中国の学校の教科書は、中国共産党の虚言に満ち溢れている
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 文/黎明  

 【明慧日本2022年7月1日】最近、中国本土の子どもの教科書や絵本に不健全なイラストが描かれていることが発覚し、批判が広がっている。5月26日、インターネット上で、人民教育出版社課程教材研究所が出版した小学校の算数教科書の挿絵の多くが、人物の形象が変形した醜いもの、タトゥーやポルノ、卑猥で変態した内容があふれ、多くの生徒の親に怒りと不安を与えている。

 ここ数日、メディアは江蘇鳳凰児童少年出版社、四川児童少年出版社、明日出版社など他の出版社も、青少年の心身の健康に「毒害性のある教材」「裏書物」などの同様の問題があると暴露している。5月30日、沈黙を続けていた中国教育部は調査チームを立ち上げ、徹底的な調査を行うことで対応せざるを得なくなったのである。

 中国共産党の教材は虚言に満ち溢れている

 実際、中国共産党(中共)は長い間、教育制度の中で教科書を使って若者を洗脳し、毒害してきた歴史がすでに長きにわたり続いている。何十年もの間、小中学校の国語、歴史、政治の教科書には、いたるところに「偽・悪・闘」に基づく共産党色の洗脳的な物語、嘘偽りの歴史、嘘偽りの英雄的人物で埋め尽くされている。

 例えば、500万部出版した「夜中に鶏が鳴く」と印刷された教科書は、土地改革運動に合わせて中共が意図的に作り出したもので、地主から私有地を接収することを正当化するものである。登場人物の地主は極悪だとでっち上げられ、このようにして地主たちは中共に醜悪化された。中共の根本的な目的は、人民を洗脳し、階級憎悪を煽り、人民が人民と戦う階級闘争を引き起こすことだ。

 (訳者注:中国共産党は1949年に政権を奪うと、翌年、土地改革を実施し、地主たちから強制的に土地を奪うため、「地主=悪」に仕立て上げるプロバガンダを徹底した。そして、農民らに対して地主への憎悪を煽り、階級同士で闘争するようしかけた。地主は次々に処刑され、抹殺された。その後も商人、知識人とさまざまな階級が殺戮の対象となり、あまりにも残虐で悲惨な方法で大量の国民が殺害された。)

 幼少期から洗脳を始め、歴史を改ざんし、強制洗脳を行う

 中共は小中学校の教科書で歴史的な事実を改ざんし、歴史の真実を隠蔽し、卑猥な歴史を白紙化し、自らの悪行と所業を偽りの歴史で包み隠している。例えば、紅軍の逃亡は抗日北伐として宣伝され、南泥灣でのアヘン焼却は大生産として美化され、アヘン焼却による張思德の死は泰山のように重いと表現され、地下トンネル戦とゲリラ戦しかできない新四軍と八路軍が抗日抵抗の主役として描かれたのである。

 中共の教育部は2018年から小中学校の教科書の改訂を始め、文化大革命を美化し、中共の功績・恩徳をたたえる内容を大幅に増やした。同時に、宗教の信仰に関する内容が削除され、 例えば、6年生の国語の教科書では、「神」「キリスト」「礼拝」「安息日」などの言葉が削除され、 「神」を 「老天爺(お天道様)」に、「安息日」を 「休息日」に変更したのである。

 2020年、中共は幼稚園で血まみれな共産党の歴史を教育することを義務化した。全国の幼稚園では、幼い少年少女が赤い服を来て、剣を持って踊りながら家を襲い、共産党の「革命」を演じさせ、騒がしく無秩序になっている。中共は、暴力と嘘の教化によって、中華民族の未来を根底から破壊しようとしているのである。

 世紀のペテン師の手を使って小学生を毒害する

 明慧ネット2010年5月19日の報道では、山東教育出版社が出版した『人格と社会』5年生版で、2001年中共が自作自演した世紀のデマ、「天安門焼身自殺」を使って小学生を騙し続けていることが報じられた。

