【明慧日本2024年12月13日】(明慧記者・王英)12月10日は「国際人権デー」である。カナダ政府は法輪功学習者、ウイグル人、チベット人の迫害に関与した中国共産党(以下、中共)の高官8人に対する制裁を発表した。これらの高官は、法輪功学習者、ウイグル人、チベット人の人権を著しく侵害したと非難した。
カナダ外務大臣メラニー・ジョリー氏は、この制裁を発表する際、カナダは「特別経済措置(中華人民共和国)条例」に基づき、人権を深刻に侵害した疑いのある8人の、中共の元および現職の高官に対して制裁を実施すると述べた。
カナダ外務省は声明を発表し、本日発表された制裁は、中共政府が主導する、中国国内の少数民族や宗教的少数派(ウイグル、チベットを含む)、および法輪功学習者に対する弾圧への対応であると述べている。
声明によれば、12月10日は国際人権デーであり、カナダ政府は世界中で行われている人権侵害を引き続き非難するとしている。カナダは、2017年以来、中国がウイグルで100万人以上を恣意的に拘束しているとされる報道に深い懸念を表明した。拘束された多くの人々は収容所に収監され、精神的、身体的、そして性的な暴力を受けているとされている。
チベット人の人権もまた、中共政府による侵害を受けている。その内容には、強制労働、恣意的な拘束、宗教や信仰の自由、言論の自由、移動の自由、そして結社の自由の制限が含まれている。
カナダ外務省の声明によれば、1999年以降、中共は法輪功を根絶しようと、恣意的な逮捕、強制労働、拷問を行ってきたとされている。
カナダは中共による人権侵害行為に対する懸念を引き続き表明し、中国政府に対し、国連人権理事会を通じて負うべき義務を含む人権に関する義務を果たすよう呼びかけている
カナダのメラニー・ジョリー外務大臣は次のように述べている。「カナダは、中共によるウイグルとチベットでの人権侵害、そして法輪功学習者に対する人権侵害に深く憂慮しています。私たちは中国政府に対し、こうした系統的な弾圧行為を停止し、その国際的な人権義務を果たすよう求めます」
カナダは国際人権デーに、中共の元および現職の高官に制裁することを発表し、その対象者は以下の通りである。
1.元新疆ウイグル自治区共産党書記および元チベット自治区共産党書記:陳全国(69歳)、
2、新疆ウイグル自治区共産党副書記:艾爾肯・吐尼亜孜(エルキン・トゥニヤズ「63歳」)
3.全国人民代表大会常務委員会副委員長:雪克来提・扎克爾(ショフラト・ザキル「71歳」)
4.新疆ウイグル自治区政治協商会議副主席:彭家瑞(63歳)
5.元チベット自治区共産党書記:呉英傑(68歳)
6.元新疆ウイグル自治区公安庁共産党書記:霍留軍(64歳)
7.チベット自治区人民政府副主席兼公安庁共産党書記:張洪波(59歳)
8.元統一戦線工作部部長:尤権(70歳)
カナダから制裁を受けた陳全国は、新疆ウイグル自治区のトップを務めていた期間中、法輪功学習者に対して以下のような深刻な迫害を実行または容認した。
カナダから制裁を受けた在任中、新疆の法輪功学習者は違法判決を受け、強制連行され、違法に拘留され、強制的に洗脳を受けさせられ、その結果、多くの法輪功学習者の家族は離散となり、路頭にさ迷うようになった。
陳全国の指示の下で行われたこれらの行為により、法輪功学習者の人権が甚だしく侵害され、多くの無実の人々が破滅的な影響を受けた。このような背景から、彼は国際社会で強い非難を受けている。
陳全国が新疆ウイグル自治区のトップを務めていた時、厳密な監視ネットワークが構築され、大量の監視カメラや顔認識スキャナーが設置された。この監視体制は、住民の行動や思想を徹底的に管理・抑制するためのもので、特に法輪功学習者やウイグル人やチベット人などの少数派に対する弾圧に利用されている。
陳全国の統治下の新疆ウイグル自治区は、監視カメラやフェイススキャナーを大量に設置し、厳重な監視網を構築している。 データによれば、陳が就任した直後の2017年、新疆ウイグル自治区は「安定維持」に91億ドルを費やし、2016年比で92%増加した。 陳全国に対する制裁は、今や彼の犯罪に対する報復の結果である。
元チベット共産党委員会書記・常務副主席の呉英傑は、チベットにおける主要指導者としての在任中、同地域で発生した法輪功学習者への迫害事件数件の責任者であった。彼は自身の在任中に発生した法輪功学習者に対する迫害の責任を負わなければならない。