中国の社会保障局 退職した看護師の年金再開命令を拒否
■ 印刷版
 

 【明慧日本2022年3月28日】南昌市新建区生米鎮の法輪功学習者・熊美英さんは2021年8月20日、南昌市紅谷灘区社会保険事業サービスセンターから「養老保険金の返金通知書」を送付された。そして紅谷灘区人力資源と社会保障局(以下、人社局)は養老保険金の支給を停止し、これまで支給した131,946.14元(約250万円)の養老保険金の返金を要求した。熊美英さんが弁護士を通じて決定の再検討を求めたところ、紅谷灘区司法局は2021年10月22日に公聴会を開き、紅谷灘区当局は2021年11月15日、「南昌市紅谷灘区人民政府再検討の決定書」(紅谷『2021』25号)によって、紅谷灘区人社局が発信した「養老保険金の返金通知書」の撤廃指示を下した。

一、紅谷灘区人社局が「再検討の決定書」を拒否

 「再検討の決定書」の発行後3ヶ月が経ったが、南昌市紅谷灘区人社局の責任者は「再検討の決定書」に従おうとしなかった。熊美英さんは3回に亘って紅谷灘区人社局を訪れ、「再検討の決定書」に従い、養老保険金の支給を要求した。しかし、紅谷灘区人社局は実行せず、さらに支給停止を受け入れるように、養老保険金停止の書類に熊美英さんの署名を強要し、さらに131,946.14元の養老保険金を取り戻そうとした。

二、熊美英さんは人社局を3回往訪、説明を求める

 2021年11月下旬、熊美英さんと家族は共に紅谷灘区人社局(紅谷灘区と豊和中大道1509-2)を訪れ、局長の劉紅霞と面談し、いつ「決定書」に従って養老保険金の支給を復活するのか照会しようとた。しかし警備員は、不在として熊美英さんの訪問を断った。

 2022年1月中旬、熊美英さんと家族は紅谷灘区人社局(紅谷灘区贛江北大道1516号方大センター15番に移転)に2回目の訪問を行い、同様に養老保険金について照会しようとしたが、人社局員に断られた。

  2022年1月17日、熊美英さんと家族が人社局を3回目に訪問すると、副局長は、養老保険金の支給の復活と追加支給について回答しないばかりか、人力資源社会保障部が発行した「機関事業部門職員の基本養老保険の受給規定」(人社部「2015」32号)を熊美英さんに渡した。その第七章「受給資格の認証」では「定年退職者が行方不明、あるいは刑罰を受け、または死亡した等の場合は、養老保険金の受給資格を失う。関連部門は養老保険金の支給を停止し、過払い分を取り戻す」と規定されていた。

 その後、この副局長は書類を取り出して熊美英さんに署名を要求した。さらに熊美英さんに養老保険金の支給停止を受け入れ、131,946.14元の養老保険金の返金を求めた。熊美英さんは、その場で断固拒否した。

三、熊美英さんが受けた迫害

 熊美英さんは1948年12月に生まれ、南昌市新建区生米鎮医院を定年退職した看護師である。1998年から法輪功を修煉し始め、心と体が健康になり、長い間患っていた持病も消えた。

 1999年7月から中国共産党が法輪功を弾圧して以来、当局は熊美英さんを迫害し、不法連行を2回、不法拘禁を4回行った。そして一年間の不法な労働教養と九千元の罰金を科した。熊美英さんの夫は迫害を受けて死亡。2016年9月、熊美英さんは再び連行され、3年間半の実刑判決を言い渡され、様々な酷刑を加えられた。

 2019年10月、熊美英さんが女子監獄で不当に拘禁されている中、生米鎮衛生院は熊美英さんの娘に養老保険金の停止を通知し、2016年9月から2019年10月までに支給した131946.14元の養老保険金の返金を要求した。

 熊美英さんに対する具体的な迫害については明慧ネットに掲載された「江西省・学習者の熊美英さんに懲役3年半の判決」、「不当労働教養を受けた南昌熊美英さん、再び不当判決に直面」、「南昌市熊美英さん、広西省女子監獄で迫害を受ける」、「養老保険金の返金要求、南昌市の定年退職した看護師が自己の権利を守る」、「南昌市天然下ナースが個人の権利を守り、養老保険金返金通知書の取り消し」等を参照。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/2/18/439112.html)
 
関連文章