 しかし、真実を知っている一部の教師は、授業中に「天安門焼身自殺」がデマであることを堂々と生徒に話し、多くの生徒が 「共産党は詐欺師だ」と理解するようになったという。

 教科書に捏造された「天安門焼身自殺」は完全なねつ造であり、中共が法輪功を陥れるために作った、世界を驚愕させた世紀のペテン師の仕業である。

 新華社通信の報道によると、2001年1月23日の大晦日、天安門広場で王進東という男性と女性4人が焼身自殺し、警察がすぐに消火器で取り囲んで1分もかからずに鎮火したという。CCTVのフォーカスインタビュー番組で、焼身自殺の現場を詳しく紹介した。

 穴だらけの偽りの焼身自殺

 天安門を巡回する警察官は、通常、消火器材を携帯していないはずだが、これらの消火器材はどこから持ってきたのか? 突発的な事件であるはずなのに、CCTVのレポーターは、遠景、近景、クローズアップと、これほど安定した鮮明なショットを撮ることに成功した。

 中共当局は、このクローズアップ映像はCNN記者の押収したテープからだと主張している。しかし、CNNの記者は事件直後に警察に拘束され、撮影を阻止されたため、その映像を「撮影していない」と回答している。ワシントン・ポスト紙の記者は、公式映像の多くでは、撮影者の近くに警察が立っているが、撮影を止めていないことから、この映像はCNNのものではないと指摘した。

 さらに不思議なのは、王進東の服や顔は焼けているのに、股の間のガソリンを入れたスプライトのボトルは無傷で新品のような緑色であること、人間は髪の毛が一番燃えやすいが、王進東の髪の毛は燃えていないことだ。 警察は横で防火用毛布を持ち、王進東がスローガンを叫び終えるのを待って消火のアクションをしていたが、これは明らかにカメラに向かってポーズをとるときのアクションと同じである。

 事件発生から2時間も経たないうちに、新華社はすぐにこの映像を海外メディアに公開した。ウォールストリートジャーナル紙の記者は、これは共産党の報道検閲に通常要求される時間を満たしていないと述べた。

 政府によって演出した国家テロ行為

 2001年8月14日、国際教育発展組織は国連の会議で、焼身自殺事件は中共による「国家テロ行為」だと強く非難した。声明では、ビデオの分析により、この事件全体が「政府によって演出した」ものであると述べている。出席した中国代表団は、圧倒的な証拠の前で反論できず、声明は国連に記録された。

 新華社通信は、「焼身自殺者」の一人である劉春玲が焼身自殺によって死亡したと主張したが、映像では重いもので頭を殴られ、倒れたことが分かる。 頭に当たった物体は空中に跳ね返り、近くに立っているコートを着た男が、その物体に力を加えて放った姿勢を維持しているのが分かる。

 事実上、劉春玲は法輪功学習者ではなく、ワシントンポスト紙の記者が自ら彼女の故郷である開封市に調査に行ったところ、近所の人々は、劉春玲はナイトクラブで食事の同伴やダンスに同行してお金を稼いでおり、誰も彼女が法輪功を学ぶところを見たことがないという。

 劉春玲の12歳の娘、劉思影は北京の積水潭病院で気管切開を受け、口呼吸や会話ができない状態だった。しかし、手術後4日目に新華社の取材を受けた彼女は、大きな声で澄んだ声で歌を歌い、医学の常識を完全に覆していた。 しかし、2カ月後、病院から劉思影が急死したと発表された。

 中共は法輪功への迫害が人道に対する犯罪であることを知っており、この恐ろしい犯罪を隠蔽するために、法輪功への迫害が正当である証拠として、天安門焼身自殺を演出したが、考えもしなかったことに、賢こさをひけらかすつもりが、逆に愚かさをさらけ出す結果となり、罪をさらに大きくしたのである。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/6/25/445367.html)
 
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