義父と実父が同じ屋根の下で一緒に暮らす物語
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 文/中国山東省の大法弟子

 【明慧日本2021年11月6日】法輪功学習者の蓮さん(仮名)の92歳の義父と89歳の父親はともに蓮さんの家で暮らしました。

 蓮さんの夫は6人の兄弟姉妹がいて、蓮さんも5人の兄弟姉妹ですが、2人とも末っ子です。しかし、義父も実父も蓮さんの家で暮らすことを望みました。なぜでしょうか? それは法輪大法を修煉する蓮さん夫婦がとても善良だからです。

 1994年10月と1995年に、蓮さん夫婦は相次いで法輪功の修煉を始めました。1995年、蓮さんは夫の両親を田舎から都市にある自分たちの家に迎え、同居することにしました。蓮さんは舅と姑に対してとても親孝行でした。田舎で生活してきた舅はあまり衛生的な習慣がなく、ベランダに唾を吐いたり、鼻水を拭いたり、あちこちにゴミを捨てたりしていましたが、蓮さんは嫌な顔を見せたことはありませんでした。姑にも親切でやさしく、爪を切ってあげたり、髪をカットしてあげたり、お風呂で身体を洗ってあげたりしました。姑はいつも他人の前で「嫁だけど、娘より親切にしてくれますよ」と蓮さんを褒めていました。

 1999年、中国共産党による法輪功への迫害が始まりました。蓮さんの夫は真・善・忍の信仰を放棄しないため、不法に拘禁されました。蓮さんは一家の大黒柱になり、仕事をしながら高齢の舅と姑の世話をしていました。

 1年後、蓮さんも修煉を放棄しないという理由で、不法に労働教養されました。幸せだった家庭は、残酷な迫害によって壊されました。蓮さんの姑は、最愛の末っ子と嫁に対する心配と耐えられない心の痛みで、2001年に亡くなりました。舅は田舎の長女のところに行きました。

 労働教養所から家に帰った後、蓮さんはほこりっぽい家をきれいに掃除してから、義理の姉の家から舅を迎えてきて世話をしました。蓮さんは舅が好きな料理や餃子を作ってあげたり、着心地の良い服を買ってあげたりして親孝行を行いました。徐々に舅の悲しそうな顔に笑顔が戻りました。蓮さんの夫も不当な拘禁を終え刑務所から家に帰り、離れ離れになった末っ子夫婦がまた一緒に暮らせるのを見て、舅はとても安心して嬉しかったのです。蓮さんの夫は新しい仕事を見つけ収入もあり、普通の生活に戻りました。

 しかし、安定した生活は5年も経っていないうちに、2007年、蓮さん夫婦はまた無実の罪でともに連行されました。蓮さんは2年の労働教養を強いられ、夫には2年の判決が下されました。やっと安定になった家庭は再び崩壊されました。当時、入院して白内障の手術をした舅の世話をしていた蓮さんは病院から連行され、舅は退院後に再び長女の家に行くことになりました。

 労働収容所から家に戻った蓮さんは、再び舅を自分の家に迎えました。夫が刑務所を出て間もなく、父親が85歳の誕生日を迎えました。故郷から30人以上の親戚が誕生日を祝いに来ることになりましたが、夫は仕事を失って収入がないため、レストランではなく、自宅で宴会を開くことにしました。

 末っ子の蓮さんは今まで大きな行事を行った経験がなく、普段の家庭料理しかできませんが、3日前から食材やレシピを準備しました。宴会当日数々の料理が出来、親戚たちは美味しい料理にとても満足し、蓮さんの料理の腕を絶賛しました。舅も感動して、嬉し涙を流しました。人々は蓮さんの親孝行に感心しました。

 もともと田舎で暮らす蓮さんの両親は、都会にある長女の空いた家に住んでいました。刑務所から出たばかりの蓮さんの夫は、義理の父と母が暖房費を払えないことを知り、わずかな貯金から2500元を払ってあげました。義理の父と母はとても感動しました。

 2017年2月、蓮さん夫婦は、蓮さんの高齢の両親を家に迎えて面倒をみることにしました。5月、蓮さんの母親が亡くなりました。蓮さんの姉は自分の家で父親を世話しようとしましたが、父親はどうしても末っ子夫婦と一緒に暮らしたいと言いました。

 こうして、蓮さんの舅と父親はともに蓮さんの家で暮らすことになりました。蓮さんの夫は再び理想的な仕事に就き、収入状況も良くなりました。2人の高齢者のために、蓮さん夫婦は4階の家を売り、1階に3つの部屋と2つの広間のある広い家を購入しました。2人の高齢者はそれぞれ1つの部屋に住み、日当たりが良く快適です。2人は広いリビングルームで一緒にテレビを見たり、将棋を指したり、一緒に家事を手伝ったりしていました。蓮さん夫婦は2人のお年寄りを連れて公園で花を観賞したり、散歩したり、また、床屋さんに連れて行って散髪したり、入浴所に連れて行って入浴しました。蓮さんの舅と父親がともに元気で、楽しく過ごしているのを見て、人々は皆羨ましく思いました。

 2人の姻戚が同居しているため、両方の家族や親戚が訪れる時はいつも2セットの高齢者向けの服、靴などプレゼントをしました。2人は家族のようで、とても仲良くしています。蓮さんの弟は父親を迎えて遊びに行くとき、必ず蓮さんの舅も一緒に連れて行きました。そして、両方の親戚が遊びに来た時、もし蓮さんがいない場合、自分たちが料理を作るなどして、本当に一つの大家族のようでした。

 昨年8月15日、蓮さん一家は甥の結婚披露宴に出席するために故郷に戻り、舅は長女の家に数日間滞在することになりましたが、3日目に風邪をひいて自宅で点滴を打っていると連絡が来ました。蓮さん夫婦は舅を病院に連れて行くと、心筋梗塞と診断されました。92歳の高齢で手術のリスクが高いため、家族は相談して病院の近くの次男の家に連れて行きました。しばらく経って安らかになくなりました。

 高齢者を大切にすることと親孝行は中国の昔からの風習ですが、現在、それを理解し、本当に行うことができる人は何人いるのでしょうか? 大法修煉者である蓮さん夫婦は自分たちの行動でそれを実践しました。

 葬式が終わった後、蓮さんは舅の5万元近くの貯金を兄弟と姉妹に均等に分け、葬式費用の足りない部分は自分たちが払いました。舅の長男は「私たち大家族が仲良して来られたのは、長年親を介護してくれたあなた達のおかげです。これからは、皆あなたたちを学ぶべきです」と家族全員の前で言いました。次女も感動して「これから私たちも法輪功を修煉しましょう!」と呼びかけました。

 蓮さんと夫は法輪大法を修煉してから、彼ら自身の変化と人に接することや物事に対する態度は家族全員に影響を及ぼしました。蓮さんの夫の姉、兄夫婦、いとこは大法の本を読み、師父の説法録音を聞き、心身ともに大きな変化が現れました。蓮さんの弟と嫁の母、姉、そして義理の妹も次々と大法の本を買い求めました。蓮さんの姉は最初大法に非常に反対していましたが、その後大きく変わり、蓮さんの家に行くたびに、新鮮な果物を買って師父の写真に供えました。他の家族も心の底から大法を賞賛し、師父に感謝しています。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/10/23/432811.html)
 
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