【明慧日本2022年6月16日】四川省南充市営山県裁判所は2022年2月9日、法輪功学習者・蔡沢芳さんに懲役1年6カ月の判決を言い渡した。判決書には84歳である蔡さんの年齢を75歳と書き、そのうえ、蔡さんの出身地も適当な地名が書かれていた。
営山県公安局の警官は長期にわたって、蔡さんを尾行していた。2021年1月29日午前、公安局と城南派出所の警官7、8人は、路上で人々に法輪功迫害の実態を伝えている蔡さんを連行した。警官は蔡さんをパトカーに乗せ、蔡さんの住所へ向かった。警官はドアを壊して蔡さんの家に押し入り、家宅捜索をした。法輪功の書籍数冊、DVD、法輪功の文言が書かれたお守りと紙幣2000元以上などの私物を押収した。
連行された蔡さんは1日中尋問を受け、夜8時に帰宅した。その後、警官は蔡さんの書類を営山県検察庁に渡し、蔡さんの家に行き、嫌がらせをし、サインを要求したが、蔡さんに拒否された。同年3月上旬、検察庁は蔡さんの甥を呼び出し、甥に書類にサインをさせ、「蔡沢芳は保釈された」と告げた。
2021年10月29日夜8時、営山県公安局の警官4人は蔡さんの家に行き、蔡さんにサインを強いたが、蔡さんは従わなかった。そして、警官は「サインをしないなら、俺たちはこれから毎日来るぞ」と脅迫した。
同年11月8日、蔡さんに裁判所に起訴されたと検察庁からの通知がきた。翌日、裁判所は蔡さんに「裁判待ちの保釈金で保釈」の書類にサインを要求したが、蔡さんは拒否した。しかし、裁判所は蔡さんの家族にサインを求めた。
2022年1月3日、裁判所は刑法第300条を利用して、蔡さんに罪を被せ、不当な開廷をした。蔡さんは自己弁護し、いわゆる罪を一つも認めなかった。その場にいる裁判官も蔡さんの主張に反論しなかった。
2月9日、裁判所は突然、蔡さんの再審を行い、蔡さんに懲役1年6カ月、罰金3000元の判決を宣告した。判決書を受け取って読んだ蔡さんは「なぜ、判決書に私の年齢を84歳から75歳に改ざんしたのですか」と問いかけると、「75歳は80歳だ」と裁判官は返答した。その場にいる人たちは皆その会話を聞いていた。
当日の夜、蔡さんは南充市留置場に送られた。留置場の警官は蔡さんの入所書類を見て蔡さんは入所の基準に達していないことを確認した。そのため蔡さんは、夜中の3時になって、やっと家に帰れた。
4月24日午前8時、ドアを叩く音が聞こえ、蔡さんはドアを開けると、男性警官2人と女性警官1人が立っていた。男性警官2人はすぐ、蔡さんの腕を掴んで蔡さんを建物の前に止めていたパトカーに押し込み、営山綏安派出所に向かった。
派出所で蔡さんは身体検査を受け、法輪功の文言が書かれた紙幣200元とお守りを押収された。断食して抗議を行った蔡さんは夜8時に帰宅できた。
5月26日、裁判所の指示を受けた綏安派出所の警官男女2人は午前8時、外出している蔡さんを連行し、病院へ連れて行き、身体検査を受けさせた。午後6時、警官は蔡さんを南充市儀隴県の住所が書かれていない場所に送った。その中から出てきた警官が蔡さんの書類を受け取って読み、蔡さんを中に入れなかった。しかし、諦めない警官は1時間以上その人を説得したが、やはり、蔡さんを中に入れなかった。それで、夜12時、警官は蔡さんを家まで送ったという。