【明慧日本2022年7月18日】山西省太原市に住む法輪功学習者・張玉萍さん(60代女性)は法輪功を実践していることが理由で、懲役8年6カ月の実刑判決と3万元の罰金を下された。張さんは上訴したが、このほど棄却された。現在、古交第四留置場に拘禁されている。
法輪大法は法輪功とも呼ばれ、世界で1億人に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党政権によって迫害されている。
張さんは、2021年6月12日、法輪功の情報を印刷した紙幣を使用したとして連行された。張さんは最初、太原市第三留置所に拘禁され、その後、古交第四留置場に移送された。
裁判所では、3回の審理が行われた。裁判官は当初、張さんの娘の弁護を拒否したが、その後、娘が裁判官を告訴したため、娘の弁護が容認された。
張さんの娘は、裁判官と検察官が過去20数年間にわたって法輪功を迫害してきたため、この件の裁判を取りやめるよう申請した。
次の審理で、裁判官は張さんの娘の主張は成り立たないと答え、起訴の手続きを進めた。張さんの弁護士は、裁判所が審理について張さんに通知していないことに気づき、裁判官に閉廷を要求した。
3回目の審理で、張さんの娘は、検察官が検察側の証拠を法廷に提示して反対尋問をすることを要求した。検察官は、証拠を出すのに都合が悪いと言い訳して、それを拒否した。裁判官は、再度証拠の調査を行うことを約束して、審理を打ち切った。
4回目の審理を行うことなく、旧正月前の2022年1月28日、裁判官は張さんに懲役8年6カ月、罰金3万元の不当判決を下したことを発表した。旧正月の8連休は張さんの控訴期限にカウントされるため、張さんの娘は慌てて上訴を行った。
張さんの娘が高等裁判所と検察庁に問い合わせたところ、裁判所は何も答えないばかりか、自分たちはこの案件を担当していないと言い張った。張さんの娘は高等裁判所に審理を行うよう強く求めたが、裁判官は1週間後の4月29日に直接、原判決を維持する判決を下した。
張さんは今回の判決の前にも、信仰を訴えたことで何度も連行された。2年の労働収容所と3年の懲役に服役した。釈放後も、警察は張さんに嫌がらせを続け、張さんの家を家宅捜索した。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)