安徽省の学習者・馮燕さん 1年前に迫害されて死亡
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 【明慧日本2022年5月8日】(安徽省=明慧記者)安徽省阜陽市穎上県の法輪功学習者・馮燕さん(53歳前後)は、迫害されて亡くなってからすでに1年が経った。2021年4月28日、馮さんは警官が部屋に押し入った後、身を隠したが、そのあとに行方不明になった。5月13日、隠れた場所で馮さんの遺体が発見された。警察の検視報告書では、非正常死亡とされているが、死因は特定されていない。

 中国共産党(以下、中共)が法輪功を迫害している状況下で、馮さんは2年間の労働教養と、5年間の冤罪を含めて、計5回も不当に拘禁されたことがある。期間中、精神病院、合肥女子労働教養所、宿州女子刑務所などで拷問を受けた。

 生前、精神病院、労働教養所、刑務所、洗脳班で迫害を受けた

 馮さんは1996年に法輪功を学び始めた。1999年、江沢民集団が法輪功迫害を開始した後、馮さんは何度も家宅捜索を受けて拘禁された。2001年、穎上県国家安全部門の警官は馮さんを阜陽市精神病院に連行し、迫害した。2002年、馮さんは合肥市女子労働教養所に連行された後、穎上県の裁判所から離婚を迫られ、離婚届のサインは刑務所の警官が書いたものだった。刑務所から解放された馮さんは家を失ったため、放浪生活をせざるを得なくなり、幼い息子は母親の愛情を受けずに辛い生活を送っていた。2005年、馮さんは中共の裁判所に懲役5年の実刑判決を言い渡され、安徽省宿州女子刑務所に拘禁された。

 馮さんは解放された後、法輪功を放棄せず、迫害の実態を伝え続けたとして、610弁公室、派出所、コミュニティの関係者による嫌がらせを何度も受けた。 2021年1月6日午前、穎上県政法委、国安大隊、慎城鎮安定維持弁公室、慎城鎮団結コミュニティの関係者らが馮さんの職場に押し入り「ゼロ行動」を口実にして、馮さんを洗脳班に連行した。

 馮さんが洗脳班に拘禁されている間、穎上県裁判所、検察庁の関係者および洗脳班に派遣された洗脳専門者らは、馮さんに「署名しなければ逮捕、判決、薬物注射をするぞ」と圧力をかけた。洗脳班から帰ってきた馮さんは「もし、お母さんが死んだら、彼らに殺されたのよ。法輪功修煉者は、人を殺したり自殺したりしないから、お母さんは絶対に自殺しない!」と息子に言ったことがある。

 謎の死、警察が非正常死亡と断定

 2021年4月、馮さんは学習者・Aさんから借りたお金を返すため、合肥市のAさんの家に行き、数日間滞在した。4月28日、安徽省六安市の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)、合肥市亳州路派出所の警官らが、ドアを壊してAさんの自宅に押し入った。2人の学習者は一時的に建物の屋上に隠れていた。警官は法輪功の書籍、迫害の実態を暴露する資料、パソコンなどの私有物を押収し、Aさんを六安洗脳班に送った。その後、馮さんは行方不明になった。

 2021年5月13日、Aさんは洗脳班から帰宅し、家の中で臭いがしたので、各部屋を確認したところ、床に倒れてすでに死亡していた馮さんを発見した。その時の馮さんは、目が膨らみ、体が腐敗していた。Aさんはすぐに警察に通報し、現場に来た警察官は写真を撮り、遺体を火葬場へ搬送した。

 警官は4月28日にドアの鍵を壊し、そして新しい鍵で施錠して去った後、Aさんが帰宅する5月13日まで、その間に何があったのだろうか。Aさんは、一人暮らしで、家には食料、野菜などが十分あり、馮さんが餓死することはあり得ないと言った。

 2021年5月14日、合肥警察は馮さんの家族に電話で、厄介な事が起こったと知らせた。家族は合肥市に出向いて、火葬して一刻も早く遺骨を持ち帰りたいと要求した。合肥警察は「検死をしなければ事件は解決しない。検死には3カ月かかる」と言い、家族に「ネット上に投稿させないように、陳情をしないように」と注意した。家族は検死をすることに同意し、1週間以内に終わらせなければ遺骨を受け取らないと言った。1週間後、警察が証明書を出した。結果は非正常死亡であった。死因については、家族は今なお把握していない。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/5/4/442079.html)
 
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