米国が法輪功を迫害した中共官僚を制裁
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 【明慧日本2022年12月19日】米国国務省は国際人権デーの前夜となる12月9日、65の個人・団体に制裁を課すと発表した。その中には恣意的に法輪功学習者(以下、学習者)を拘禁した中国の重慶地域の刑務所の元副所長の唐勇も含まれている。

 法輪功は法輪大法とも呼ばれ、心身を健康にする伝統的な修煉法である。しかし中国共産党は1999年7月以来、この修煉法を迫害している。米国務省は、元副所長の唐勇が学習者を恣意的に拘禁し、人権と信仰の自由を著しく侵害したと認定し、制裁リストに加えた。

 ブリンケン米国務長官によると、米国務省は「世界中の汚職や人権侵害に対する説明責任を促進する」ために個人・団体に金融制裁やビザ制限を課している。人権は、世界中のすべての人に備わっているものだ。

图1:美国国务院首席副发言人韦丹特•帕特尔举办新闻发布会

米国国務省主席副報道官のヴェダント・パテル氏の記者会見

 国務省主席副報道官のヴェダント・パテル氏は9日の記者会見で、「腐敗防止デーであり、国際人権デーの前夜でもある今日、米国は17カ国の数十名の個人・団体に制裁を実施した。これらの人々が重大な汚職や人権侵害に関与しているという信頼性のある情報を得た。米国は、ビザの制限を含むすべての適切な手段と権限を利用して責任を追求する」と述べた。

 同時に、制限されたのは中国共産党(以下、中共)チベット党委員会の元書記である呉英傑で、チベット公安局の局長である張洪波、及び大連海洋業会社の平潭と海洋産業会社の李振宇、卓新栄である。

 呉英傑は、中共チベット党委員会の元書記である。2016年から2021年までチベット党委員会書記を務め、学習者は厳しい迫害を受けた。少なくとも2件の迫害事件に関し、呉英傑は迫害に参与した主な責任者の一人として挙げられている。

 法輪功を迫害する中共の官僚に、米国政府が制裁を加えたのは初めてではない。2021年5月12日、米国国務省は、法輪功を迫害する中共の官僚で四川省成都市の「610オフィス」の元所長である余輝に制裁を加えたと発表した。

 余輝が成都「610オフィス」の所長を務めていた間、学習者は厳しい迫害を受けた。2001年11月、チベットの学習者である扎桑さんは四川省成都市の自宅で、成都「610オフィス」の奨洗街派出所によって不法逮捕された。不法に成都郫県犀浦留置所に拘禁され、不法に懲役3年の判決を下された。不法に収容されている間、食事や宿泊施設の劣悪な環境が原因で昔の病状が再発し、治療のために仮釈放されたが、2002年10月にラサの自宅で56歳で亡くなった。

 2020年12月10日、米国国務省は、学習者を迫害した中共の法執行機関の黄元雄と、その配偶者を含む人権を迫害した17人の外国官僚に対して制裁を行った。

 中国厦門公安局梧村派出所の所長である黄元雄は深刻な人権侵害に参与し、学習者の信教の自由を著しく侵害した。具体的には、学習者の拘留と尋問に参与した。制裁は、黄元雄の配偶者にも適用された。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/12/11/452985.html)
 
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