個人観念なしに真相を伝える方が良い
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年1月17日】同修法輪功迫害の真相を伝えて人々を救うために頑張っている姿を見ると、私は自分が恥ずかしくて焦っていました。恐れる心が重すぎて人を救えないのを悔しく思い、修煉で精進しておらず、法を正す進展に追いつけないことに不安を感じていました。そこで、たくさん学法すると同時に、法輪功の真相を伝えて人を救うことに専念しました。当初、私はまず同僚や友人をターゲットにしました。強い個人観念を持った私は、まず話しにくい人と話しやすい人に分けていたのです。

 私は、授業の準備をするように話す内容を準備し、まず同僚のAさんに真相を伝えに行きました。Aさんとはとても良い関係で、Aさんなら私の話す真相を必ず理解し、三退(中国共産党(以下、中共)の組織を退くこと)に同意してくれるだろうと思ったのです。しかし、Aさんに伝えたい真相を話すと、自分の強い意図的な心理が言葉を生気がなく無力なものにしたことに気づきました。言いたいことをはっきりと伝えたのですが、その結果としてAさんは沈黙し、消極的な笑顔を浮かべていました。Aさんは三退に頷いたものの、情実にほだされたことで同意しており、私は挫折感を覚えました。人を救うという思いがあまりにも切実すぎ、強い個人観念を持って、話しにくい人と話しやすい人に自分が分けていたことに気づかなかったのです。

 私はまた親友のBさんを自宅に招き、美味しい料理を作ってあげました。会話の中で、私は意図的に法輪功を迫害する悪党の悪習に話題を誘導しました。Bさんはその話を好んで聞いて、「なるほど、こういうことでしたか」と何度も言っていました。Bさんの反応を見て、真相を理解してくれたのだと感じ、とても嬉しくなりました。そして、Bさんに中共の組織を辞めるようにお願いしたのです。しかし結果的としてBさんは、Aさんと同様に三退に同意したものの、神を信じていないため、偽名でも安全かどうか不安に思っていました。

 AさんとBさんに真相を伝えた経験で、私の挫折感は一層強くなりました。この2人は私にとって真相を話しやすく、受け入れやすい人だと思っていたのです。実際は、そういうことではありませんでした。真相を伝えるために真相を語り、個人観念と執着心を抱きながら真相を伝えるのは、あまり効果的ではないと気づきました。真相を語るためには一切の執着を取り除き、純粋な心と慈悲心で衆生を済度すべきであり、そうすれば、おそらくより良くなります。そこで、落ち着いてきちんと学法することにしました。

 ある時、元同僚Cさんの家に子供を迎えに行きました(子供はCさんの家でボーカルレッスンを受けています)。職場でのCさんは向上心があり、負けず嫌いな性格で、中共の党員です。Cさんの家に行った時には、迫害の真相を話すつもりはありませんでした。容易には真相に耳を傾けない人だと思っていたからです。Cさんは中共の忠実な党員であり、真相を語るにしても、手こずる問題だと考えていました。Cさんは体調が悪いので、私たちはいろいろな治療法について話し、それから信仰の話、気功の話、修煉の話などをして、少しずつ、次第に法輪功がどのように迫害されたのか、邪悪な共産党とは何なのか、この時代にどうすれば自分を救えるのか、と話していました。自分の智慧にまるでスイッチが入ったかのようで、条理が明白で途絶えずに話すことができたのです。心も清らかになっていき、Cさんの目がキラキラして、頷きながら話に賛同してくれました。私が三退のこと言うと、Cさんは迷うことなく承諾してくれました。それは、まったく予想外のことでした。いかなる個人観念や執着心を持たずに真実を語ることで、自分自身を修めることでしか人を救うことはできないのだと悟りました。

 会社の同僚であるDさんは、心の拠り所を求めている人です。机の上に聖書や禅宗の経典、あるいは人生の名言を置いているのをよく見かけます。彼女はとても博識で思慮深い人で、なかなか真相に耳を傾けない人だという観念がありました。私とは、よく議論することがあったのです。ある日、2人で話している時、「そんなに心の拠り所を見つけたいのなら、『轉法輪』を読んでみませんか? もしかしたら、あなたの困惑をすべて解決するかもしれません。もしご希望なら『轉法輪』をお貸ししますよ」と私が言うと、驚いたことにDさんはすぐ同意しました。翌日に私は『轉法輪』『轉法輪第2巻』『洪吟』を持参し、全部読み終えたらお話しましょうとDさんに言いました。その間、私たちはこのことについて触れませんでした。しばらくすると、Dさんは私にささやきました。「私は2回読みました。本当に素晴らしいです。色んなことを理解しました」。私はこれを機に、真相を語ることにしました。Dさんは歴史学を専攻しており、また独特な歴史観を持っていました。私が真相を話すにも全く支障がなく、さらに私が言い終わる前に、団、隊の組織を退くことを私に申し出ました。Dさんが中共組織を退くのに、それほど苦労はありませんでした。数日経つとDさんは「『轉法輪』を3回も読んだ」と言ってきました。私は嬉しくなって「本は差し上げます。練功したいなら動作を教えてあげるよ 」と言うと、Dさんは快諾してくれました。

 CさんとDさんに真相を語った事で、私は悟ったことがありました。個人の修煉と真相を語ることは相互補完の関係であり、執着心と個人的な考えを持たずに、漏れなく真相を語るとき、より良く人を救うことができるのです。同時に、真相を伝えて人を救うことで、焦り、歓喜心、悔しい心など、自分が修めていない様々な心を見つけることができます。特に、私的な考えなしに真相を伝えると、思わぬ収穫を得られることが多いのです。

 限られたレベルの個人の修煉体験であって、同修のご慈悲なる指摘をお願いします。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/1/4/436396.html)
 
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