようになりました。朝の煉功のために早起きすることが非常に難しくなり、全くできなくなってしまいました。夫と姑も私の修煉に反対し、私に早めに寝るように言い、そうすれば子供も安心して寝ることができると言いました。私が夜遅くまで起きていたり、夜間にトイレに起きることも許さず、姑の睡眠を邪魔すると言いました。夫と姑は、いろいろな方法で私の煉功を阻んできましたので、私の修煉状況はますます悪くなっていきました。

 この状態を変えるため、私は内に向けて探しましたが、逆にもっと悪くなりました。私は耐えられなくなり、自分の修煉状況にとても失望してしまいました。泣きながら師父に少しでも啓示をくださるように、自分の問題点が見つかるようにお願いしました。そして私はまた、内に向けて探しました。すると自分が長い間、真剣に学法していないことに気づきました。私は長い間、法理に基づいて新しい認識を得ることがなかったので、ずっとそのままの次元に止まっていたのでした。私がしっかり学法していないから正念も足りなくなり、学法への妨害がこんなにも深刻になってしまっていたのです。それでもなかなか自分では認識できませんでした。私は自分に「本当に修煉したいのか? もし本心であれば、今、はっきりと決心すべき時だ」と言い聞かせましたが、それでも当分は、昼の時間と週末を学法や煉功の時間に充てることはできませんでした。唯一の方法は、できるだけ睡眠時間を減らすことでした、つまり夜は遅くまで起き、朝は早起きして真剣に学法と煉功をすることでした。それまでは毎日8、9時間寝ていたところを4、5時間だけ寝ようと決めたのです。そして、さらに法理を理解するため、私は毎晩『轉法輪』を暗記することに決めました。

 暗記を始めたばかりの時は、多くの観念や執着が湧いてきて、もっと早く向上したいとか、暗記のスピードが遅いことへの不満の気持ちなどが出てきました。通常、私は常人の本を暗記するには数日間しかかからず、数十ページを暗記して覚えることができます。しかし法の暗記は、一段落だけで2、3時間かかりました。私は疲れてきってしまい、喉も痛くなりました。一部を暗記しても前に暗記した部分をまた忘れてしまい、とてもガッカリしました。もう暗記を続けていくことができないと思ってしまいました。しかし、私は明慧ネットの文章を読んだり、同修と交流したりすることでこの執着を放棄したのです。そして引き続き暗記することにしました。

 私は、毎日1段落を暗記することから始めました。一文一文を暗記していき、3、4文を暗記し終わったら、これらの文を繰り返してすべて覚えるのです。次の3、4文に入り、最後にはこの段落をすべて覚えるという方法でした。この段落の全体を暗記したら、私はまたこの段落を数回暗唱します。次の日には、歩きながら、あるいはまた電車に乗る時に、前日に暗記した段落をまた暗唱するのです。このように繰り返し暗唱していきました。

 法の暗記は、私を落ち着かせ、良くない考えを取り除くことにも役立ち、法をより深く理解させてくれます。また、自分の反省にも役立ちました。私の執着や、その執着の背後に隠れた色々な良くない要素に気付き、取り除くことにも役立ちました。師父は「法を学びて、法を得る 比して学び、比して修す 事々対照し 做すところ到るは是れ修なり」[1]と説かれました。

 私は、今日はこの段落を暗記し、次の日には次の段落を暗記する、このように繰り返して『轉法輪』を全部暗記できるまで続けました。最初の頃は1段落に2時間もかかっていましたが、徐々に暗記のスピードが速くなっていき、毎日2、3段落を暗記することができるようになりました。私は法の暗記は毎日必ずやることにして、優先的に行いました。朝起きると、先ず法を暗記しました。忙しい時は電車の中や、昼休みの時間も利用して法を暗記しました。

 一日一日約14ヶ月をかけて『轉法輪』を全部暗記しました。

 法を暗記する過程において、師父は私に多くの励ましを与えてくださいました。例えば、天目の部分を暗記した時、夢の中の天目で絶えず回転しながら光を放射しているのが見えました。またある日、暗記した内容が通常より多かった時、寝ていると体が軽くて浮き漂うようになり、自分の主意識が体から離れて飛んでいたのを見ました。

 1回目に『轉法輪』を全部暗記した後、再び暗記することにしました。1回目と同じように、段落ごとで暗記することにしました。2回目が1回目よりも速く暗記できるとは思っていませんでした。暗記のスピードは、私の心で決まると感じていたからです。法の暗記は、私のその日の修煉状況に関わっているのです。私が多くのことに執着している時は、なかなか暗記できないのです。酷い時には、少しも暗記できないのです。時々、フレーズを単位として暗記していましたが、そのフレーズを暗記したら次のフレーズに入り、覚えたらその文を暗記する、そして最後に全体の段落を暗記できるようにしていました。フレーズを暗記する時、その背後の多くの意味を悟ることができます。こうして私は約10カ月かけて、2回目の暗記を終えました。

 今、私は3回目の暗記に入っています。今は、自由に使える時間が以前より多いので、自分への要求を高くすることにしました。今度は、節の単位で暗記するように決めました。先ず夜に2ページを暗記して、次の日に、この2ページを復習します。また前回暗記したこの節のすべてのページも復習しました。この節をページで暗記したら、また復習して、本を見ないでこの節の全体を覚えるまで続け、終わってから初めて次の節に入ることにしました。一講が節ごとに終わったら、節を繋いで講を暗記するのです。数日間繰り返しては、最後には本を見ないでこの講の全体を暗唱できてから、次の講に入りました。

 法を暗記する過程で、私は「『轉法輪』を何回も暗記しても、『初心忘るべからず』。気持ちは最初と同じようにして暗記すべきである」と悟りました。もし1回目より2回目は速めに終わると思えば、何の効果もありません。師父は「法を暗記できる人もいますが、非常にすらすらと暗記できたのに、しばらく経ったら、なぜまた忘れるのでしょうか? すらすら暗記できたその部分は既に修煉を終え、隔離され、残ったのはまだ分かっていない部分なので、引き続き本を読まなければなりません。」[2]と説かれました。

 ですから、私はずっと最初に法を暗記した時の気持ちを保っています。私は、すべての文字、すべての文をしっかり読んで完全に暗記できたら、次の法に入ります。こうすれば、私は毎日学法の楽しさと、法理への新しい認識を感じられるからです。

 法を正す時期がそろそろ終わりに近づいてきていますので、私たちすべての修煉者は、真剣に自分の学法状況を反省するべきだと思います。しっかり学法すれば、より強い正念と人を救い済度する力がでてくると思います。時間があるようでしたら、心で法を暗記してはいかがでしょうか?

 以上、私個人の修煉体験です。法に合わないところがあれば、ぜひ慈悲なるご指摘をお願いします。師父に感謝いたします。同修に感謝いたします。

 注:
 [1] 李洪志師父の詩『洪吟』「実修」
 [2] 李洪志師父の著作『長春輔導員法会での説法』

 (2021年青年大法弟子のネット法会)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/8/4/429105.html)
 
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