迫害により障害を負った呂開利さんに再び判決
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 【明慧日本2021年1月16日】遼寧省大連市の法輪功学習者・呂開利さん(57歳男性)は、かつて、懲役10年の判決を受け、盤錦刑務所に収容された。刑務所での迫害により、下半身不随になってしまった。そして、やっと杖を突いて歩けるように回復した呂さんは、ドアに伝統的な対聯(ついれん。対句を書いた掛け物)を貼ったとして、2021年6月20日、馬蘭子(ばりんし)派出所の警官に連行された。その後、留置場に拘禁され、提訴された呂さんは甘井子裁判所のオンライン裁判により、懲役8カ月と罰金5000元(約10万円)の判決を宣告された。

 判決を不服とした呂さんは、控訴した。今回の拘禁で体の不自由な呂さんに一層傷害を与えた。留置場で便失禁になり、足の痛みで眠れなくなり、歩行困難で背負われて弁護士と面会した呂さんのことを、家族は非常に心配している。

 呂さんは1987年、東北理工大学を卒業後、元の大連起重集団会社(現在は改名した)に就職し、技術情報部のエンジニアになった。1994年、呂さんは法輪功に出会って学び始め、それから、以前、下腹部がよく痙攣していた症状が治り、体が軽くなって速足になった。それから、法輪功の教えの「真・善・忍」に従って自分に要求した呂さんは家族と睦まじく暮し、同僚と仲良くして仕事に邁進し、数回も優秀職員として選ばれた。『起重機』などの雑誌で論文を発表し、受賞したことがある。

 しかし、1999年7.20、江沢民グループは法輪功迫害を発動した。呂さんは法輪功への信仰を続けているとして、何度も連行や家宅捜索を受けた。警官は呂さんの家から法輪功創始者の写真、法輪功書籍、携帯電話、現金などの私財を押収した。2000年と2001年の2回にわたり合わせて3年の労働教養処分を受けた呂さんは、馬三家労働教養所と大連労働教養所で残忍な迫害を受けた。警官数人は10数本のスタンガンで呂さんの頭、首、耳、口、手足の裏、わきの下、膝、足の内側、生殖器など、一斉に電気ショックを加えたことがある。

酷刑演示:多根电棍电击

拷問の再現:数本のスタンガンで一斉に電気ショックを与える

 2005年10月13日~2015年10月12日、懲役10年の判決を受けた呂さんは刑務所に拘禁され、さまざまな拷問を受け、九死に一生の状態になっていた。刑務所から出たとき、呂さんは両足の皮膚は黒色で尿管をつけたまま、松葉杖を使って歩いて出た。刑務所での迫害により障害を負った呂さんは生活能力を失ってしまった。

 2021年6月20日、警官は呂さんの家に押し入り、法輪功書籍などの私物を押収した。その2日後、警官は再び、呂さんの家に行き、ドアに貼ってある「誠意、善良、忍耐が一番大切であり、徳を重んじ善行を行えば福をもたらす」と書かれた対聯と「真・善・忍は素晴らしい」と書かれた文字を押収した。警官は押収したものを理由に呂さんを陥れた。

 呂さんは大連市拘留所に5日間拘禁された後、大連市姚家留置場に移送された。呂さんの健康問題で留置場側が呂さんの入所を拒否したが、派出所の警官は無理やり呂さんを入れ込んだ。

 呂さんの両親はすでに亡くなり、妻の家族と暮らしていた。義理の両親は80代で、義理の父は手術をして療養中だった。6月20日の父の日に呂さんは家から警官に連行された。家族はみな大変なショックを受け、呂さんのことをとても心配しているという。

 呂さんに対する迫害状況は明慧ネットをご参考に。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/1/10/436648.html)
 
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