大連市の宋曉美さん 懲役4年6カ月の判決を下される
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 【明慧日本2022年1月10日】遼寧省大連市の瓦房店(がぼうてん)市の法輪功学習者・宋曉美さん(50歳女性)は2021年6月1日、自宅から警官に連行された。11月29日、普蘭店裁判所は宋さんに対して不当な裁判を開廷した。懲役4年6カ月の判決を下された宋さんは控訴した。

 2021年6月1日朝、福徳派出所と国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らは宋さんの家に押し入り、宋さんを連行した。その場で家族は、何度も警官らに身分証の提示を求めたが、すべて拒否された。

 派出所で殴打される

 福徳派出所に連行された宋さんは、尋問を受けた際、警官に頭部を殴打されて罵られ、携帯電話のロックを解除するように強いられた。そのため、宋さんの血圧が突然上昇した。この20数年来、とても健康だった宋さんは、薬を飲んだことはなかった。

 その後、警官は宋さんの家族に「協力すれば刑を軽くする」と言って、家族から自白を引き出そうとした。

 家族は警官の違法行為を告訴

 家族は宋さんのため、弁護士に依頼した。弁護士は宋さんと面会したとき、宋さんから殴打されたことを告げられた。その後、弁護士はそのことを家族に伝えた。家族は福徳派出所に行き、警官の違法行為を訴えようとして、所長に会うことを要求したが、避けられた。ある警官から「法輪功の案件なら、俺らとは関係ない。好きなところへ訴えれば良い」と言われた。

 警官は宋さんの家を家宅捜索したとき、法輪功の書籍70数冊、携帯電話数台、パソコン1台を押収した。警官は、宋さんが日本に滞在している間に、ツイートで中国の指導者を「侮辱」し、法輪功を広め、その内容が繰り返しリツイートされたことで、罪を犯したと言った。6月17日に「法律の実施を破壊した」との罪を被せられた宋さんは、逮捕状が出された。

 その後、家族は瓦房店督察科に行き、電話で受付担当者に警官の違法行為を訴えた。しかし、受付担当者は何度も「話が終わったか」と促し、真剣に話を聞かず「上司に報告する」と言って、電話を切った。数時間後、家族が再び電話をかけても、誰も出なかった。後日、家族が結果について尋ねると、その答えは「上司がどう考えているか俺にわかるわけがない」と言った。

 家族は受付担当者に、警官番号と名前を何度も聞いたが、教えてもらえなかった。その後、家族は電話をかけ続けたが、電話中だったり、出る人がいなかったりの状態だった。

 不正裁判と判決

 2021年11月29日午前、宋さんは大連市普蘭店裁判所で裁判にかけられた。裁判所は裁判のことを事前に家族に通知しなかった。同日の午後、弁護士は法廷で宋さんの無罪の弁護をした。

 しかし、裁判所は法律を無視し、宋さんに実刑判決を言い渡した。

 その判決を不服として宋さんは控訴したという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/1/6/436505.html)
 
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