戻ってきた1万元
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年7月14日】2021年の春、隣人が家に遊びに来た時のことです。夫は、現金を家に保管することについて彼と話しました。夫が「現金を家のどこに置いていますか?」と尋ねると、彼は「今どき、誰が母屋にお金を置くでしょうか? 離れに置いています」と答えました。夫はそれに同意して、「ある年に泥棒が家の扉を壊し、文机の引き出しをこじ開け、家に置いてあった1500元が盗まれました。そのうち100元札一枚が偽札でした」と言いました。 彼は「そうでしょう。だから母屋に置くのはダメです。離れに置くべきです」と言いました。

 ある日、同修が資料を作るために1万元持ってきてくれました。 私はそのお金を布袋に入れ、離れにあるベッドの上の保温箱に入れ、地面に水を撒きに行きました。 数日後、お金を取り出そうと保温箱を開けると、1万元を入れた布袋がなくなっていました。私は驚きました。3つの保温箱を全部調べましたが、見つかりませんでした。 ベッドを探しましたが、やはり見つかりません。 私は本当に不安になり、冷や汗が出ました。なくなったのは、人を救うためのお金です。私は田舎の女性であり、1万元は決して小さな金額ではありません。私は何度も何度も探しましたが、やはり見つかりませんでした。 悔しくてベッドに座ると、ふと隣人と夫の会話を思い出し、なんとなく独身の隣人が盗んだのではと疑ってしまったのです。

 私が深夜12時の発正念を終えたとき、隣の家の電気はまだついていました。それを見て、お金を数えているのだろうと思い(その隣人は読み書きができない)、彼を恨む心が生じました。そして汚い彼のことを嫌がらずに、我ながらよく面倒を見てきたと思いました。彼一人では料理ができないと思い、よく食事を食べさせてきたのです。彼は、わが家のお客でした。 しかし、証拠もなく不当に人を責めることはできません。仕方なく、私はこのことをお金を持ってきてくれた同修に話しました。同修は「焦らないで、心を放下してください。恨んではなりません。その金は、人を救うためのものです。もし彼がそれを取ったとしたら、どれだけの徳が失われるでしょうか。大きな業を作るでしょう。 あなたに責任を負わせるわけにはいきませんから、人を救うことが遅れないように半分だけ出します。それを使ってください」と言ってくれました。私は同修の話を聞いてとても感動しました。私を責めることなく、一緒に責任を取ってくれるとは、なんと良い同修でしょうか。 私は感動して「お金は私の家で紛失したのです。あなたに責任を負わせるわけにはいきません 」と言いましたが、同修はすぐ6千元を持って来てくれました。私も銀行から4千元を引き出しました。こうして、すぐに1万元を工面できましたので、迫害の事実を説明する資料を作りました。

 しかし、1万元を紛失した私の心は重くて辛く、毎日何とも言えない気持ちで過ごしていました。隣人の態度も異常で、口数が少ない彼は自ら人に話をかけることもありません。しかし、私がお金をなくして以来、何度か会った時には遠くから挨拶してくれ、かつ私の表情を観察し、私の家に遊びに来ることはありませんでした。そして彼は最後に私の家に来た時、数年前に借りた二百元を返し、まもなく帰って行きました。

 私はさらに戸惑い、彼がお金を盗んだのだと思い、彼を恨むようになりました。私がこのことを同修と交流したところ、同修は、こう言いました。

 「私たちは特異効能を持っているでしょう?  この件に正念で対処し、彼への恨みを取り除きましょう。そして彼の分かる一面で、善をもって大法と大法弟子に接してもらいましょう。悪いことはしないで、お金を返してもらうようにしましょう。師父に加持をお願いして、運搬功でお金を運んで戻しましょう」。同修の善念と正念が私を励まし、私は隣人への恨みを捨てました。それから彼に善念を送り、彼が二度とこのような悪いことをしたくないと思うこと、運搬功でお金を運んで戻すことを、師父にお願いしました。

 このときから、ほぼ毎日のように保温箱を見に行きましたが、お金はありませんでした。 私は、自分にまだ結果を求める心があることに気づきました。 師父の法を学ぶと私の心が落ち着き、このことを考えるのを止め、ただ師父と法を信じて学法をしていました。

 数日後の昼、私が家で学法をしていると、離れの扉が「バタン」という音がしたので、私は外を覗いてみましたが、あまり気にせず学法し続けました。やがて一講を学法し終えると、私は離れに行ってみました。保温箱に近づくと、お金が入っている布袋の紐がむき出しになっているのに気がつきました。私はふっと、この布製の袋にお金を入れていたことを思い出し、嬉しくなって慌てて保温箱を開けて袋を取り出しました。中にはお金が入っており、さっそく数えてみると、一枚も欠けることなく1万元ありました!  師父が運搬功で運び戻してくださったのです! 私はあまりの嬉しさに、「師父、ありがとうございます! ありがとうございます! この難を取り除くことができるのは師父だけなのです」と大声で師父に感謝しました。

 しかしよく見ると、1万元は誰かに触れられたと分かりました。 最初に同修から貰ったときは、1枚5元で、5千元が一束になっており、それが2束だったのです。しかもすべてが銀行から引き出されており、紙で束ねられていました。しかし戻ってきた1万元は、1束バラされており、一束500元で輪ゴムで縛られ、10束を一束にしていました。お金は汚れており、袋から出すとき鼻につく嫌な臭いがしていました。

 この度の弟子の魔難を解決してくださり、経済的損失から救い、隣人が大法弟子に損害を与えることを防いでくださった師父に、感謝を申し上げます!

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/7/5/445794.html)
 
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