一冊の本が、虐待を受けていたある老婦人の人生を変えた
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年10月14日】これは、私自身が経験した出来事です。 大したことではありませんでしたが、法輪大法の無限の力をより強く感じました。

 私たちの住宅地にある年配の夫婦が住んでいて、旦那さんは定年退職していました。年配の夫婦は毎日のように喧嘩をしていました。その妻のAさんは、毎日掃除などの雑用をこなしていましたが、手には一銭も持っておらず、「結婚してから自分はずっとそうだった」と言いました。彼女がいくら仕事をしても、旦那さんは気性が荒く、毎日些細なことで妻を罵倒していました。時には、Aさんに対して暴力も振るっていました。近所の人たちは皆、毎日の口論や怒鳴り合いに慣れてしまっていて、どうすることもできないと思っていました。

 Aさんの夫の気性の荒さは誰もが知っていました。Aさんが家事をきちんとしていても、夫は満足しないのです。Aさんを罵倒することが日課になっていました。

 昨年、私はAさんに法輪功迫害の真実について話しました。彼女は、法輪功は素晴らしいものであることには同意していましたが、修煉者が「真・善・忍」の信仰のために受けている迫害については残念に思っていました。その数日前、彼女は再び私に感謝しました。「あなたがくれた『法輪大法は素晴らしい』と書かれたお守りがなければ、私は死んでいたかもしれません」と彼女は説明し、夫の虐待が悪化していることを付け加えました。

 私は法輪功学習者として、彼女に法輪功を勧めることが一番の方法だと思いました。私は「この『轉法輪』というとても良い本を差し上げます。それを読めば、ご主人があなたを虐待する理由がわかるでしょう。そうすれば、物事を別の角度から見ることができますよ。私たちは何の理由もなくこの世に生まれてきたわけではないのです。それどころか、この本があなたを不幸から解放してくれるかもしれませんよ」と言いました。彼女はすぐに承諾してくれました。

 私は彼女に本を渡す前に、本に敬意を持って接してほしい、ある部分だけを読むではなく、一気に最後まで読んでほしいとお願いしました。彼女は同意してくれました。

 3日後、Aさんは私の顔を見て嬉しそうにこう言いました。「この本はとても素晴らしいですね。この本を持ち帰った直後から、夫は私に対して罵倒するのをやめました。それどころか、これが今月の給料だ、と言ってお金をくれたのです。あのね、結婚してからお金をくれたのは初めてだったのですよ。また、今日の私の顔を見てください、手もつるつるですよ」

 以前のAさんの顔は、とても乾燥していて暗かったのです。以前は乾燥して黒ずんでいた顔が、今は色白で透明感があり、とても健康的になりました。

 Aさんは私に、「故郷に帰るときに、この本を持って行ってもいいですか?」と尋ねました。私は「私はこの本を10年前から持っていて、今はあなたにお渡ししています。大切にしてください」と言いました。

 次に会ったとき、Aさんはさらに元気そうに見えました。うつむかなくなり、目が輝いていました。彼女は「あと数ページで全部読み終わります。素晴らしい本ですね。歩くと足が軽くなりました。それなのに師父(法輪功の創始者)は中傷されました」

 また、彼女は迫害のひどさを理解しました。「警察は学習者を連行し、拘留して罪を犯している」と彼女は言いました。また、中国共産党の正体もわかってきました。例えば、警察は法輪功学習者を積極的に迫害していますが、一般市民を保護することもほとんどありません。夫に殴られて警察に通報したことがありますが、まったく助けてくれませんでした」と彼女は言います。

 この時、近所の人たちも何人か来て、ほとんどの人が「この2日間、家の中が静かで、喧嘩の声が聞こえないのはなぜですか?」と聞いてきました。 

 Aさんは近所の人たちにこう言いました。「信じられますか? この2日間、夫は私を罵倒したり殴ったりするのを止めただけでなく、スイカを2切れも出してくれたのよ。私がここに来て以来1日三度の食事以外何も食べさせて貰ったことがないのに、結婚してから果物を出してくれたのは初めてです。夫は家を出る時、私に食べ物を見つけられるのを恐れて美味しい食べ物を全て隠して、私には分からないようにしていたのです」

 Aさんの話を聞いて、近所の人たちは笑いました。もちろん、誰も知らなかったのですが、ずっと苦しんできたAさんに、何がきっかけで、好運が巡って来たでしょうか。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/8/19/428002.html)
 
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